『君の名は』が大ヒット中の今、私もご多分に洩れず圧倒的映像美と想定外の展開に予想を超える感動を味わった者として、新海監督作品に大いに興味を持つに至った。
興味を持つということは知りたい、と思うこと。他の作品を見たいと思っていた矢先に新海監督作品を二本立てで上映している映画館があると知り、雨の休日いざ刈谷市駅前にある愛三ビルへ。
というのも、何の因果か以前は車で行っていたにも関わらず、この雨降りにも関わらず電車で行こうと思い立った私は土砂降りの中自転車を漕いで最寄り駅へ。着いた時には頭と上半身以外はびしょ濡れ状態、でも気力が充実している時というのは怖いもの無し、一本目の『雲の向こう、約束の場所』が終わった時には靴もジーパンもかなり乾いたので許容範囲とする。
こんな最悪とも言える自らの選択と思われたが、これが大きな副産物を与えることとなった。
学生時代以来約20年ぶりの刈谷日劇で電車も乗らなくなっていたこともあり、刈谷市駅から館内に入るまで、もちろん館内に入っても懐かしさと何とも言えない温もりを感じた。
周りの風景が変化していく中、この存在にありがたさを感じノスタルジーに浸りながら、ビルから見える街の風景を飽きずに眺めていた。
そんなノスタルジーに浸る私の帰宅途中、思わぬ落とし穴が…。
久々に乗った自転車はタイヤの空気弁が劣化していたのか、後輪がペシャンコに。
行きは何ともなかったのに…。しかしノスタルジック症候群の私はこれしきのことではメゲない。自転車を引きながら家までの道のりもまた懐かしく、歩くっていいかも、とポジティブ思考で帰宅の途に着いたのであった。


