リリ、虹の橋へ | スコ4匹、のほほん日記

スコ4匹、のほほん日記

ヤマト、ラム、ヒメ、リリの成長記録

 

20年一緒だったリリが

静かに旅立ちました。

 

 

その日は突然やってきた。

 

水を飲もうとしたリリが、コロッと転ぶようになって

リリを抱っこすると、すごく脱水していて

 

 

時計をみると、夜中の2時で

どこもやっていないから、

早朝から病院で連れて行く事にした。

 

受け付けて、ぐったりしたリリを抱っこしてもらうと

脱水がひどいので、その場でお預かりとなって

半日入院となった。

 

 

先生の深刻な顔をみて

少しソワソワした。

 

いつ逝ってしまってもおかしくないような数値で

生きてるのが不思議なくらいのところで

リリは頑張っていたのだ。

 

 

この日は、いっぱいいっぱいの静脈点滴をしてもらって

そのまま連れて帰った。

 

病院に入院して

リリにストレスを与えたくないからだ。

 

何より、私が不安で仕方なかったし

リリと離れたくなかったからだ。

 

今考えたら

先生は、もう残り少ない時間が短い事を知っていたからなのだろうなと思う。

 

リリの目も

帰りたいと言っていた。

 

大好きなうちに帰って

強制給餌をするのだけど

嫌がる事もなく、飲み込んでくれるのだけど

歩けることもなく、どんどん弱っていく。

 

翌日も半日預かりと言われたが

土曜日とあって、病院に人がいない時間が2時間くらいあると言われた

 

ひょっとしたら

誰にも気づかれないまま、息を引き取るかもしれないと言われた

 

そんな言葉を「そうですか」と聞けるほど

なんの心の準備もできていない

 

何より、リリが帰りたがっている。

目が覚悟を決めている。

 

私との時間を過ごしたいと言っている

 

「家に連れて帰ります」と先生に告げ

静脈点滴を途中で終了して、抱っこしておうちに帰った。

 

*********************

 

 

静かで穏やかな時間がすぎる

気持ちよさそうにさえ、見えてくる

 

小さく、浅い息が続く。

 

今まで喉を鳴らさなかった事がなかったリリ

 

この日は、喉を鳴らす元気さえなかったけど

 

最後の気力をふりしぼって

頑張って起きようとしてくれてた

 

 

まるで、寝たらもったいないように

私とずっと目を見つめあってくれた

 

最期まで、目力は衰えず

残された時間、

たくさんたくさんお話しする事ができた。

 

 

もう逝くね、と

覚悟を決めた瞳をみて、私も覚悟をきめた

 

リリの前では、涙を流さず

笑った私で送り出そうと。

 

本当に苦しむ事なく

私に抱きかかえられて

穏やかに、立派に旅立っていった。

 

 

本当に寝てるみたいだ。

いつのもように、撫でたら今にも起きそうだ。

 

不思議と、あまり涙が出て来なくて

普段と変わらず話かけながら

硬くなっていく身体をふきながら

綺麗にブラッシングした。

 

 

ここ数年

いつかはこの日が来ると

ずっとどこかで思っていたからか

 

 

リリとの日常を

宝物のように大切にしていたからか

 

別れはこんなにも、あっけなかったけど

 

こんなにも満たされた気持ちで

見送る事ができたんだろうね。

 

 

こんなにも、愛に溢れた気持ちで

リリを見送れて

 

私は本当に幸せだ

 

 

どんな時も、変わらず寄り添ってくれたね

 

どんな私も受け入れて

そのつぶらな瞳で見つめてくれたね。

 

ありがとう

ありがとう

 

20年、私はとても幸せだったよ。

それしか言葉が出てこない。

 

生活のそこらじゅうに、リリの痕跡があるから

胸がキュンとするけれど

悲しいとか、寂しいとかではなく

切ないというか。

 

体の一部になってるからなのか

姿がないだけで、

私の中で生きてるから

なぜか寂しくない。

 

リリ。

たくさんの時間を

共に過ごしてくれて、ありがとう。

 

 

私んちの猫ちゃんとして生きてくれて

本当にありがとうね。

 

短命で有名なスコティッシュとしては

脅威の長寿で

スコ特有の病気で

3年しか生きられないと言われたのに

 

 

立派にマイペースな猫生を全うしてくれて

 

ほんまにあっぱれや!

 

大好き!

 

あかん、今頃泣けてきた(T . T)

 

リリ、貴方を偲んで

思いきり、今日は泣かせてね。