ミラー!(609)親子の会話
同僚たちとのお花見というか、バーベキュー当日。美里はこの日の為に、家族みんなの服をコーデイネイトしている。息子たちと僕、美里と美紅がお揃いにしてある。もちろん同僚の手前、ブランドものじゃなく、ユニクロで統一。でもユニクロに見えないところが美里らしい。
「パパ、美紅かわいい?」
と、美紅が僕のそばにやってきて、来ている服を見せる。もちろんカジュアルなんだけどかわいらしくまとめてある。美里も、長い髪の毛を一つに結んで、テレビのような華やかさを見せずに、さわやかにそして目立たないようにしているのがわかる。ま、部隊のみんなに新妻と息子の未来を紹介するわけだからね。未来は美里の連れ子ということで…。一応この僕の実の子だということは秘密にしているし…。
春斗の家から借りたワンボックス。だって車の持っていない部下を乗せないといけないからね。ちょっとベンツなのが恥ずかしいけれど、これしかないから。昨日雅美が僕の車と入れ替えで持ってきてくれたんだよね。
待ち合わせ場所で、部下を乗せる。女の子ばかり4人。たくさんの部下たちが、うちの車に乗りたがってたけど、やはりいろいろ都合があって女の子に乗ってもらうことにした。もちろん女の子たちは、美里のファンで、とても緊張した表情で乗り込んできた。
「中隊長、よろしくお願いします。」
「よろしく。僕の妻と子供たち。仲良くしてね。」
と言って紹介していく。助手席に優希が乗って、後ろに美里と、美紅、未来。そして女の子たち。美里は結構愛想がいいからいつの間にか意気投合して、女の子らしい会話になっている。ファッションとかそういうのね。楽しそうな声が運転席まで聞こえてくるので、こっちもうれしくなってくる。
「ねえパパ、僕さ、こういうの初めてなんだよね。」
と、優希が話す。そういやこういう機会がなかったよね。ずっと単身赴任だったし…。こっちに住んでいた時も、こういう機会がなかった。
「優希、いつも勉強ばっかりだから、息抜きしようね。確か官舎時代の幼馴染もいたはずだよ。覚えてるかなあ…歩ちゃん。優希と同じ幼稚園で、ずっと一緒にいたよね。」
「ああ、あの子ね。覚えてるけどさ…。」
「すごくかわいい子だったよね?歩ちゃんも最近こっちへ戻ってきたんだよ。」
「そうなんだ…。ふうん…。ま、女の子と話すつもりないし…。」
「どうして?」
「僕は男だよ?恥ずかしいじゃん。」
春から5年生の思春期に入りだした優希。そういうお年頃なのかなあ…と思う。ま、他に子供はいるし、子供好きな隊員もいるから大丈夫かなあ…。
ちいさいころのおもいで (今日のテーマ)
BlogPet 今日のテーマ ちいさいころのおもいで
「昔大好きだった絵本を教えてください。」
だいたいどこにどの記事が載っているか覚えていたくらい^^;
今年は五連休 (今日のテーマ)
BlogPet 今日のテーマ 今年は五連休
「ゴールデンウィークの予定はたてましたか?」
子供が休み。
私の仕事の業務も休みだけど^^;
だから普段と同じ…。
ミラー! (608)春休み
腰の具合もずいぶん良くなって、家族みんなで楽しく過ごす春休み。といってもこの僕は仕事だけど。有給は余っているけど、なかなか休ませてもらえない。
ま、春休みはちゃんともらうけどね。だって、東京へ戻って、優希の学校や美紅未来の幼稚園へあいさつへ行かないとね。再婚して新しい世帯になったんだから、妻を連れていかないとね。
「ねえ、パパ。僕さ、やっぱりパパと同じ中学へ行きたい。第1志望は麻布。お爺ちゃんはさ、大学の付属へ行けって言うけどね。そういやおじいちゃんも麻布なんでしょ?美濃のお爺ちゃんも。」
「うん。そうだよ。」
などと、今までできなかった話を思う存分できる。狭いけど5人で布団並べて仲良く寝るのもとてもうれしい。これが本当の家族なんだよね。このまま同じ仕事を続けるのであれば、中央病院へ希望を出しておこうと思う。それか陸幕。とにかく東京勤務がいい。
「ねえ春希さん、明日のお花見。BQなんでしょ?」
「うん。そうみたいだね。非番の陸曹士も来るからがっつりって感じらしいね。うちはなに持っていくの?」
「お焼き持っていく。野沢菜のお焼き。」
「ああ、信州の?」
「うん。珍しいと思って。小隊長さんのところはおでんですって。あとデザート持ってくるところとか…ほんと楽しみよね。」
はじめてこういう会合に出る美里。大張りきり。美里が来るってことで、予想を上回る参加人数。結局デイキャンプ場みたいなところを手配したんだよね。僕だってこういう会合は初めて。上が違うと違うもんだねえ…。
ま、子供たちも楽しみにしているから、まあいっか。
今日は皐月賞 (今日のテーマ)
BlogPet 今日のテーマ 今日は皐月賞
「競馬で勝った経験はありますか?」
軍資金1万円握って…。
