幸いなことに | 現在と未来の狭間

現在と未来の狭間

文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

母はまだ生きている。表情も少ないがしっかりとした呼吸をしている。病院から電話があった時はかなり危ない状態ということだったが、私が来て顔を見せてからは浅かった呼吸が強くなったようだ。しかし危険な状態ということに変わりはなく今日まで帰りそびれている。

父は母に比べたらずっと元気で自力でしっかりと歩けるようになった。しかし水曜日に来て父の足の裏をマッサージしたら随分と冷たく感じた。手足が冷たいというのはどこか不吉な予感を覚える。そこで面会で通うたびに少し足のマッサージを続けたところ昨日には温かさが帰ってきたと思う。

病院への行き来はタクシーを使っているが、何人かのドライバーさんとは顔見知りになった。同世代だったり、やはり親の介護を経験していたりで話が合う。帰りのタクシーでは鹿島で美味しい店を教えてもらったり、釣果の写真を見せてもらったりした。こうしたやりとりの中で一人でいるときにしない会話を取り戻したりした。

宿泊先でもフロントの人と話をしたりしている。母のことを気にかけてくれて私の話を聴いてもらっている。こんな風に少しでも誰かと話ができると安心感というのか、リラックスする気持ちを得ている。ありがたいこと。ありがたいのはここの食事でかなりのご馳走が出る。

image

食べきれない量だがここからパワーをもらっている。

お昼は駅前でお弁当を出すお店があって毎日のお昼はここでお世話になっている。とてもおしゃれさんな看板娘といったお嬢さんがいて「昨日のバケットサンドは美味しかったですか?」と聞いてくれる。お父さんとも少し話せた。ここまで来るともはや鹿嶋の住民のよう。

image

くだんのバケットサンドがこれだ。他にも600円で食べ応えのあるお弁当を販売している。

こうして私自身、鹿嶋の人々に温もりをもらって助けてもらっている。臨時透析の施設の人たちもみんな親切だ。この病院の受診カードまでいただいたし、何か強い繋がりを得たように思う。

今、状況的にはいつ東京に戻るか判断が難しくなっている。それでも明日の臨時透析が終わったら一旦東京に戻ろうと思う。火曜日には一旦出社してそのまま荷物を持って夜には鹿嶋にまた戻るかもしれない。

なんか高速バスでの移動も慣れてきたなあ。

にほんブログ村 病気ブログ 人工透析へ
にほんブログ村