前回の続き。


『菅原さんが彼氏だったら
この雰囲気最高だったのにな...』
と私は言った。


『あはは、言うね〜
せいかちゃん』


『菅原さん、
私のこと遊びですか?
奥さんいるのに
キスなんてして』
と私は聞いた。


『奥さんとは今別居中なんだ。
せいかちゃんのこと
遊びなんかじゃないよ』


『別居中でも
夫婦であることには
変わりないですよね...。
指輪してないから
独身なら私にもチャンスある
かもって思ってたんです。
だけど
奥さんいるって聞いた時
めちゃくちゃ泣きました。
諦めなきゃって
何度も思って、
だけどこないだのキスで
もう諦められなくなった。
好きすぎて
苦しいくらい好きです』
と私は気持ちを伝えた。



『俺も好きだよ。
せいかちゃんが
はじめてバイトに来た時から
綺麗な子だなって、
何度も話しかけるたびに
どんどん好きになった。
俺たちはお互い
惹かれあってたんだね。
好きだよ』
と言って
彼は私にキスをした。
舌を絡め合わせながら
たくさんキスをした。


キスだけじゃ物足りないと
思ってしまう自分がいた。