デイ・アフター・トゥモロー
・監督:ローランド・エメリッヒ
・脚本:ローランド・エメリッヒ、ジェリー・ナクマノフ
・出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム、エミー・ロッサム
南極で棚氷の崩壊を目の当たりにした機構学者のジャックは氷河期が訪れる可能性を学会で発表したが、ベッカー副大統領は経済的損失の面からそれを無視する。ジャックは会場の外で海流学者のラプソン博士と出会い、意気投合する。ジャックの息子のサムは高校生クイズにでるためニューヨークに向かう。
ラプソン博士から大西洋の水温が13度も落ちたことを知らされたジャックは氷河期の現実性を感じ、避難勧告を出すよう副大統領に伝えるが、却下されてしまう。その頃、ロサンゼルスでは竜巻が大量に発生し、ニューヨークでは大雨のためサムたちはライバル校のJ.Dの家に行く。その後、マンハッタン島を大津波が遅い、サムたちは公立図書館に逃げ込む。ラプソン博士との交信が途絶えたジャックの元にサムから連絡が入り、図書館から出ないように伝え、ジャックはニューヨークに向かう決心をする。ジャックの話を聞き、大統領は南部の人々をさらに南へ避難させることにした。一方、図書館の人々が次々と南に向かう中、サムたちは図書館に留まる。しかし、ローラが敗血症になり、サムたちは近くを漂っていたタンカーにペニシリンを取りに行く。薬を見つけたが動物園から逃げ出したオオカミに襲われ、J.Dが怪我をする。ジャック、ジェイソン、フランクはニューヨークを目指していたが、フランクが転落し、巻き添えを防ぐため自ら命を落とす。サムたちは食料と薬を手に入れ、図書館に戻る。その頃、宇宙ステーションでは地球を覆っていた雲が薄れだしたことに気付いた。大統領が遭難したためベッカーが副大統領となる。ジャックたちはついに図書館に到着し、サムたちと再会する。ベッカー大統領はジャックから連絡を受け、救助ヘリを送る。サムたちはヘリから多くのビルの屋上に生存者が残ってることを知り、安堵する。大統領は人類の傲慢さを反省し、途上国に感謝の旨を述べる。宇宙ステーションでは澄み切った青い地球を眺めていた。
ディザスタームービーと言えばこの人、ローランド・エメリッヒ。インデペンデンスデイ同様に迫力ある映像で観てる人をハラハラさせることが本当にうまい。凍りついた自由の女神、大津波、ヘリコプターの墜落、人の瞬間凍結など迫力満点である。
サムの母ルーシーが重病の子のため病院に残り、そこに救急隊員がやってくるシーンやラプソン博士たちが最後にお酒を飲みかわすシーンなどあったかくなるシーンもある。
ドラマ面ではサムを中心に描かれており、高校生らしい恋愛あkらオオカミに襲われるなどディザスタームービーにありがちなマンネリをを防ごうとしているのが見える。
ただ、なぜデニスがニューヨークに行く必要があったのかが分からない。サムから電話をもらったのだからそこに救助ヘリを要請すればいい。実際、デニスが行ってやったことはヘリを頼んだだけ。
インデペンデンスデイでもそうだったけど、政府関係者には強気な女性が多い。実際、今の国務長官はクリントンである。
反抗的なベッカー大統領が最後には環境の破壊を反省し、途上国への感謝を述べるなど人の成長の面も見ることができる。
デニス・クエイド。渋い大人で、仕事人間だが、息子のため奮闘する姿は好感を持てる。
ジェイク・ギレンホール。よくWikipediaで見ていたが、やっと彼の出演作を見れた。高校生役で恋愛で悩む姿と生きるため懸命になる姿の対比がうまく、感情移入しやすい。
イアン・ホルム。知的で、コミュニケーション力もある博士。人類のために奮闘し、最後の最後まで暗くならない姿はかっこよかった。
エミー・ロッサム。かわいらしい顔で、この映画を支えているといっても過言ではない。かわいらしさの中に知的さがあり、サムを信じる姿も好感が持てた。