悟り。

 

 

 

このことについて、

これまで考えたことすらなかった。

 

 

 

しかし、スリランカに来て、

この悟り 〜Satori〜 について、

非常に興味深い体験があったので、

スリランカ2日目のブログでは、

それをシェアしようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

中華料理のない高級中華料理屋で

美味しいタイ料理を食べた翌朝、

(その模様はこちらから。←クリックすると飛びます)

 

 

 

僕たち専用のガイドさん、

マルちゃんと一緒に車で移動する。

 

 

 

マルちゃんは僕らを喜ばせようとニコニコしながら、

 

 

 

「美味しいフルーツ食べてみたいですか?

新鮮なパイナップルとか?」

 

 

 

と言ってきた。

 

 

 

食べたい。と言うと、

 

 

 

スターフルーツやパイナップル、

珍しいカシューナッツの実など、

たくさんの取れたての果実を振る舞ってくれた。

 

 

 

 

(右がマルちゃん)

 

 

 

その後、昼食にカレーを食べて、

いざ、最初の観光スポット、

世界遺産の街アヌラーダプラへ到着する。

 

 

 

 

「お寺では靴を脱いでくださいね」と

マルちゃんに言われ、サンダルだった我々は、

裸足でお寺を歩く。

 

 

 

 

しかし、灼熱のスリランカ。

 

 

 

 

土や岩は太陽に強烈に照らされ、

卵を落とせば目玉焼きができてしまうくらい、

高温度な状態で僕らを待ち受けていた。

 

 

 

 

熱い。

 

 

 

 

あまりにも熱すぎる。

 

 

 

 

常人では歩けまい。

 

 

 

 

世界遺産に一切目を向けることができず、

ひたすら日陰へ向かってダッシュする。

 

 

 

 

 

観光どころではない。

 

 

 

 

 

それを見かねたマルちゃんが、

 

 

 

「私の靴下、貸しましょうか?」

 

 

 

と言ってくる。

 

 

 

 

 

「はい!!!!!!!」

 

 

 

 

 

と本能的に言いそうになる。

 

しかし、そんな自分をグッとこらえる。

 

 

 

マルちゃんの足は2本。

 

 

 

でも、僕らは違う。

 

 

 

 

パートナーだ。

 

 

 

 

僕の足は妻の足でもあるのだ。

 

 

 

そう、僕の足は4本だ。

 

 

 

 

後ろを振り返ると、

可哀想なくらい熱そうに、

同じく日陰に向かって猛ダッシュをする妻がいた。

 

 

 

 

泣きそうな顔をしているではないか。

 

 

 

 

僕は美しい妻に、もうこれ以上

ダッシュさせるわけにはいかないのだ。

 

 

 

 

 

粋な夫は、涼しい顔をして、

マルちゃんに言い放つ。

 

 

 

 

「僕は大丈夫。彼女に貸してあげてくれないか」

 

 

 

 

妻は靴下という最強のアイテムを身につけ、

幾ばくかホッとしたようだ。

 

 

 

これでいい。

 

 

 

 

これで僕は幸せだ。

 

 

 

 

しかし、キザに浸っている場合ではない。

 

 

 

 

問題はここからだ。

 

 

 

 

次の日陰スポットまで、

なかなかの距離があるではないか。

 

 

 

 

 

靴下を身につけた妻は、

安心した表情で、

世界遺産を眺めながら悠然と歩く。

 

 

 

では、靴下を手放したマルちゃんはどうだ?

 

 

 

同じように、ゆっくりと、

何事もないかのように、

え、温度って何ですか?くらいの雰囲気で、

裸足で悠然と歩を進めていく。

 

 

 

 

どういうことだ?

 

 

 

 

彼の足の皮膚は一体どうなっているんだ?

 

 

 

 

 

 

あるいはゾウなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ゾウであれば確かに分厚い皮膚に覆われているため、

目玉焼きができる程度の灼熱さではピクリともしないのだ。

 

 

 

それなら説明がつくし、合点がいく。

 

 

 

 

マルちゃんはゾウなのだ。

 

 

 

 

 

ゾウのマルちゃんなのだ。

 

 

 

 

 

まあ、それならそれで構わない。

 

 

 

 

僕にとって、

マルちゃんが人であろうとゾウであろうと、

知ったことではないのだ。

 

 

 

 

そんなことよりも、

問題はここからどうするかだ。

 

 

 

 

 

 

そうだ、

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はゾウなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾウであれば熱いはずがなかろう。

 

 

 

 

固く大きな皮膚を身にまとい、

長い鼻を揺らし、

その器用な鼻を用いて食物をむさぼる、

そんなゾウになりきれば、

あるいは熱さを感じなくても進めるかもしれない。

 

 

 

僕はゾウになって、

のっしのっしと一歩を踏み出してみた。

 

 

 

 

 

 

 

熱かった。

 

 

 

 

 

 

 

気づけば僕は悲鳴を上げていた。

 

 

 

 

 

もうギブアップだ。

 

 

 

 

こんなところ歩けるわけがないじゃないか。

 

