アントワーヌ・ローラン
吉田洋之 訳
深夜玄関前でバッグをひったくられたロールは家にも入れず近隣のひとを起こすのも気が引ける とりあえずの向かいにあるホテルに事情を話し宿泊 その後そのときの脳頭蓋への衝撃のための脳内出血で昏睡状態 回復したその後に待っていたのは・・・
書店主ローランは出勤途中の朝の散歩でゴミ箱の上のハンドバッグに目が留まり警察に持っていくも受付るのに時間がかかるということで遺失物保管所に持って行くことに とりあえず持ち帰った夜 バッグの中身を開けてみる誘惑にかられる 香水瓶 クリーニング屋の伝票とさまざまな中にはパトリック・モディアノのサイン入りの本や赤いモレスキンの手帳が そこに書き綴られた不思議な心象世界に魅せられ ロールという名前だけしかわからない彼女を探すことに・・・
そんな二人の周辺をロールの友人ウィリアムや離婚しいつも木曜日に会うローランの娘クロエなど交え 本や映画〜懐かしの「ゴースト」音楽〜デヴィット・ボーイやグレングールド♪ で彩りながらモディアノにも遭遇⁉︎と軽快に楽しく進行♪
〜大好き♪パトリック・モディアノ☆
後ろめたさを感じながらも最初は持ち主に返したいという純粋な思いからの行動がその女性への幻想へと“「自分宛てではない手紙」をこっそり読むかのように背徳感を覚えながら“とありますが☆まさにこういうとこフランスだなあ🇫🇷♪
銀行勤めを辞めて書店主となったローランだけにたくさんの本が出てきます♪
ジャン・エシュノーズ アメリー・ノートン ル・クレジオ ジャン・フィリップ・トゥーサンコクトーにシムノンそしてユイスマンス アントニオ・タブッキやペソア☆
作中の作家にして高校教諭ピシェが授業でラクロの「危険な関係」を教材にで “ヴァルモンはめちゃイケメン”というのや 「ボヴァリー夫人」“無駄に頭を悩ませるやっかいな女のめちゃ重たい話”というのにめちゃ笑いました^ ^
そうそうパリ建物案内も⁈
ロールとウィリアムは金箔を施すひとということで アンヴァリッドの丸屋根には 55万5千枚の金箔が使われている という話に思わず検索
“ほっとする空間”というのにココンとふってあって フランス語〜繭 というのに 古今烏丸 そういう意味もあったのかと 中の京都シネマ🎥はまさに私のほっとする空間・・・ほんとに寂しい その近くの本屋さんにも行きたいし〜そうそうこの本の見つけたのもその本屋さん ミッテランの帽子」のひとや♪
それから図書館予約してやっと手元に待った甲斐あり今年の一冊に☆こんな素敵な本が好き♪吸い取り紙になったように読みました
“タルタルソースをかけたオーガニック・サーモンにフェアトレードの赤いベリーを添えた前菜”🍽もちろんブルゴーニュワイン🍷なんかやレペットのぺたんこの靴とそこはかとなくパリってます♪^ ^
これは映画にして欲しい☆と思ったらフランス大手配給会社が映像権を とありました そしてあの!カミラ夫人絶賛!らしいですよ
たぶんこの本と重なるようなところもあるロールの書棚にあったソフィ・カル「ベネチア組曲」がおおいに気になります☆野崎歓訳「本当の話」図書館に無くて検索したけど高い!のでやっぱりモレスキンの手帳にしとこうかな買ったら少しはマシなこと綴れるかしら⁈