愛され女子なおちゃんです![]()
いつも読んでいただき、ありがとうございます![]()
さて、以前書いたこちらの続きで、今までの12年間の会社員生活を少しずつひも解いていき
たいと思います![]()
きょうは、大学を卒業後、新卒で入社した会社でのお話です![]()
「なおちゃんの年表☆」に書いたとおり、あわや就職浪人
になるところを、
卒業式直前で決まった就職先![]()
しかも、最初は人事のかたに「事務がいいです
」と言っていたんだけど、
「営業なら空いてるから、どう?」と言われて、「それでも就職できるならいいです
」と
半ば強引にじぶんの就職先を決めたわたし![]()
もうぶっちゃけ就活に疲れていたし
、友達と卒業旅行にも行きたかったので、
「なんとかなるでしょ
」と就職したんです![]()
まさか、その会社が入社後1年で「倒産」するとは、もちろん当時のわたしは
予想もしていませんでした。
その会社は、とある工場群の一角にありました。
扱う商材は、「レーザー」。
遺伝子顕微鏡で遺伝子や細かい生物を見る際、検体にレーザー光を当てると、
蛍光に光り、それが実験するときの重要な発見につながる、という代物でした。
それを中国やアメリカ、ヨーロッパから輸入販売するのが主な事業内容でした。
今まで英語や社会しか学んで来なかった「超・文系」のわたしが、「レーザー」という
商品を扱うためには、真逆の理系である「物理」を知る必要がありました![]()
「ルクスってなんですか
?(光の明るさを表す単位)」
「ナノメートルってなんですか
?
(レーザーの色の幅を表す単位)=虹
の色の並びにも少し関係があります
」
覚えなければいけない知識は山積み![]()
とにかく片っ端から順番にあたまに叩き込み、先輩に同行して、
名刺の渡し方や挨拶のしかたなど、基本的なことを覚えていきます。
しかし、それも最初の1、2ヶ月だけ。あとは、とにかく電話をしてアポを取る。
大学に行って、研究に関係ありそうな学部を上から下まで回り、飛び込み営業をする。
とにかく、「からだで覚えろ
」がモットーの会社でした![]()
だけど、良かったのは、入社した若造に、いきなり会社を1社まるごと担当させてくれた
ところ。
全部で社員20名ほどの小規模な会社だったので、「猫の手も借りたい」が本音だった
かもしれませんが、それが後々じぶんへの「自信」につながりました![]()
わたしが担当していたのは、顕微鏡に入れる「蛍光フィルター」という、
10円玉
ぐらいの大きさの丸いフィルターを扱う会社。
もう1つの会社と世界のトップシェアを争うくらい、その業界では有名なメーカーでした![]()
なんかよく分からないけど、顕微鏡に入れて、上からレーザー光を当てると、
そのフィルターがレーザーの光を吸収して、反射する。
んで、フィルタ上に塗られている蛍光の種類によって、反射する光が違ってくるんです![]()
んで、「何を顕微鏡で観察したいか」、「どのように反射させたいか」によって、
膨大な種類のフィルタの種類の中から選んで、お客さまに提供するんですよ![]()
当時のわたしの上司は、その知識が豊富で、「こういう色で反射させたい」と
お客さまから電話をもらうと、早見表でぱぱっと必要なフィルターを見つけるプロでした![]()
わたしも入社当初から知識を叩き込まれ、数ヶ月後には、一人でも探せるレベルまでに
成長することができました![]()
ほかにも感謝しているのは、入社1年目でアメリカの展示会に出張で行かせてもらった
こと![]()
ほとんどは、英語の苦手な上司(
の上司は私が入社してから3ヶ月で、独立するため
辞めちゃった
このころから、「上司がすぐ変わる」という下地はできていたようです
)
のための「通訳」として行ったようなものだけど、入社1年目の新卒が、初年度から海外に
行かせてもらうのは、異例中の異例でした![]()
でもそのときに、出展している担当メーカーと会い、納期の確認や技術的な質問、
お客さまからの故障レポートを渡してソリューションを聞くなど、
顔を見て直接話せるからこそ分かる、「生きた仕事」をやらせてもらったと思っています![]()
しかし、入社したときから、会社の資金繰りが「自転車操業」であることは知っていて、
それでも、新しいお客様から受注できていたし、「OEM」といって、有名メーカーの製品に
フィルタを組み込んでもらっていたので、このまま続く、と思っていたのですが・・・・・
ある日の午後、わたしは翌週の出張のため、見積もりを作成していました。
しかし突然、会長が「みんな手を止めて集まってくれ」と社員を招集します。
「なんだろう
?」
そう思いながらデスクを離れ、会長の近くに集まると、
「本日をもって、わが社は倒産のため、解散します
」
ええええええええええええええええええええええええええええ~っ!
マジっすか![]()
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そのあとは、会長がボロボロ泣き出し、「約30年続いたわが社も・・・」と思い出話を
語り始めますが、わたしたち社員の心の中は、
「こっちが泣きてぇよ
」でした。
そのあとは、総務に怒られながら、たまった交通費や出張費の清算、机の片づけ、
翌週からは、既存のお客様を競合他社に引き継ぎ、「ごめんなさい。お世話になりました」と
あいさつ回りをしました。
ホントね、「倒産するとこういうかんじなのね
」っていう、1つの体験を味わったようでした。
だけど、1年で終わってしまったけど、わたしはここでいろんなことを学ばせてもらいました。
社員もみんな仲良くて、お昼は毎週一回はみんなでファミレスに行ったり、
ボーリングしたり、決まった居酒屋で毎日飲んだくれたり![]()
そうかと思えば、「行ってこい
」と、展示会を1週間一人きりで任されたり。
あやふやな知識しかない、大学上がりのお姉ちゃんをですよ![]()
今考えれば、「よくやってたなぁ~、あたし
」と自画自賛しちゃう日々でした。
その会社にいたときに、最初の上司に言われたことば。
「凛とした女性になりなさい」
「じぶんを持ち、強くなりなさい」というこのことば、当時はイマイチ意味が分からなかったけど、今はなんとなく分かるし、そんな女性に近づいているような気がします![]()
ちなみに今年、その上司に久しぶりに会い、「また一緒にビジネスをしないか
」と
誘われたのですが、冷静に考えたら、
「あっ、この人、わたしを置いて独立したじゃん
」ってことに気づき
、
「有り難いお話ですが、お断りします」とお伝えしたのでした。チャンチャン![]()
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以上、愛され女子なおちゃんでした![]()