父が亡くなったことを
受け入れられずにいた。
私はバイトをずっと
休んでいた。
夜になると
私はとても寂しかった。
いつもならテレビを
見て笑ってる父がいたのに
静まり返っている。
悲しい...。
私は彼がくれた
電話番号のメモをとりだして
声が聞きたかった。
『もしもし』と
彼のその声を聞いただけで
涙があふれ喋れなかった。
『ん?せいかちゃん?
どうしたの、大丈夫?』
と優しい声がした。
間を置いて私は
『ごめんなさい。菅原さん。
ただ声が聞きたかっただけです。
もう電話切りますね』と話し
電話を切ろうとした。
慌てたように
『あっ待って、今すぐ行くから
こないだ降ろした
場所覚えてる?
そこで待ってて
ね、せいかちゃん』
と私の返事を待たずに
電話が切れた。
約束の場所で立っていると
お風呂上がりだったみたいで
髪の毛が濡れたままの彼が
迎えに来てくれた。
そして
こないだと同じ
海の見える公園へ。
つづく
こないだの公園の時の話はこちら↓