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第1回は文字語彙
開催しました。
10月に入り、JLPT対策が本格的に始まったのではないでしょうか。
どこもかしこも日本語学校は教師不足で
猫の手も借りたい状態。
今期も多くの新人教師が入ってきました。
日本語学校などでは
特に教え方のレクチャーもないまま、
JLPT対策を担当という方も多いです。
昨年から5年ぶりに日本語学校に復帰し、
私も日本語学校でJLPT対策も担当しています。
日本語学校に復帰して、びっくりしたことがあります。
試験までかなりのタイトなスケジュールになっていることです
そのスケジュールで授業をしているわけですが、
かつて日本語学校でJLPT対策を教えていた際に抱いていた疑問点が
再浮上しました。
日本語学校ではJLPTは
「進学に必要だから」
「就職に必要だから」と
それをカリキュラムに取り入れているものの
JLPT対策についての共通の認識がないんです。
今まで多くの日本語学校で教えてきましたが、
どこもJLPT対策についての勉強会は
一度もありませんでした。
そして、どの日本語学校も
スケジュールの都合上、
JLPT対策は最初から最後までテキストを
こなすことに重点を置いていると思いました。
教材全てを教えれば皆合格できるの
教材を教えたからといってみな合格できるとは限らないですよね。
単なる問題を解かせ、答え合わせをするだけの試験対策の授業なら
わざわざ先生つけてレッスンする必要ないですよね。
あるクラスでは、
単なる問題を解かせ、答え合わせをするだけで
授業時間がかなり余ってしまったという話を聞き、
びっくりしてしまいました
どうしたら時間が余るのでしょうか・・・。
いつも時間いっぱいいっぱい・・・。
もっと時間が欲しいと思うのに・・・。
じゃあ、どうすればいいの?
そう疑問に思っている方が多いと思います。
今回ご参加の皆様も
学内での勉強会がなく、
どのように教えればいいかお悩みの方もいらっしゃいました。
合格者数を増やすためには、
「何のための試験なのか」
「教師は何を教えるのか」
など
本来は学内でJLPT対策について話し合うべきことなのに、
こういった議論や情報共有がほとんどされず、
担当の教師任せになっているというのが実情だと思います
私自身も、日本語教師の駆け出し時、
急にJLPT対策の担当になった際に、
何をすればいいのか、
どんな準備をすればいいのか、
全く情報共有がなく、
教え方に悩んでいました
職場や学内でも
なかなか授業内容について
意見交換をする場合がないのではないでしょうか。
私は専門学校で
JLPT対策授業を受け持つようになってから、
多くのことを学びました。
日本語科目の先生方で
定期的に授業見学、
学内での勉強会などがあり、
大変ありがたかったです。
そこで学んだのが「問題分析」でした。
公式問題集や市販教材を分析し、
まずは出題傾向を把握することが大切だと教えてくれました。
特に専門学校では
就職するためにはN2が必須条件で
毎年多くの合格者を出すことも求められます。
いかに合格者を増やすには、どうすればいいか、
日本語学校では気づかなかった対策授業に必要なこと、
どうすれば合格者を増やすことができるのかなど、
試験対策について向き合うようになりました。
専門学校で教えるようになってからは、
日本語学校で教えていた時は
ただ単に授業のスケジュールだから
その日のノルマをこなさなければいけないということが
優先されていて、
JLPTは何のために行われるのか?
何を図るために行われるのか?
どうすれば合格できるのか?
など、あまり考えず、教えていたのだと気付きました。
それからというもの、
対策授業には分析が大切だということにも気づかされました
そこで、今回はJLPT対策公式問題集を分析し、
試験の傾向と対策を一緒に考えていただきました。
今回ご参加の皆様は
問題集をじっくりと分析をしたことがなかったそうで、
いい機会になったようです。
そして、その分析を踏まえて
どのような指導が必要なのか考えることの大切さも
お分かりいただけたようです。
恒例の模擬授業体験では、
普段の授業に取り入れている授業例を紹介し、
一部、授業体験していただきました。
最後にセミナーに参加しての
気づきをシェアしました。
単に問題をやり、答え合わせにならないような、
教師のワクワクの仕掛けが大事だということが
お分かりいただけたようです。
そのためには、
授業の最初と最後を見直すということです。
みなさん、それぞれ気づきがあったようです。
セミナー終了後に
参加者の方から
嬉しいメールをいただきました。
ありがとうございます!
嬉しい限りです
今回の気づきをぜひ、目の前の学習者に向けていただきたいと思います。
次回は
水曜コースは
第2回文法
土曜コースは
第3回読解です。
次回もどうぞよろしくお願いいたします
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