手湿疹以外にも手足におこりうる症状として様々な要因が考えられるみたいです。
下記URLより、抜粋再編してみました。専門用語は<>で補足入れました。
白癬(はくせん)
別名、水虫。
真菌(カビ)が原因でできるとてもかゆい湿疹です。
ちなみに、カビが角層内部で増えている間は、表皮に知覚神経が達していないために、かゆみはありません。
皮膚の皮がめくれているだけの足白癬というもあります。
カビは免疫力が落ちていると体のどこにでも増殖します。
ステロイド剤を内服していたり、糖尿病や抗がん剤治療中の患者なら、顔面や体のあちこちにカビが生えます。
ただ、足白癬も炎症を伴っており、一種の湿疹です。抗真菌剤の外用しても、カビがつくった湿疹はよくならず、水虫の薬で湿疹としてかえって悪化することがあります。
この炎症を改善するために、短期でもステロイド外用剤が必要になることがあります。
アトピー性皮膚炎患者の湿疹にカンジダなどの真菌(カビ)が合併したときは治療が非常に難しくなります。
とくにカンジダなどに対してアレルギー反応があると、どうしても抗真菌剤(ラミシール、イトリゾールなど)の内服が必要ですが、再発も多く、治療に難渋します。
腸管内部などには、抗生剤を内服していると、大量にカンジダが増えていることがあります。
これがアレルギーを起こして、皮膚表面に様々なタイプのアトピー性皮膚炎の湿疹をつくることがあります。
同じことは、皮膚表面の常在カビであるピティロスポルム(マラセチア)<皮脂が好物のカビ>にもいえます。
この真菌は汗の多い男性の体幹に癜風(でんぷう)をつくります。
カビの感染症については以前記事にしました。⇒真菌(カビ)感染症
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
症状
手のひら(掌)と足の裏(蹠)に無菌性膿疱<水泡の中に膿がたまったもの>がたくさん集まってできる病気。
膝の前や肘の外側、下腿などにもできることがありますが、このときは乾癬に似た発疹のこともあります。
足の裏(足底)から始まり、手のひらに拡大することが多いようです。
母指球部<足の親指の付け根の膨らんだ部分>、小指球部や土踏まずにできやすく、かゆみがあるときと、かゆみがないときがあります。
ひどくなると皮膚が硬くなり、亀裂ができて痛みが現れます。
亀裂が広がると、歩けなくなることもあります。
しばしば春から夏にかけて悪化します。なおりにくく、慢性に経過します。
時々、関節などに痛みを伴った関節炎がみられることがあります。
原因
原因は不明。
体の中にある扁桃炎などによる細菌感染、歯科金属のアレルギー反応、内分泌異常、喫煙(一日20本20年間以上の長期喫煙者に多い)などがいわれています。精神的・肉体的ストレス、飲酒、汗などで悪化します。
治療
☆細菌感染を起こしていないか、血液検査で白血球数・ASO<溶連菌(感染を起こす細菌)がいると増える値>・CRP<感染症・関節症があると増える値>・血沈<感染症・関節症があると増える値>など参考にするそうです。扁桃炎が見られる場合は病巣治療。
☆金属にアレルギー起こしていないか、口の中の金属の確認
☆関節症の有無のチェック。
☆喫煙が原因の場合は禁煙が効果あることが多い。
☆ ごしごし洗いすぎて、皮膚をめくると亀裂ができますので、発疹はそっとしておく。
(その他処方されうる薬に関して)
<これは遠藤先生の所見で病院ごとに異なると思うので目安程度に>
☆治療は、ステロイド外用剤やビタミンD3外用剤などが積極的治療として用いられますが、かゆみの少ないタイプにはあまり効果がないようです。(ステロイドの長期使用の副作用を考慮し治療開始時は併用し、ステの使用量は減らし最終的にはビタミンD3単独での使用が望ましいようです)
☆亀裂が少なければ尿素軟膏やヒルドイドクリームなどの保湿剤、亀裂が多いときはサリチル酸ワセリン
☆細菌感染が原因のときは、抗生剤(ミノマイシンなど)の内服や扁桃摘出術を検討します。
☆歩けないくらい重症化すると、子供を作らない高齢者にはチガソン(ビタミンA誘導体)の内服、もっと若い人にはネオーラル、メトトレキサートなどの免疫抑制剤の内服
☆かゆみ止め(抗アレルギー剤)は、かゆみにはほとんど効果がありません。
☆消風散や十味敗毒湯などの漢方もよいかもしれません。
汗疱(かんぽう)
症状
手指の側縁などに多発する小水疱。
汗疱は痒みを伴わない場合が多く、痒みを伴う場合は、異汗湿疹に移行している可能性がある。
湿疹化すると、赤くなりかゆみがあります。
春から夏にかけて多く、もともと軽い手湿疹があり、手足に汗の多い患者に多く見られます。
軽い湿疹があるために汗が出にくいために起こっていると考えられますが、風邪などの感染症のアレルギーが合併している可能性があります。
アトピー性皮膚炎の手の症状の一つとも考えられます。
汗疱↓
異汗湿疹に移行したもの↓
原因
汗疱の原因は、汗が外に出ず皮膚内のpHが低くなり、炎症・湿疹を誘発する。あせもと湿疹が混ざりあった病態だそうです。
金属アレルギー、慢性の副鼻腔炎・扁桃炎による細菌感染、喫煙が原因になる。また多汗症の人に多い。
ストレスや自律神経失調症も悪化要因になる。
あとアトピー性皮膚炎の症状が手のひらにできる時手足の皮膚はとても厚いので症状として出来れず水泡になることもあるそうで明確に症状を区別するのは難しいみたいです。
佐藤先生も講演会でのコメント引用しておきますね~。
Q2-2 手のひらにできる水疱について
質問者 ステロイドを使っているときもそうでしたが、肌の調子が良くなると手のひらに水疱のようなものが出来るのですが、それはアトピーと関係あるものでしょうか?
