うっすらと色付き始めた府中の森を抜けて・・・
府中市美術館へ
現在の企画展は「世紀末、美のかたち」
このリーフレットのデザイン、とても素敵
アールヌーヴォー期というのかしら、19世紀末、
ゴーギャンやミュシャ、ルドンにガレと、それまでの
常識を覆すような芸術に挑戦した彼らの版画や
ガラス工芸が展示されています
展覧会は4章立て
「自然とかたち」
美しい草花や、それまで忌み嫌われていた虫に
ついてまでも、その造詣の美しさを追求、表現した
作品が並びます
一番初めにミュシャの「百合」が出迎えてくれて、
その華やかさにうっとり
ラリックの「シレーヌ」シリーズは、その流れるような
曲線と幻想的な色調が、息を呑む美しさでした
「文字を刻む」
ゴーギャンの版画やガレの作品など、非現実感の
演出や、作品に意味を持たせるために文字を
取り入れたものもあれば、ミュシャのポスター作品など、
文字そのものが芸術性に富んでいるものも
「異形の美」
医学や生物学の進歩に伴い、いわゆる「異形」に
美を見出した作品たち
オディロン・ルドンの幻想的で少し不気味な版画や
ガレの怪しい雰囲気のガラス工芸が並びます
「光と闇」
光と闇の神秘性、対極性を生かした、ルドンの版画や
ガレのガラス工芸の展示
モーリス・ドニが恋人の為に作成した「愛について」
シリーズは穏やかながらも光にあふれ、全体に上品で
とても素敵でした
ガレの花器「樹蔭」は色ガラスの重なり具合が絶妙で
本当に木漏れ日のような美しい光を放っていました
(リーフレットは右から、「文字を刻む」「異形の美」「光と闇」の紹介です)
土曜日のお昼頃、人も少なく、80点程度の展示を
2時間かけてじっくりと観賞することができました
今回のお土産は、こちら
ミュシャの描く美しい女性、それらを彩る装飾の
華やかさにはまりつつあります
観賞後は隣の公園で、うっすらと始まった紅葉を
楽しみつつ、持参したお弁当を
一人でプチ遠足気分
こちらの展示は11/23までとのことです