学生カミオクという贈り物 | MONAサポなおきぃの文字あふれブログ

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Twitterでは書ききれないこととか、
ちょこちょこっと不定期で。

※航平先生に役名をお聞きして一部更新しました。

 

あら♡こんにちは

 

なおきぃです。

 

今回は、MONAさんの活動ではなく、大阪のある高校で演じられた舞台「神様からの贈り物(カミオク)」についてのブログです。

 

今回、この舞台を創ってくれた高校生は、

学校法人 創志学園 クラーク県国際高等学校 

天王寺キャンパス コミュニケーション専攻の皆さん。

そして、そのコミュニケーション専攻長を務めるのが、MONA創刊号モデルの山本航平さんです。

 

今回の舞台の経緯については、航平君(いつもの呼び名でごめん)の2件のブログに詳しく書かれています。是非ご一読ください。

中にリンクが貼られているYouTube動画も是非。

 

 

そして、昨日2020年12月26日。

Youtubeという形で公演された学校カミオクです。

アーカイブ化されていないことは、ちょっと残念なのですが、「舞台作品である」というこだわりだと思えば納得です。

幸運にも僕は、ライブでこの舞台を観ることができました。

 

それでは、早速感想ブログを書いていきたいと思います。

 

実は昨日観てすぐ書きたかったのですが、観劇直後の自分の感情って作りたて煮込み料理のように、アツアツなんだけど味が自分の心に沁みてないんだよね。

それがそのまま文字になった時、ちゃんと伝わるのか不安だったので、だから一晩置いて、温め直しています。

うん、いい感じに味が沁みました。(笑)

 

まず、キャストさんの演技の感想から行きましょう。

全体の感想はその後に。

ちなみに、最後に舞台挨拶があったのですが、お名前を聴き取れなかったので、役名で書きますね。本当にごめんなさい。

 

・二階堂涼介(八上和之)

彼の演技は凄くメッセージ性があって、カメラ越しだけど感情の変化がめちゃめちゃ伝わりました。

目と表情の演技が凄く丁寧で、「今、涼介(和之)はこういう気持ちだ」っていうことを本当にしっかりと発していたと思います。

個人的に圧巻だったのは一ノ瀬とのやりとりの狼狽。

ストーリーのカギでもあるあのシーンは、真実を知った和之の感情がグラグラに揺れるところなんだけど、本当に青ざめているように感じました。

 

・山元茜

茜ちゃんという役は、僕自身の個人的な見解ですが、周りの発言でイメージづけられるところが大きいと思うのです。

「真っ直ぐ」「一生懸命」「嘘がつけない(わかりやすい)」ってところ。

だから、それを純粋にそのまんま演じなければならないというところが本当に難しくて。

茜役を演じてくれた彼女の演技は、本当にピュアで真っ直ぐでわかりやすい可愛い茜ちゃんそのものでした。

彼女も茜ちゃんが大好きなんだなーってことがほんまに伝わる演技でした。

 

・神様アダン

ストーリーテラーの役も兼ねて、最初から最後まで要所に出てくるいたずら好きの神様アダン。

いやー、彼女の演じる神様もメッセージ力あったな~。

実は僕は、神様がSHINGOに言う、「彼は貴方のミッション成功のための道具じゃない」っていうセリフが好きなんですが、やっぱりそのセリフで号泣してしまいました。

そして、彼女に与えられた「本当の仲間を見つける」というミッションは、カーテンコールの挨拶の時、溢れて止めることができない綺麗な涙で、ちゃんと達成できていることが伝わりました。

 

・SHINGO

SHINGO役の彼、素敵だったな~。

相変わらずちょけた前半。後半の苦しむSHINGO。二役ともいえる演じ分けの部分は、本当に難しいんだけど、どんどん涼介と仲良くなっていく、親友が育つさまがしっかり伝わってきて、観ていてうれしくなる演技だった。

背中を見せてすねるSHINGOとか、めっちゃ可愛いんだよね。

ちびまる子ちゃんの顔に縦線が入るあんな感じがして(´∀`)クスクス笑ってしまいました。

 

・星野陽子先生

原作のカミオクでは企業の先輩(上司)役なんだけど、高校生版では先輩ではなくて「先生」。

だからこそ、絶対的な信頼感とか、大人である姿を生徒たちに見せる必要があって。

また、反対に目線は生徒の高さまで下ろしているという優しさもある先生役。

演じた彼女の演技、お見事でしたね~。

生徒想いの先生の姿がそこにはあって、実際のお仕事姿を見たことはないんだけど、もしかしたら山本先生も舞台に連れて行ってるのかな?と感じるような、素敵な憑依型の演技でした。

 

・伊集院麗華

ハッキリ言ってひいき目です。

なぜなら僕は根っからの麗華推しなので。(笑)

同級生の麗華もいいですね~。

きつい口調もイラつく姿も、素直な茜に対して、気持ちがグラデーションのように変わる姿も、彼女の演技が本当に見事で。

観ていて演技の色を変えることができる女優さんなんだなぁって感じました。

ちなみに、高校生の場合、あの紙袋には何が入っているのか気になって観たりしていました。(笑)

 

・一ノ瀬翔

高校版カミオクで一番どんな役になるのか楽しみだったのがこの一ノ瀬役。茜とは幼なじみで、2年間海外に住んでいて戻ってきた設定も良かったんですが、それを体現していていた彼の演技もめっちゃよかったです。