 

 

 

 

見かねたマルちゃんは、

車に戻って予備の靴下を持ってきてくれた。

(なぜ靴下をたくさん持ち歩いているのだ)

 

 

 

 

これで晴れて世界遺産を観光できることとなった。

 

 

 

 

お寺ではたくさんの仏像が

僕たちを出迎えてくれたのだが、

中でもひときわ異彩を放っていた方がいた。

 

 

 

 

 

ブッダさんだ。

 

 

 

 

 

 

彼の顔からは、まるで虹のような、

何色もの光が発せられていた。

 

 

 

マルちゃんは言う。

 

 

 

「あの虹のようなものは、

悟りを開いたものだけが持てる光なのです」

 

 

 

凄い。凄すぎる。

 

 

 

その後、石の階段を登って、

さらに移動を続ける。

 

 

 

それにしても、マルちゃんはなぜ、

そんなに悠然と歩くことができるんだ。

 

 

 

 

修行の賜物なのだろうか?

 

 

 

 

「マルちゃんこんなに熱いのに

裸足で歩けるの本当に凄いね!」

 

 

と言うと、

 

 

 

「ハハハ、私は慣れてますからね。

全然熱くないですよ」

 

 

と微笑んだ。

 

 

 

 

その後、さらなる高地に進み、

太陽がどんどん近づいていったとある地点で、

マルちゃんに異変が出始める。

 

 

 

 

 

 

少し早歩きになっている。

 

 

 

 

 

 

にこやかに話しながらも、

明らかに歩くスピードが上がっているのだ。

 

 

 

 

そして、ついに、

 

 

 

 

「熱っつ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

と言って、日陰に避難していった。

 

 

 

 

マルちゃんも人間なのだ。

 

 

 

僕は少し安心した。

 

 

 

 

 

 

外の岩には、たくさんの穴ぼこがあった。

 

 

 

 

 

日陰からマルちゃんは説明する。

 

 

 

「スリランカにはお坊さんたちが

悟りを目指してたくさん瞑想に励んでいます。

 

一生懸命この岩に座って瞑想をし続けたことで、

岩には穴が空いていったのです」

 

 

 

 

もの凄いストイックだ。

 

 

 

 

岩に穴が空くまで瞑想し続ける、

彼らは本気で悟りを目指した、

大変な努力家だったのだ。

 

 

 

 

 

僕はマルちゃんに尋ねる。

 

 

 

 

「これだけストイックに瞑想に励んでいて、

本当に凄いなと思います。

 

こういった不断の努力をし続けることで、

これまでの歴史でどれくらいの人が、

ブッダさんのように虹のような光を解き放てる、

そんな境地までいけたのでしょうか?」

 

 

 

マルちゃんは即答する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「1人です」

 

 

 

 

 

 

 

過酷だ。

 

 

悟りへの道はあまりに過酷だ。

 

 

 

そして、ブッダさんはどんだけ凄いんだ。

 

 

 

 

 

そして僕は、

そんなあまりに過酷な悟りへの道を、

それでも挑戦する彼らに対して、

尊敬の念を抱かないわけにはいかなかった。

 

 

 

なぜ彼らは、そこまでして悟りを開きたいのだろう。

 

 

 

何が彼らをそこまでさせるのだろう。

 

 

 

 

だって、悟るというのは、

すべての邪念や欲望を

さっぱり拭い去ることなのではないか?

 

 

 

欲望を捨てるということは、

僕ら人間にとって

あまりに大変なことではないか?

 

 

 

少なくとも、欲望まみれの僕には

こんなにも崇高なことはできそうにない。

 

 

 

そんな世界に、なぜ、

そこまで多くのお坊さんが挑むのか?

 

 

 

そんな本質的な問いを、

僕はマルちゃんに投げかけてみた。

 

 

 

 

 

「ねぇマルちゃん、

今までたった1人しか悟れてないのに、

どうして岩に穴が空くまで瞑想をするみたいな、

ものすごい努力を強いられる、

お坊さんの道を目指す人が多いのかな?」

 

 

 

 

マルちゃんは、落ち着いた表情で答えた。

 

 

 

 

 

「スリランカは給料が低いわりに、

物価がもの凄く高いです。

 

だけど、お坊さんになることができれば、

結婚しなくて済むので生活費がかからないです。

 

みんなお金がなさすぎて家族を養いたくないので、

お坊さんを目指します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

欲ーーーーー!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そりゃ悟れんわ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はとても人間味のある、

正直に生きているスリランカの人たちに

むしろとても好感を持った。

 

 

 

 

やっぱり彼らも人間なんだ。

 

 

 

 

悟れなくてもいいじゃない。

 

 

 

欲を抱えて、不安を持ち、

悩んだり迷ったり、それも人間。

 

 

 

 

完璧じゃなくても大丈夫。

 

 

 

いろんなことを抱えながらも、

いろんな失敗をしながらも、

それでも一歩一歩進んでいく。

 

 

 

それが人間。

 

 

 

 

 

3日目以降もお楽しみにー!!

 

 

 

 

 

 

 

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