311。ペット達の5年 | Coo、いつも一緒ね ~ FUN LIFE, WAHO LIFE ~

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毎朝窓から安曇野の景色を眺めていたCoo。
2021年6月6日 17歳11ヶ月と19日。天使になりました。
そんな雑種犬Cooのワホワホつぶやきと、想い出日記。

毎朝、おひさまに向かっておはよう!気持ちをリセット!    
さあ、今日も楽しくいくよ~

震災から5年。私達にとってやはり取り残された動物たちへの思いは募ります。

今、彼らはどんな行動をしているのか。。。

家族を家を護り、犠牲になっていった、そして尚も踏ん張る彼らの5年です。

カメラマン太田康介さんの記事より、以下抜粋です。

長文となりますが、ぜひ読んでいただければと思います。

 

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今まで人と共に生きてきた動物たち。犬も猫も家畜たちも、人がいなければ生きてはいけないのです。そんなことは誰でも分かります。分かっているのに置いていく、そうせざるを得なかった状況になってしまった。これはとんでもないことが起きていると背筋が寒くなる思いでした。

 

私は毎週のように20km圏内に通い、猫たちにエサを置きながら記録を残してきています。

その中には目を背けたくなるような状態の写真があります。繋つながれたまま餓死している犬たち。家に閉じ込められ餓死した猫たち。食べ物を求めさまよい力尽きたであろう犬猫たち。牛舎や豚舎、鶏舎に閉じ込められたまま餓死していった多くの牛、豚、鶏たち━━。

 

いったい、自分に何ができるのか。私一人がエサを運んでもたかが知れています。ならばやはり商売道具であるカメラを使って20km圏内で起きていることを、できるだけ大勢の方々に知ってもらうことに全力を注ごうと決めました。3年間は、ほぼ毎週のように福島に通い続け、猫のエサを置きながら(犬も食べることができる)、無人の街をさまようように回って写真を撮り続けました。

 

たくさんのボランティアたちが、首輪をしている飼い猫と、野良猫を分け隔てなく給餌や保護をしていましたが、それでもそこからもれてしまった犬や猫の死体などがところどころで目に付いていました。死んでしまった動物たちはもちろんかわいそうではありますが、もうこれ以上苦しむことはないのだと自分の気持ちを納得させ、なんとか冷静さを保つことができました。

 

私の胸が本当に痛んだのは生きていた動物たちです。犬の場合、「家を守る」という仕事があって、それを愚直に守っている犬がいました。

5年21

鎖やロープを外されていても家から離れることもなく、飼い主が帰ってくるのをひたすら待っているのでした。飼い主以外に心を開かない犬も少なからずいて、そのために保護することができずに死んでいった犬もいました。

ある犬は同じ飼い主に飼われていた鶏たちに自分の餌を与え、自分は落ちている餌を拾って食べていました。その犬は餌を与えようと近づく私に吠え掛かり攻撃をしてくるのです。

家を守る。そのために彼らはそこにいたのでした。

 

またある犬は瀕死の重傷を負った状態で発見されました。同じく一緒に飼われていた鶏を守るために、野犬化した複数の犬と戦って傷を負っていたのでした。

鶏などは食べるものがなくなった時など一番の食料になるはずです。しかし彼らにはまったく手をつけず、犬小屋の裏に積まれていた籾殻もみがらを食べていたのでした(保護後、フンの内容で確認されました)。

飼い猫は家の中に閉じ込められ、やがて食料が尽きて死んで行きます。数軒ですが、外に出ようと、窓の内側の障子を必死で破った形跡があるお宅も確認しています。

 

こうした犬や猫たちの状況も大変辛いものではありましたが、何よりもひどい状態で哀れだったのは家畜たちです。

牛や豚、馬、ダチョウ、、家畜たちはあまりに大きく、そしてあまりにも数がたくさんいて、さらに牛舎や豚舎、鶏舎といったひとつの場所に集中していたことで悲劇が増幅されたのでした。

しかも彼ら家畜に対して、素人の自分のできることがほとんどなかったこと……。この無力感や絶望感がさらに自分を苦しめ、人間のために生まれ人間のために死んでいく彼らのことを思うと、本当に人間とはなんと罪作りな生き物なんだと情けなく悲しい気持ちになっていました。

 

人命を守ることが第一なのはわかります。しかし、1年、2年、3年と、月日が重ねられても動物に対しての国や行政による大規模な救出活動は行われませんでした。犬や猫は民間のボランティアたちが細々とレスキューしていて助かった命もありましたが、ほとんど大多数は消えていってしまいました。

20km圏内で現在生き残っているのは猫や犬たちと牛。猫は今もボランティアたちが続けている給餌活動でかろうじて生き残りました。私のような個人でできるのは給餌活動ぐらいのもので、しかし、それで猫たちは生きていくことが出来ているのです。

 

国による殺処分指導に同意しなかった農家の人たちが世話をしている多くの牛たちが、生き残っています。経済価値のなくなった牛たちをこれから先も生かしていくのは、とんでもなく大変なこと。募金に頼るしかないエサ代の確保もいつまで続くか分かりません。牛たちの運命は私たちがいつまで関心を持ち続けていられるかで決まるような気がします。

 

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太田康介( おおた・やすすけ )

1958年生まれ。滋賀県出身。フリーランスのカメラマンとして、ボスニアヘルツェゴビナ、アフガニスタン、カンボジアなど紛争地域を取材。福島第一原発20キロ圏内で動物愛護ボランティアをしながら、原発事故後の警戒区域で助けを待ちつづける動物たち(のこされた動物たち)を撮影し続ける。

 

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こうして、普通に散歩して

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景色を眺めて

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笑いあえる事の奇跡を

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本当に感謝したいと思います。

 

そして、多くの皆さんに保護活動にご理解とご協力をと、願います。

 

下記ホームページは、環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」です。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html

 

参考にして下さいね。

 

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

明日からはまたおバカな記事でお目にかかりましょう~

 

四つ葉四つ葉 ありがとワホよ 四つ葉四つ葉

 

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皆さんと皆さんの大切な家族が明日も穏やかに過ごせますように。