脱ワンパターン!聴解読解授業 | フリーランス日本語教師naonao❤︎「人生山あり谷あり奮闘記」

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フリーランスの日本語教師です。
毎日が異文化。
毎日が「山あり谷あり」の日々です。
日本語教育について日々の授業の出来事、
日常の生活で感じたことなど
つぶやきます。

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今年度は専門学校の授業で
読解と聴解の授業を受け持っていました。

前期、後期とそれぞれで1冊のテキストが終わるように
シラバスを立て、昨年度は取り組みました。

受講者のレベルはN3レベルの非漢字圏で、
(ベトナム・ネパール・フィリピン)の1年生。

学生たちの目標は卒業までにN2合格をということで
日本語の授業がそれぞれ立てられています。

このクラスはベトナム・ネパール半々のクラスで
ベトナムの学生の方がレベルがやや上。
ネパールの学生は耳が日常会話は上手ですが、
決定的に語彙力が足りません。
とくに漢語、カタカナ語。

ディクテーションも音と表記が一致しません。

反対に、ベトナムの学生は耳が弱く、発音が悪い学生が多いです。
その影響で聴解は苦手な学生が多く、
やはり発音の悪さから正しく音を聞き取れない学生が多く、
日本語能力試験などでは圧倒的に
聴解の点数が低くなっている傾向があります。

特に、ベトナムの学生は応用力が低いのも悩みの一つです。
決められたことはできるけれど、
要約やロールプレーなど自分の言葉で整理して
書いたり話したりということが
非常に乏しく、いつも授業で頭を悩ませています。

これは中国の学生にも言えることです。
社会主義という国のシステムにより、教育も違うからなのでしょう。


また、日本語学科の授業でも中上級クラスで
聴解と読解を担当し、
どうすれば、聴解力・読解力がアップするのだろうかと、
同じような問題に頭を悩ませていました。

この1年は聴解と読解にどっぷり使った1年でした。

そこで、この1年を振り返り、より効果的な指導法はないかと考えていたところ、
「脱ワンパターン!聴解読解授業」という日本語教師セミナーがあり、
先日、参加してきました。

声DL付 聴解授業の作り方編 (日本語教師の7つ道具シリーズ 6)/アルク
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読解授業の作り方編 (日本語教師の7つ道具シリーズ 5)/アルク
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そのセミナーは、この本の筆者で同じシリーズの読解も
同じ著者が執筆されていて、なんと、偶然にも
今回そのセミナーの講師をされるということで、
ちょうどいい機会なので、いろいろと勉強してきました。


この上の2冊は昨年専門学校で自分が受け持つことになり、
シラバス作成時に購入しました。

この講師は前回、漢字の教え方のセミナーもされて、

このシリーズの漢字の授業の作り方にも執筆されています。


以前この方のセミナーに参加して

楽しく参加できて、かつ、いろいろグループワークなどがあり

あっという間に終わってしまい、楽しく学ぶコツなども

いろいろ教わって以来、ファンになり、

また今回もワクワクが止まらないセミナーでした。


このセミナーの目標は

「読解聴解の悩みを共有し、目的に合わせた授業活動のタネを増やそう」


というものでした。


さまざまな問題点を考えながら、

さまざまな教授法をを使いながら授業をする紹介、

実際にどのようにやるのか、タスクなどをしながら授業のやり方を

体験し、いろいろな教え方があることを再確認できました。


教え方にはマニュアルはないんですよね。

それぞれのレベルやニーズに合わせ、

教師がカスタマイズし、考えなければならないんです。


なので、何年も同じ教材や教え方では通用しないということです。


どうしても読解・聴解の授業は単調な授業になりがちです。

特に試験対策ならなおさらです。


いかに学生を飽きさせず、楽しく、授業を進めるか。

いかに定着させるか。


それは、そこは教師の腕の見せ所というわけです。


たとえば、おいしいカレーを作りたいと思っていても

肝心なカレールーのスパイスが何か一つ足らなかったら

おいしいカレーにはならないし、

スパイスをあれこれ使いすぎたり、入れすぎても、

おいしいカレーにはならないということです。


つまり、お客さん好みに合わせ、スパイスを加減することが

肝心なのです。


それが教師でいう、いろいろな教授法を使って

工夫をした授業をするということなのだと思います。


教科書だけで聴解や読解の授業はできません。

それぞれの学生のレベルに合わせ、

穴埋めプリントを作成したり、

オリジナルの質問を考えたり、

逆に学生たちに質問を考えさせたりと、

創意工夫が必要になるわけです。


そう考えると、聴解や読解の授業は決して単調にはならないのではと

思います。


ただCDを聞かせて答え合わせをするだけでは、

学校の授業でする意味がありません。


ただ読ませて答え合わせをするだけでは、

学校の授業でする意味がありません。


みなさんの授業はどうでしょうか?

わざわざ学校の授業で読解も聴解をする意味を
今一度考えてみる必要が
あるのではないしょうでしょうか。

今回のセミナーではなぜ、学校の授業で聴解・読解をするのか、
考えさせられたいい機会になりました。


私の授業では読解も聴解も(試験対策の授業も含め、)

ペアでの活動、グループワークなどを取り入れ、

学生の気づきを促すような授業をと心がけています。

(具体的な授業の手法などについては今後ブログで書こうと思います。

なので今回はカットします。)




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今回このセミナーで新たに学んだ教授法と教え方


チャンツ (聴解)


リズムに合わせて、子どもの英語教育において、英語を英語らしく、且つ、

子どもに飽きさせないような楽しい方法で発音練習をさせたいという指導者側の工夫した指導方法です。



*ジグソーリーディング(読解)

知識構成型ジグソー法


ジグソーリーディングは協同学習の一形態で、
例えば、ある小説をいくつかのパートに分けてグループで読み、

それを各パートを担当したグループから1名ずつ集まって、

それぞれのパートを説明したうえで、小説のストーリーを組み立てたり、

最後のパート(結末)を予測したりする活動です。

初中級レベルでも十分にとりいれらます。

作品としては、各パートに分けて結末を考えさせやすい

昔話や、星新一の短編集などが良く使われているそうです。


初級からでも内容がわかりやすい物であれば可能だと思いました。

いろいろと準備に手間がかかりますが、

実際にこれを体験したら、活動が楽しくて、あっという間に時間が

過ぎていきました。


こうした「ワクワク」が学生の好奇心を膨らませ、


「もっと聞きたい」


「もっと読みたい」


気持ちにさせるのではないかと思いました。



教師は、授業の中にもいろいろな

「しかけ」を作ることも大事なんだと、改めて感じました。


学生がワクワクする授業を提供できるように

これからもがんばろうと思います。





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