こんにちは nao2です。
つい先日、換気システム「澄家」でお馴染みのマーベックス社の専務さんから電話があったんです。
私がずっと前から実現したいと思っている 「床下エアコン計画」 を直談判して引き受けてくださった、あの専務さんからです!!
専務さんから 「換気システム、床下エアコン、換気ファンなどの研究をしている研究所があるけど見学に来ませんか??」 というお誘いがあったんですよ!!
まさかの専務さんから直々のお誘い!!
二つ返事で 「直ぐにでも行かせてください!!」 ってお願いしましたよ、そりゃ!!
ってことで、まず本題に入る前に、マーベックスの換気システム「澄家」を簡単に説明しますね。
マーベックス社の換気システム「澄家」は、小林住宅では標準で採用されている換気システム。
第1種換気システムなので、新鮮な空気を取り入れる給気と汚れた空気を排出する排気の両方が機械で制御され、換気システムの中ではかなり高性能になります。
高気密・高断熱住宅、しかも基礎断熱の床下に設置する換気システムなので、設置できる家は限られてきます。
「澄家」の最大の特徴は、暖房で温めた暖気や冷房で冷やした冷気を、高い熱交換率で換気ロスを減らすために外気と熱交換をするところです。(下の表を参照:マーベックスHPから借用)
冬の熱交換シュミレーションです。
夏の熱交換シュミレーションです。
もっと詳しく知りたい方は マーベックスHP へどうぞ!!
本題に戻って、専務さんが誘ってくださった研究所ですが、、、
どうやらこの研究所はふだん、取引先でしかも限られた工務店さんにしかお見せしていないそうで、私には特別に見せてくださるというお話だったんです!!
専務さんはおそらく、私が床下エアコンの事や換気システムの事に熱心なのを見かねてお誘いしてくださったんだと思います。
専務さん!! とても貴重な機会をくださりありがとうございます!!
ここが東大阪市にあるマーベックスさんの研究所 「快適住宅研究館」 です。
一見するとちょっとおしゃれな普通の一軒家ですが、中身はどえらいことになっているんですよ(笑)
ほんとは、中の様子もお見せしたかったんですが、ここは企業秘密なので撮影しておりません。
快適住宅研究館でやっている研究とは??
換気システム「澄家」や床下エアコン、ガラリファン(ガラリにファンを付けたもの)等を組み合わせた、あるいはそれぞれ単独の性能の検証や空気の流れなどを、センサーで温度や風量を計測し、それらをデータ化をすることで快適な温熱環境について研究しています。
また、これらの機器の研究だけではなく、吹き抜けや階段にちょっとした細工を施して間取りを変えたときの変化についても計測してデータ化し、トータル的に快適な温熱環境について研究しています。
全館空調の傾向と床下エアコン
高気密・高断熱住宅における導入機器の傾向としては、大掛かりな機器やダクトを導入する全館空調は効率が悪いという課題を克服するために 「少ないエアコンを使っていかに効率的に各部屋へ冷気や暖気を回すか」 というところへシフトしているそうです。
つまり、大掛かりな機器だと、機器本体のヒートポンプ効率が悪さや施工の費用がネックであり、その点、家庭用エアコンを少ない台数で全館空調を行うほうが効率性が良いと注目されているわけです。
次に床下エアコンですが、基礎形状や間取りによっては冷気や暖気が回りにくいことを解決するために研究しているのが、ガラリにファンがくっ付いた 「ガラリファン」 です。
ガラリファンを付けることで、どんな間取り、どんな基礎形状でも強制的に気流を起こして空気を引き込むことができます。
ガラリファンの風量をバランスよく操作することで、思うように室内の温度調整ができるようになり、容易に室内の温度を均一にできるというわけです。
あと、1Fと2Fの間にエアコンを設置する 「階間エアコン」 も見せていただきましたが、階間の空間には構造材が詰まって空気が通りにくい構造になっているので、床下エアコンよりもさらに難易度が上がるようです。
床下エアコンは遠くに大量の風を出すと室内温度が均一になりやすい
床下エアコンにガラリファンを使った場合、ガラリファンは基礎内の人通口や距離など関係なく、確実に空気を引っ張り込むので、どんな家でも床下エアコンの導入が可能になるそうです。
ガラリファンの使い方としては、遠くのガラリからは大量の風を引っ張り、手前のガラリからは少量の風を引っ張ることで容易に室内の温度を均一にすることができます。
つまり、エアコンの暖気は遠くへ行けば行くほど熱を失っていくので、大量の風量で熱を確保し、近くの暖気はまだ熱を持っているので、少ない風量を引っ張ることで全体のバランスが取れるという理屈です。
考えておきたいのが気流と体感
色んな事例や施設の様子を見せて教えていただいたのが、
「風が当たっていなくても、風がしっかりと回っていると体感温度が下がる」 ということ。
風呂上がりにガラリから冷たくもない風が出ていても涼しいとか寒いとか感じることと同じで、全館冷房で設定温度を下げなくても湿度調整と風(気流)を上手く使えば体感としては快適になるそうです。
素人には難しい話でしたが
素人の私にはとても難しい話でしたが、一つ分かったことは、、、
「一般の人には分からない理屈であっても、スイッチ一つでエアコンや換気システム、ガラリファンなどが快適性になるように、これらの機器が自動で設定されて作動する形を作ってほしい」 と思いましたね。
専務さんもはっきりとは仰りませんできたが、最終的にはそういうところを目指して研究を重ねているような気がしました。
分からないところも多かったですが、実際に色々な仕掛けや機器を見せていただきとても勉強になりました。
専務さん、とてもお忙しくされてるところ特別に研究所を見学させていただき、たくさんの事を教えてくださりありがとうございました!!
今日も読んでくださりありがとうございました。
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