もちろん勝ったこともありますが…。
大概儲けはトントン…。
馬を見るのが好きでしたので…それメインです。
帰りに何かグッズを買って帰るのも楽しみでしたね。
ミラー! (607)期待
珍しく、兄である春斗が遊びに来た。大叔父さんの地元秘書を始めてからなかなか会う機会がなかったからね。色々忙しかったから、こちらから声をかけるわけにもいかないし…。雅美は、第2子を妊娠したことを春斗へ言ったみたいで、春斗はとてもうれしそうに玲奈ちゃんを膝に置いて笑っている。
「年末にな、子供生まれるし、ほんま頑張らなあかんわあ。来年選挙やろ?大叔父さん出馬するのかまだはっきりせえへんとこがイライラするけど、ばあちゃんさ、最近生き生きしてきてなあ…。なあ雅美。」
「うん。急に若がえちゃって、玲奈と一緒にピアノ弾いたり、本読んだりしてくださるのよ。背筋もピンとされてね。」
もちろんそれはよく知っているというか、最近お祖母ちゃんから電話がかかってくるんだよねえ…。声に張りがあって、おじいちゃんが生きてた頃のような感じだった。たぶんそれは、春斗にもう一人子供ができるとかそういうのじゃなくて、来年の選挙へ向けての春斗への期待なのかなあと思う。
この前も、この僕へ養父について政治の勉強をそろそろ始めたら?っていうもんだからね。
祖母ちゃんから見て春斗は、孫だし、最愛の娘の忘れ形見だし、直系だし…。歳離れた弟の持病がよくないと聞けば、春斗に期待をかけるのはあたりまえのことだ。きっと帝王学を仕込む気で満々なんだろう。
「で、大叔父さんの調子はどう?」
「ま、まあねえ…。いいとは言えんけど…。主治医に聞いたらやはり政界のストレスが一番良くないらしいな。このままじゃ、今季限りで引退やろうな。そうなると、乳飲み子抱えた雅美に苦労かけさせることになるよな。」
と苦笑する。
まあそれは何事もなく会期末を迎えればってことなんだけど、最近あまり国政がよくない。与党第1党の存続まで危うい。まして春斗は世襲議員として出馬することになるから、世襲の世の中じゃない今では相当苦しい選挙戦になりそうだ。大叔父さんも年々苦しい選挙戦を行ってきた。弐條家がずっと仕切ってきた選挙区を明け渡す可能性があるかもしれない。そこまで苦しいんだよね。
あと…養父の選挙区なんて、毎回激戦区だ。来期はちょっと難しいかもねえ…とお父さんが愚痴をこぼしていた。まあ、この僕はいずれその選挙区を任されるんだろうけどね…。考えるだけでも苦しくなるよ…。
美里は、僕の妻として次の選挙の時、お手伝いへ行くって言ってくれている。もちろんそれはいずれこの僕が選挙区を引き継ぐことがあるからなんだけどね…。
ミラー! (606)付き合い
東京から子供たちが来てから、毎日とは言わないけれど、美里や子供たちはどこかへ出かけている。それも隊長の奥さんとか、同じ衛生隊幹部の奥さん達とかとね。楽しそうに交流を深めている。
今日はだれだれさんちでお茶したとか、ランチへ行ったとか、遊びに来たとか…。優希も、官舎時代の幼馴染と出会って遊びに行ったりしている。毎日楽しい春休みみたいだ。
今日は僕の中隊の奥さんたちと交流してたみたい。もちろん隊長の奥さんを介して。色々情報交換して美里は自衛官の妻として頑張っている。
「ねえ、今度、春希さんの中隊でお花見することになったの。」
と、中隊奥さんたちで勝手に決めてきた。もちろん休みのものは出席が条件。桜のきれいな公園で、お弁当を持ち寄って宴会らしいよ。
「大丈夫?美里。」
「うん。だって楽しそうじゃない?こういうのって初めてなの。」
そりゃそうでしょ?今までタレントとしてやってきたんだから。お互いいろいろ興味があるんだろうけど…。ま、奥さん同士仲良くしているのはいいことじゃないかな?
「春希さん、桜祭りっていうのがあるのね?行ってもいいのよね?」
「うん、いいよ。でも僕は仕事だし…。優希はよく知っているから、案内してもらったらいいよ。」
「あと、夏には納涼祭があるんでしょ?」
「んん。あるよ。」
「まだ先の事だけど、今年隊長中隊長小隊長の奥様達で、何か準備をするんですって。まだずいぶん前なのに…。あと記念祭も行かないとね。」
「そんなこともするの?前ここにいた時はそんなことしてなかったと思うんだけど…。無理しないでね。色々初めてなんだし…。」
ほんと、優奈がいたころはそんなことはしていなかった。やはり隊長の奥さんが仕切っているのかな?
ある意味、奥さんたちの付き合いって大変だ。
これだけは許して! (今日のテーマ)
BlogPet 今日のテーマ これだけは許して!
「ついお財布の紐がゆるんでしまうものはなんですか?」
今はハッピーターン250%にはまっているけど、なかなか7-11になく、200%で我慢している…。
新製品のお菓子が出たら買ってしまうのも…。