宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba -1855ページ目

Steve Reich

すご。

Steve Reich@オペラシティコンサートホール


現代音楽という名のプリミティブな音。

幾何学模様が幾重にもかさなり浮遊してゆく。

その輪にいつのまにか包まれる。

内なる圧力、圧迫、圧巻、presare。

pressureではなく。stressではなく。


鼓動、胎動、導、如何。

輪、凛、倫、淋。

渦、波、波紋、皮。


人体の中枢、地球の中枢をゆすぶる。

脳を振るいにかけるごとくゆする。

振動が、波動が、波紋がカラダ中に伝わる。

細胞が動き出す。


消して外からの圧力でない、内なる揺さぶり。

内なる目覚め。


ゆすぶっといて、後はなし。


押し付けがましい伝達はなし。

主軸をゆさぶるその音、

数学的に計算されたそのコトバのような音、

会話のように積み重ねられるその音、

その輪にいつの間にかいれられ、

体験する。

根源の音を発見する。

わたしの、自然の、地球の。


一列になったボンゴにむかう4人の肉体は、

音によってチーターやカンガルー、バイソンにみえた。

四足動物達の足音。


自然の規則、不規則、すべて音楽になる。


すご。