朝から雨降り。

屋根の下でできる作業をして、その続きで、昨日下した小鳥巣箱を拭き掃除することにした。

巣箱の中の巣材(小鳥のと蜂のそれぞれ)は、ざっと昨日掻き出しておいた。

小鳥の巣材は、それでほぼ綺麗になったのだけど。

蜂が巣を作った方の巣箱は、壁や天井、底板に巣材が張り付いてしまったまま。

微細な木くずを接着剤で張り付けたように粘着している。

 

スズメバチは、その年使った巣を再利用することはないそうだけど。

う~ん、私が小鳥だったら、スズメバチの巣材のカスが引っ付いた巣箱は使いたくないもんなぁ。

なので、ヘラを使って、蜂の巣材をこそげ落とし。

その後、重曹を染み込ませた布で拭いた。

 

巣材を剥がし、拭いて見たら、巣箱の壁に穴が開いている。

スズメバチが齧って、巣材の一部に使ったのだろうな。

 

巣を固定するために、巣箱に通してあったマイカー線(ビニールハウスのビニールを止めるバンド紐)は、齧られてボロボロ。

かなり強い風でも、ビニールが吹き上げられたりしないようにするバンド線だから、かなり丈夫なのだけど。

(少なくても、私が齧っても、切れたりはしない。)

スズメバチって、針も怖いけど、齧られるのも相当怖そう。

 

雨が上がったら、来春のために、巣箱を庭に架ける。

来春は、巣箱全部で、小鳥たちの営巣がありますように。

 

家の周りに架けた巣箱を下ろして、中を掃除した。
架けた4箱の内、営巣していたのは1箱。
営巣していた巣箱の巣鉢はフカフカで、卵の残りもなかったから、無事皆巣立ったみたい。

杉苔を敷き詰めて、その上に獣の毛が分厚く重ねられている。

ここで孵化して育った子たちは、このフカフカお布団にくるまれていたんだねぇ。

 

小鳥巣箱の残り3箱は蜂が入っていた。

アシナガバチの小ぶりの巣が1箱。

蜂はいなかった。

 

残り2箱はスズメバチの巣。
巣箱を開けて絶句。

スズメバチの巣が構築されていた。
夏に殺虫剤を掛けた巣箱だ。


ホームセンターの殺虫剤でよくも駆除できたなぁ〜。

よくやった私。

(この状態が見えていたら、業者さんお願いしたかもね。)

 

来春の営巣のため、秋の内には家の周囲に巣箱を架ける。

来年は、4箱とも、蜂ではなく、小鳥が巣をつくりますように。

 

このところ、眠る前に、絵本を読む。

実家の父の本棚から貰ってきた絵本「セロひきのゴーシュ」。

 

私の父は、物を作る人で、その本棚も、工作だの、物の作り方だのの本が多かった。

また、昆虫好き、小鳥loveの人でもあったので、虫や鳥の図鑑とかも多かった。

 

先だって、実家に帰省したおり、母から、

お父さんの本、欲しいのがあったら持って行きなさい。

と言われて、父の本棚を物色。

物づくりのヒントにも、虫にも、鳥にも関係なさそうな絵本を見つけた。

それが「セロひきのゴーシュ」

 

ページが黄ばんだりはしていないから、晩年買った本だろう。

父が宮沢賢治の本を読むってことが、ちょっと不思議な気がした。

鞄に入れて持ち帰り、眠れない日、広げて絵を見ながら読んでみた。

 

以前、この話を読んだ時には、さして面白い話だとは思わなかったのだけど。

今読んでも、「面白い」とは思わなかったのだけど。

何故だか、毎晩、眠る前に読むようになった。

窓にぶつかって嘴の端から血を流しながら飛び去ったカッコウが、飛んで行った方向の空を見ながら、

「ああかっこう。あのときはすまなかったなあ。おれはおこったんじゃなかったんだ。」

と、ゴーシュが言う最後までを読むと、私もガラスが突き抜けなくなった窓の前に立って、空を見ているような気持ちになる。

そして、安心して眠くなる。

 

今夜も読んで眠るだろう。

大好きな話だ。大好きな絵本だ。

 

夕方、少しだけ畠に出ることができた。

東の里山から離れて行く半月のお月様を見る。

落ち着く。

朝、畠に行こうと勝手口を出たら。

主様がとぐろを巻いて、地面に鎮座されている。

かなり近寄っても、ピクとも動かない。

寝てる?

一応写真だけ撮って、刺激しないように、そろそろと脇をすり抜けた。

 

昼前、畠から戻って来てら、やっぱり、朝みたとおりに、とぐろをキッチリ巻いて鎮座したまま。

もしかして、生きていない?

まさか、勝手口前の地面の上で、冬眠始めた?

 

また、そろそろと脇をすり抜けて家に入った。

 

昼食の後、皿を洗いながら、窓からチラリと、とぐろの主様を覗いたら。

いない。

あ~生きていらっしゃったか。

良かった。

(生きていたことがよかったのか、いなくなったことが良かったのか。

ま、両方だね。)

 

ネットで検索したら、模様はマムシっぽい。

でも、

アオダイショウの子供は、マムシ柄をしている。

っていうから、アオダイショウなのかもしれない。

 

どちらにしても、主様、この家のどこかで冬眠されるおつもりかなぁ。

それでも良いけど。。。。。

天井裏で冬眠していて、ある日、どてっと上から落ちて来るのは止めてね。

(^_^;)