●シラバスについて前回書いたブログはこちらです。
先日完成した専門学校のシラバス。
そこで考えなければならなかった授業のシラバスに
「会話」がありました。
しかも3クラス分考えなければなりませんでした。
●ケース1
レベルは初中級N4レベル
ベトナム7割、ネパール2割、1割は中国、バングラ、スリランカなどのクラス。
初級終了程度だが、初級終了程度で定着が弱い。
特にベトナム・中国の学生は発音が悪く、耳も弱い。
全体的に語彙力が著しく乏しいので、
語彙力もアップさせながら会話力もアップさせたい
●ケース 2
レベルは初中級N4レベル
ベトナム・ネパール・スリランカ7割のクラス。初級終了程度だが、特にベトナム・中国の学生は発音が悪く、耳も弱い。
全体的に語彙力が著しく乏しいので、
語彙力もアップさせながら会話力もアップさせたい
●ケース 3
レベルは初中級N3レベル
中国が多いクラスで、特に発音が悪く、耳も弱い。
語彙力が著しく乏しいので、
全体的に語彙力もアップさせながら会話力もアップさせたい
そこで頭を悩ませたのが、教材選定でした。
クラス1と2は同じ専門学校の同じ学科なので、
同じ教材を使用することにして、クラス3の専門学校は
どれにしようか一番悩みました。
一言に会話教材と言ってもさまざまですが、
1冊だけで全部の授業は難しく、
いろいろはしょったり、アレンジしたりと
創意工夫が必要です。
学生のレベルに合ったものはどれなのかと
あれこれ吟味して、
決めた教材がこちらです。
マインドマップ をつかって語彙や漢字を覚え、
会話や作文に広げるというテキストで、
こちらはプライベートレッスンなどでも
使っています。
いろいろなトピックに関係する語彙を学び、
結構学生にも評判がいい本です。
初級1400は会話をすることが応用練習になっていて、
中級1500は短作文を書くのが応用練習になっていて
使いやすいのでおススメです。
今回、ケース1・2のクラスで初級1400使うことにしました。
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シリーズ1・2とあり、すべてをしなくても抜粋でもできるので、
- 使いやすいです。
- 耳から語彙や表現などを覚え、会話・ロールプレーなどが
- 応用練習になっています。
- 場面シラバスで学生に身近なトピックで
- わりと学生にも評判がよく、盛り上がります。
- 前回、N3聴解クラスで使用していました。
- 今回はケース3のクラスで会話で使用することにしました。

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ビジネスパーソンのレッスン、
専門学校の口頭表現の授業で使用しましたが、
話す内容を膨らませ、わかりやすい構成で話をするために
ビジネストレーニングに使われるツールを用いた練習方法を
取り入れているのが特徴で、
話題を自分で考えても面白いです。
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以前、専門学校の口頭表現の授業で使用しましたが、
何を注意しなければならないか、わかりやすく
解説が載っているので、使いやすいです。
スピーチでは「長所、短所をいう」というテーマで使いました。
以前はCDが別売りでしたが、改訂版になり、CDもセット販売になりました。
テーマが身近で最初に絵を見てどんなことを言っているのか
ブレーンストーミング、みんなで自由に考えていけるので、
気に入っています。
よくプライベートレッスンで使っています。
会話教材と併せて、発音やイントネーションが悪い
学生が多いので、会話の前に
発音やシャドーイングの教材も使っています。
日本語教材といっても、実にいろいろな教材がありますが、
そのままそっくりは使えないので、
毎回教師のアレンジが必要になります。
よい材料をより良い料理に仕上げるために、
調味料などで味付けしたり、ひと手間ふた手間と
手をかけなければいい料理はできません。
いくら言い材料があっても
その材料をおいしく調理できなければおいしい料理はできないのです、
授業も同じです。
テキストはあくまでも材料。
その材料をつかっていかにいいじゅぎょうを作り出すかは
教師の腕の見せ所というわけです。
そこには教師の創意工夫が必要なんです。
それをしない教師は
いい授業はできないでしょう。
教え方には絶対はありません。
学習者のニーズに合うように、
いろんな教材をいろんな料理の仕方で
いろんな授業をしたいと思います。




