お久しぶりの更新になっちゃいました
ペイン主治医が去られてから3ヶ月。
慣れるどころか、日に日に寂しさが募ってるけれど、これは乗り越えなければならない試練だと思って耐える日々です
今日書こうと思ったのは、
お薬での困りごとのこと。
前記事で
「お薬系の困り感は全くありません」と書いたのに、
今、切実に困っています・・
それは、
一番頼りにしていた薬が供給不足で手に入らないこと。
この記事で、不調時にまず増量を試みるべきと言われていた薬です。
初診時に処方されて、「足の裏の剣山」が「亀の子だわし」にまで楽になった薬でもあり。
今まで何度も断薬を試みては挫折していた薬で、おそらく私のCRPSの鍵となる薬です。
以前から供給不安定とは聞いていたけれど、今までは、かかりつけ薬局さんの努力で何とか入手できていました。
でも、先月の受診時、薬局から現主治医(リハ科主治医)へ「手を尽くしたけれどもどうしても入荷できず」と連絡がありました。
ちーん・・・
それから4週間。
手持ちの残薬を、一日おきにしてみたり割ってみたり、何とかしのいでるれど、調子は下降線
心細くて、もと主治医にメールで状況を相談したら、速攻で代替薬を提案して下さいました。
「同じ作用機序を持つ薬として○○があります。最小が○㎎ですので、まずそこから試してみてはいかがでしょうか。副作用として○○がありますが、対策としては・・」
・・さすが。神
でもやっぱり、薬を変えるのは不安です。
明日受診だけど、ダメ元で薬局にいつもの薬の在庫を問い合わせてみようかな・・
実は、
仕事上でも、内服薬注射薬含め、供給不安定で欠品となるお薬が相次いでいるんです。
毎朝、薬局から在庫数をFAXしていただいて、その残数を気にしながら処方している先生達。
あるベテラン先生は「医師になって以来(25年以上)、こんな事態は初めてだ」と嘆いておられました。
コロナ禍のせいかと思ったけれど、どうもそれだけじゃ無い。
調べてみたら、あまりにも安すぎる薬価も背景にあるようです。
参考記事→医薬品供給不足問題について考える
今回の事で、あらためて
自分が入手できなかった薬の薬価を調べてみました。
なんと、一錠10円未満
保険診療なら、自己負担は約3円。
チロルチョコだって1個20円するのに
私は、大学病院のドクターズクラークとなってから通算12年になるけど。
院内の色々な議事録を目にするようになり
先生方のぼやきを聞くことも多く (笑
各科の盛衰を目の当たりにし(苦笑
コスト入力を意識する日々を重ねるうちに
年々、保険診療(診療報酬)の仕組みが、医療の質や内容に直結しているのではないかと思うようになりました。
特に慢性痛治療では
思うところが多々あって
理想とされている集学的治療なんて、今の診療報酬下で本気でやったら、その部門が大赤字になるのが目に見えている・・
おっとっと。
脱線してしまった・・
んーっと。
今回の薬の供給不安定を機に
適正な医療費って何?
安ければ安いほど良いのか?
という事をあらためて考えています。
もちろん、患者としては
安い方が助かるけど。。。ね
明日は薬がありますように