海外帰りで、振舞いはオープンで、久しぶりに会った茜にも、まぁ馴れ馴れしくて。

一方で涼介に対する攻撃的な視線とか、クールな表情からも、しっかり憎悪の感情が伝わりました。

 

・大原菜月

ほんまに茜のこと好きなんだよね~。心配するところも慌てるところも、茜のことを想って、茜のそばに居ていっつも見てるから、親友の些細な変化にも気づいちゃう菜月。

「私が付いてるから。」「ちゃんと自分の気持ちを伝えなきゃだめだよ。」ってしっかり伝える菜月の表情は本当に親友そのものでした。

高校を卒業して大人になっても、きっと二人はずっと付き合いが続くんだろうな~ってこともイメージできる、そこまで想像させてくれる演技は素晴らしかったと思います。

 

・天空のみなさん

冒頭のシーンで出てきた4人の天空の皆さん。

ソフィア先生とテルプ先生、テディとアポロン。

思い返すと、劇全体の中で凄く大事なプロローグを担う冒頭のシーン。

アダンちゃんを含めた5人の会話が、ちゃんと伏線になって、劇の中で活きてましたよね。

正直な感想ですが、もっと見たかった5人でした♪

例えば、ラストシーンの後、エピローグとしてひと仕事終えたアダンちゃんを迎えて、また天空の5人で感想を共有し合うっていう姿もイメージできたんだよね~。

 

ご出演された皆さん、本当にお疲れ様でした。

素敵な演技から沢山のメッセージが伝わって何度も涙を流しました。

本当にびっくりするぐらいこんなに自分でも泣くんかというぐらい。

 

全体的な劇の感想です。

正直なところ、「よく頑張った」という感想は言いたくありません。

それぞれの役者さんが自身の殻を破ってここまで来たことは伝わっています。

全ての皆さんから、この劇を創る過程で、それぞれの役に本気で向かい合った姿も十分すぎるほど汲み取れました。

凄く頑張ったことは伝わっています。

 

だから、「点」としての今回の劇を観た感想は、よく頑張ったではなく、「沢山の大切なメッセージを、こんなにしっかりと自分たち(高校生)の言葉と姿というカタチを使って伝えてくれて、本当にありがとう。心から感動しました。」ということにつきます。

 

本当にありがとうございました。

 

3年生の皆さんにとっては、残された期間で上演されることは少ないかもしれませんが、他の舞台や劇団MONAの舞台を数多く観劇しているいちファンとして、「もっとこうしたら伝わるよ」っていう、どちらかというとテクニカルなことを僭越ながら少しだけ書きたいと思います。

決して今回の舞台のダメ出しではありません。

もっと素敵な「学校カミオクが観たい!」という勝手な欲求だとおもって読んでいただければ幸いです。襷を受け継ぐ2年生・1年生にも感じてくれると嬉しいです。

 

・「手は口ほどにものを言う」

演劇ですから、セリフはもちろん大事。表情も動きももちろん大事。

そのうえでです。

手の仕草は、その人がどんな心境なのかが色濃く表れます。

楽しいとき、不安なとき、悩んでいるとき、驚いたとき、人はどんな風に手を動かしているか?

涼介が困りに困って、SHINGOにタイムリセットしてよー!と頼むとき、思わずSHINGOの腕をつかむでしょ?あれも一つの手の演技。

自分のセリフが無い「待ちの演技」の時に、どんな気持ちで話を聞いているかを考えたら、その時の手や振舞いに自然と現れると思うのです。

それから伝わるメッセージもものすごく大きいですよ。きっと。

 

・「行間から伝わるものは本当に大きい」

劇を観ながら、感情移入していました。

だから、耳にするのはもはやセリフではなく、涼介・茜たち本人から出る言葉という感じで。

そんなとき、例えば会話の掛け合いが早すぎると、観ていて理解が追い付いていかない・置いていかれる!ということがどうしても生じてしまいます。

相手のセリフ終わりに、食い気味にセリフを放つところばかりではなく、相手の言葉を受けて一拍溜めてセリフを返すところ、そんなメリハリがもっとあると、観る側が「そーだそーだ!」という共感とか、「うわ、そんなこという?」という感情が生まれると思うのです。

0コンマ何秒かの世界ですが、そういう台本にも書いていない行間の部分、「間」を本物に近づけることも、もっとメッセージをしっかりと届けるテクニックかなと思います。

実は、暗転のタイミングをもうワンテンポ遅らせることも、観る側に余韻として残って、観客の気持ちを引き込むことに繋がるんだろうな~と思って観ていました。

 

以上です。

 

いや~このブログを書いてるとね、昨日観たばっかりなのに、「もっと見たいなー。」「次はいつ観れるのかな~」「もちろん実際の舞台でも観たいわ~」という感情がどんどん溢れてきています。

 

そして、実際の舞台公演が実現する最大のチャンスは、2021/1/5(僕の誕生日w)まで行われているクラウドファンディングで100%を達成すること‼

このクラファン、ALL or NOTHING形式なので、100%を達成しなかったら、なんと舞台公演が実現しないのです!

現在50%、なんとか達成して欲しいと思っています。

気になった方は是非下のリンクから!

 

 

最後に、本当に素敵な贈り物をありがとうございました。

次回公演も楽しみに待っています。

 

おしまい♡