侍・井端J 3月強化試合代表28人発表「経験者と若手バランス良く」村上、宮城、宗山ら 初の大学生4人
＜侍ジャパン代表選手発表会見＞報道陣の質問に答える侍ジャパン・井端監督（撮影・沢田 明徳）
侍ジャパンが3月6、7日に行う欧州代表との強化試合（京セラドーム）の出場選手が14日、都内で発表された。プロ選手24人に加え、将来が有望視される大学生4選手が選出された。 【写真】大学生4選手（左上から時計回りに）明大・宗山、関大・金丸、愛工大・中村、青学大・西川 大学生は今秋ドラフトの超目玉である明大の遊撃手・宗山塁内野手（3年）、ドラフト1位候補で最速153キロ左腕の関大・金丸夢斗投手（3年）ら。12年の侍ジャパン常設後、ドラフト指名前の大学生が初めてトップチームに名を連ねた。 昨年3月に世界一に輝いたWBC出場メンバーからはヤクルト・村上宗隆内野手（24）、ソフトバンク・近藤健介外野手（30）、西武・源田壮亮内野手（30）、オリックス・宮城大弥投手（22）、阪神・中野拓夢内野手（27）らが選出された。 広島からは12球団最多の5選手。21年東京五輪で、当時新人ながら抑えに抜てきされて金メダル獲得に貢献した栗林良吏投手（27）も選出された。昨年3月のWBCでも同様の活躍を期待されたが、腰の張りを訴えて登板機会のないまま大会途中に離脱していた。今年11月の国際大会プレミア12では、守護神として期待される。 「とにかく勝たないといけない。結束こそがジャパンの強さ」。井端監督は会見で、選出のポイントとして「代表経験者もいますし、日本を背負う若い選手とバランス良く選べたと思う」と語った。 大学生4人選出についても「今後のWBC、オリンピック予選、オリンピックに向けての新しい力というところでは非常にバランス良く選べた。すぐに侍ジャパンに入れるだけの力は十分に持っていると思っている。先を見据えたWBCだったりオリンピックというところでは、学生の間にジャパンのユニホームを一度着ておくことは彼らにとってプラスになるのではないか」と自身の考えを説明。キーマン、中心選手としては「源田、村上、近藤」の名を挙げた。 ▼明大・宗山塁 この度、侍ジャパン日本代表チームに選出していただきとても光栄です。走攻守バランス良く、勝負強さを発揮してチームに貢献したいと思います。高いレベルの選手たちの中で一つでも多く良いものを吸収できるよう学生らしく泥くさく頑張っていきます。 ▼関大・金丸夢斗 憧れであった侍ジャパンに選出され大変光栄に思います。自分の最大の持ち味であるストレートで勝負し、勝利に貢献できるように頑張ります。 ▼愛知工大・中村優斗 侍ジャパントップチームに選出され大変光栄に思います。このお話を頂いた時には非常に驚きましたが、今は身の引き締まる思いです。持ち味であるストレートを活かしチームに貢献できるよう精いっぱい頑張ります。 ▼青学大・西川史礁 まずは侍ジャパンに選出していただき、非常に嬉しく思っています。自分のアピールしたい点は長打力と肩の強さです。大学生らしくチームの力になれるよう全力で頑張ります。 【投手】 広島・栗林良吏（27） 広島・森下暢仁（26） ロッテ・種市篤暉（25） 西武・平良海馬（24） 西武・隅田知一郎（24） 楽天・渡辺翔太（23） 中日・松山晋也（23） オリックス・宮城大弥（22） オリックス・山下舜平大（21） 日本ハム・根本悠楓（20） 関大・金丸夢斗（3年） 愛知工大・中村優斗（3年） 【捕手】 広島・坂倉将吾（25） DeNA・山本祐大（25） 西武・古賀悠斗（24） 【内野手】 西武・源田壮亮（30） 阪神・中野拓夢（27） ヤクルト・村上宗隆（24） 広島・小園海斗（23） オリックス・紅林弘太郎（22） 中日・石川昂弥（22） 明大・宗山塁（3年） 【外野手】 ソフトバンク・近藤健介（30） ヤクルト・塩見泰隆（30） 日本ハム・万波中正（23） 阪神・森下翔太（23） 広島・田村俊介（20） 青学大・西川史礁（3年）
侍ジャパン、漏れた選手は？ 大学生4人の裏で…巨人は遠征直後でゼロ、牧と山川も入らず
3月6日、7日に京セラドームで行われる欧州代表戦のメンバーを発表した
DeNA・牧秀悟、ソフトバンク・山川穂高、巨人・岡本和真（左から）【写真：矢口亨、小林靖】
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督は14日、都内で記者会見を行い、3月6日、7日に京セラドームで行われる「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ 2024 日本 vs 欧州代表」に出場する28選手を発表した。大学生4人が選出された中、WBCやアジチャンでは主力だったが入らなかった選手たちもいた。 【一覧】4人の逸材大学生も選出…3月に行われる侍ジャパン、欧州代表戦のメンバー28人 昨年11月に行われたアジチャンでは主力だった今井達也投手（西武）、牧秀悟内野手（DeNA）、佐藤輝明内野手（阪神）、門脇誠内野手（巨人）、岡林勇希外野手（中日）、秋広優人内野手（巨人）らが外れた。 昨年3月に行われたWBC組からは佐々木朗希投手（ロッテ）、伊藤大海投手（日本ハム）、高橋宏斗投手（中日）、山田哲人内野手（ヤクルト）、岡本和真内野手（巨人）、山川穂高内野手（ソフトバンク）らが入っていない。 球団別で見ると、広島が最多の5人。巨人は台湾遠征直後とあって選出ゼロとなった。新戦力の発掘も目的としているため、もちろん実績十分という理由で外れている選手たちも多いだろう。11月には東京ドームなどで「WBSCプレミア12」が開催される。そこに向けてどのように編成していくのか注目が集まる。
Full-Count編集部