マクロビスタイリストの高橋直弓です
今、全く声が出ません
喉は腫れてないのですが、声がホントに笑っちゃうくらい出ないのです
先週から約一週間、フィリピンでリトリートしてきました
あちらでは瞑想したり、マッサージを受けたり、身体のメンテナンスをしていただいたりしてのんびりと過ごしました
現地の方が特別にベジミールを作ってくださるのでお食事もとても楽しみで
まずは新鮮なフルーツをたっぷりと
リトリート中、昨年からずっと治らなかった指の荒れがある食材が原因だとわかりました(具体的に書くとその食材が悪者になってしまうのでここでは書きません。あくまで、今の私に取って避けた方がいいと言うだけなので)
それはベジタリアンにはおなじみの食材なのでこれを食べられないとなるとかなり制限が厳しくなります
仕事にも支障が出るなぁと一瞬思ったのですが、これらを使わないお料理を考えればいいわけで、何も困る事はないんですよね
制限のある中でレシピを考えるのは楽しみでもあるし
きっと同じ様にこの食材が食べられない方も多くいると思われるので、これは今後必ず役に立つはずです
で、その食材が食べられない事を一緒に行った仲間に言うと一様に「じゃあ、その栄養素はどうやって摂るの?栄養不足になっちゃわないの?」と言われてビックリ
何がビックリかというと、今まで食べ物を栄養素を考えて食べた事がなかったから、それを食べられなくなるから栄養不足になるという考えがまるで浮かばなかったのです
そうかーー
みんな栄養のために食べてるんだな、とその時初めて思いました
食べ物から栄養を摂るというのは一般的には当たり前のことでおかしいことは何もないんですけど、私は全く考えてなかったので驚いてしまいました
マクロビオティックを始めてから食べ物は栄養素より陰陽で考えるようになったのと、現在は陰陽さえ考えずに食べているのです
マクロビオティックの指導者でありながら陰陽を考えないなんてお叱りを受けそうですが。。
マクロビオティックを始めたばかりの頃は陰陽で一生懸命考えてましたし、それはとても大切なことなんですよね
でも今は全て感覚で選んでいるのです
今、私は何が食べたいのか
身体は何を欲してるのか
考えるのではなく感じて選んでいるのですが、それは間違うことがありません
頭で考えると、どうしても身体の欲求よりも陰陽や栄養素というものに重きを置いてしまうので本当に必要な物がわからなくなってしまいます
頭で食べるようになると、本当は何が食べたいのかわからなくなり、マクロビオティックから遠ざかってしまうと思うのです
もちろん、はじめは陰陽をちゃんと考えるのは大事なこと
身体が調っていないのに食べたい物を食べていれば単なる習慣や嗜好で選んでしまいますから
でも、考えてばかりで感じることをやめてしまうと自分の感覚が使えなくなってしまいます
私は食に関しては自分の感覚に絶対的な信頼を置いていますので惑わされることはありませんが、それ以外はまだまだ他人(特に母親)の感覚から抜け出せていないなぁと感じています
子供の頃、母親に喜んで貰おうと知らず識らずの内に母親の感覚で物を選ぶようになり、自分の感覚をすっかり忘れてしまいました
私は本当は何が好きで何が嫌なのか
私は何がしたいのか、何をしたくないのか
自分の感覚を使わないと使えなくなってしまうのです
不思議ですよね?
自分が何を好きなのかわからなくなるなんて
でも本当にあり得ることなのです
きっと同じように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか
好きなことがわからない方、いらっしゃいませんか?
わからないという方はもしかしたら自分ではない誰かの感覚で生きてこられたのかもしれませんね
でも、もともとあったものですからきっと取り戻せるのです
私で言えば食に関して使えるなら、その他の事にも自分の感覚を使えるはず
今は忘れてしまっていても、必ず取り戻せる
その為にもまずは食の好き嫌い、要不要には正直でありたい
言わば感覚のリハビリなのです
私にとってはそれが食ですが、人によってそれはさまざま
まずはコレ!と思える物で自分の感覚を取り戻しましょうよ
間違えてもいい
些細なことからでいい
間違える事を恐れていつも正解を求めていると、情報ばかり集めて自分の感覚をおざなりにしてしまいます
そして大きく一足飛びに変わることを望むのではなく小さな変化をコツコツと積み重ねる
これしかないんですよね
ついつい大きく変わりたいと思っちゃいますけど(笑)
小さな変化がいつか大きな変化になる
今はそれがわからなくても、気がついたら本来の自分の感覚に戻っている
そんな日がきっと来るから
楽しみながら好きなことしながら一緒にリハビリしましょう~