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JLPT対策指導上での教師の共通の悩み
JLPT対策指導されている日本語教師の方々からよく聞きます。
これは、日本語学校で教えている日本語教師あるあるではないでしょうか。
JLPTは担当の先生任せ
「何のための試験なのか」
「教師は何を教えるのか」
など
本来は学内でJLPT対策について話し合うべきことなのに、
こういった議論や情報共有がほとんどされず、
担当の教師任せになっているというのが実情だと思います。
今回ご参加の方も、
私がこれまで教えてきた日本語学校でも
担当クラスと担当教材だけ決められて
教え方や進め方は担当の教師任せになっていました。
ある日本語学校では、
JLPT対策のクラスの担当と
使用教材だけは決められていて、
進度は教師裁量というところもあります。
今回ご参加の方で、
どうしていいかわからないとお悩みの方がいらっしゃいました。
今回ご参加の皆様は、
日本語学校で教えているけれど、
ある日突然JLPT対策をすることになり、
学校側からJLPTの教え方について何もレクチャーもなく、
どうすれば良いか、悩んでいるという方々でした。
日本語学校でN3合格できない学生が多い
専門学校でJLPT対策を始めて以来、
「一体、日本語学校で何を勉強してきたの?」
という学生も多く見てきました。
特に専門学校では
就職するためにはN2が必須条件で
毎年多くの合格者を出すことも求められます。
しかし、学生のJLPT 保持率を見ると、
以外にもN3も何も持っていないという学習者も多いです。
専門学校に入ってから
就活で履歴書に何か日本語能力を証明資格を書きたいがために、
慌てて、JLPTに合格したいと
スイッチが入る学習者も多いです。
特に非漢字圏学習者に多く見られます。
学生たちに聞くと、日本語学校では
「設問に答えさせ、答え合わせだけで単調な授業でつまらなかった」
という声が多かったです。
非漢字圏学習者へ指導して感じたこと
日本語学校や専門学校で
非漢字圏学習者のみのクラスを担当して感じたことがあります。
彼らの授業で、よく見られるのが、
「読解が難しい」
「読解まで時間が足らずできない」
「時間切れで読解問題が最後までできない」
ということです。
またJLPTを受験したものの、非漢字圏学習者からこんな声をよく聞きます。
読解で点数が稼げず、不合格になっているケースが多く見受けられます。
特に「読解」が合格の分かれ道になっているということです。
最後まで問題を解くことができない学習者の特徴
「指で1語1語、文章の文字を追っている」
「黙読ではなく頭の中で音読している」
など、とにかくゆっくり読んでいる学習者が多いです。
早く黙読するということ自体ができていないんです。
そもそも「読む」という行為に慣れてない学習者や、
母語で長い文章を読んでこなかったという学習者も多いです。
そのため、読むストラテジーも教えなければなりません。
読解ができるようなるには、
ただ単に問題を解いて答え合わせをするだけにならない、
教師の工夫が必要です。
N4レベルからN3レベルへの指導は至難の業
特に非漢字圏学習者への指導に頭を悩ませている方が多いのではないでしょうか
JLPT対策はN3から始める学習者が多いのではないでしょうか。
日本語学校などの教育機関でも初級が終わってすぐにJLPT対策N3も
始まるというケースが多いようです。
合格させるために教師はするのか?
漢字の量も文法項目も増え、
読解も読む字数も多く、難しいと思ってしまう学習者が多いのではないでしょうか。
特に読解対策の授業では、漢字・語彙・文法が入り組んでいて、
ただでさえ説明が多くなってしまい、
学生の発話が少ないと悩む先生もいるのではないのでしょうか。
合格のためには「読解攻略」がカギです。
読解力を上げるためには、
漢字語彙、文法なども大切で、合格するためには
日頃からの聴解力も鍛える必要があります。
「話す」「聞く」「書く」「読む」の4技能を使って
教師が学習者に「合格させるためのコツ」を教えなければなりません。
そして、教師がしっかり傾向と対策を把握しておくことが大切です。
また、「学習者がワクワクするような仕掛け作り」が必要です。
専門学校で非漢字圏学習者のN3対策クラスを担当して以来、
読解嫌いだった学習者たちがみな、合格し、
読解好きになったという実績もでき、
それからというもの、
合格させるためには、
ただ問題を解いて答え合わせというような単調な授業ではなく
教師はJLPTのテクニックを教えなければならないと思いました。
JLPT対策で悩みの方々に
JLPT対策はどうするのか、
合格させるためにどうすればいいか、
また、学習者のつまずきやすい項目や
どこが難しいのかなど、
各回、具体的に指導ポイントをレクチャーし、
模擬授業体験していただきました。
ワークショップを終え、
みなさん、新たな気づきがあったようです。
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