佐藤健二先生 アトピー性皮膚炎に特徴的な湿疹、皮疹というのは本当はないんです。「この湿疹はアトピーですか?」と聞かれても答えられないんです。しかしそれを前提とした上で、手なんかに出てくる湿疹はアトピーの人によく起こります。だから他のところに(アトピーの症状があって、手のひらなんかに症状が)出てきたらそれはアトピーの部分症状考えてもいいと思います。
質問者 わかりました。水疱とかも特に気にしなくても良いということですね。
佐藤健二先生 そうです。手のひらというのは、他の部分と違って皮膚が物凄く分厚いんです。だから、他のところでは水ぶくれには見えないけども、手のひらだけは皮膚が非常に分厚いから水ぶくれに見えることが多いんです。だから、他のところと基本的には病気の変化としては同じと考えていいと思います。
水島 保湿剤を塗っておられるんですよね?
質問者 はい。
水島 塗って治る人も中にはいるんですけども、塗っても良くならないから脱保湿をしようという考えなんですか?
質問者 はい。
水島 ならいいですけども、ステロイドの有無に関わらず軟膏を何十年も塗り続けていたら、普通の皮膚は軟膏を作らないですよね。それを何十年使っていたら、それを使わなかったら耐えられなくなりますよ。結局普通の保湿剤を何十年続けていたら、例えば女性だったら化粧していたのをパッとやめたら化粧水を使わなかったらカピカピになって、化粧水をつけずにはいられないような状態になるのと一緒なんで、それに皮膚が耐えているかどうか、免疫がもっているかどうかなんでしょうけども、保湿がいけなくなって脱保湿を考えているならいいんですけど、保湿が効くのに止めるというのはどうかと思ったので確認しました。保湿が効かないので、脱保湿をされるのはいいと思います。
私の主治医は手に出来る感染の心配ないと判断された水泡は、軟膏など処方なしでそのままほっておけば治るという診断のようですが、実際自分が診察されたわけではないので確かなこといえませんが・・・
感染症アレルギー性落屑らくせつ性手足湿疹
症状
ウイルス感染後、手指や足指先端に表皮角層がはがれるタイプの発疹がみられることがあります。左右対称にできます。
いずれも新型インフルエンザのあとにできた落屑性の湿疹。足にも同じタイプの発疹があります。
検鏡で真菌は見つかりませんでした。
手には紅斑がみられますが、ふつうは皮がめくれるだけのことが多いようです。
原因
だらだら風邪が続いている、汗の多い幼児に多くみられます。
かゆみがあることもありますが、全く症状がないことの方が多いようです。
夏場に足指にできたときは、白癬(水虫)を心配して来院します。
新型インフルエンザでも、同じタイプのものですが、症状が強いものみられました。
ポリオなどのワクチンの後でも、手足に同じような発疹ができることがあります。
ワクチンの副作用の一つでもあります。
近年は、夏場になると、手足口病(エンテロウイルス、コクサッキーウイルスが関与しています)のアレルギー反応として、しばしばみられます。
ただし、感染症が体内に常在するものであるとき(たとえば、扁桃腺の溶連菌、腸管内の病原性大腸菌、ヘルペスウイルス科のウイルスなど)、慢性の治りにくい症状になります。
そのときは、体内の感染症が原因となった(病巣感染)アトピー性皮膚炎ということになります。
風邪のあとにできる体幹のかさかさも同じタイプの発疹です。
(処方されうる薬について)
<これも遠藤先生の処置なので、病院ごとで異なると思うので目安程度に>
治療は、主として保湿剤で経過をみて、かゆみがなければステロイド外用剤は処方していません。
写真のような炎症を伴っている発疹にはアズノール軟膏を、びらんのない落屑だけのものには10%尿素軟膏・クリーム(ウレパール、パスタロンソフト)などを処方しています。
ワセリンやヒルドイドソフトを出すこともあります。
参考URL
atopic講演会
遠藤アレルギークリニック アトピー性皮膚炎の診断
掌蹠膿疱症の病態と治癒
あたらしい皮膚科学 掌蹠膿疱症
汗疱 ちかかね皮膚科
服部皮膚科アレルギー科 異汗性湿疹
その他wikipedia
※医療を使いこなす為には、まず患者側もアトピー性皮膚炎に起こりうる症状の知識や理解が大切だと思い書いています。自己診断による治療をあおるものではないのです。
体験談などございましたら、コメントにお願いします。
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