ダークナイトライジング | 日々映画ブログ

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主に自分が観た洋画についての感想を書いていきます!
内容だけではなく、出ている俳優さんたちにも焦点を当てていきます。


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ダークナイトライジング


・監督:クリストファー・ノーラン

・脚本:ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン

・出演:クリスチャン・ベイル、アン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィット



バットマンとジョーカーの戦いから8年が経った。デント法の基にゴッサムシティは平和を取り戻していたが、貧困や汚職はまだ続いていた。ウェインはバットマンを実質的に引退し、屋敷に引きこもっていた。ある日、屋敷に謎の女、セリーナ・カイルが侵入し、彼の指紋を盗んでいった。その後、証券取引所がマスクをかぶった男、ベインによって襲撃される。8年ぶりにバットマンは復活し、襲撃犯たちを捕まえるが、ベインには逃げられてしまう。主人に普通に幸せになってほしいアルフレッドはあえて執事を辞め、さらに盗まれた指紋を利用され、彼は財産さえなくなってしまう。セリーナに案内を頼み、ベインと対峙するもバットマンはベインに破れ、奈落と呼ばれる地下の牢獄に閉じ込められる。ベインはラーズ・アル・グールの遺志を継ぎ、ゴッサムシティを破壊するのが目的だった。

ベインはウェイン社が所持していたクリーンエネルギーの原子炉を核爆弾へと変え、ゴッサムシティを陸の孤島へと変貌させた。ベインは囚人たちを解放し、市民軍を結成、勝手な裁判を執り行った。また、デントの真実を公表し、嘘をついていた富裕層への市民の怒りに火をつけた。

ウェインは奈落から唯一脱出した人をベインと考え、自分も脱出を試みた。そのころゴードンと部下のブレイクは数少ない警官たちを集め、動き始めた。彼らの活躍で生き埋めになっていた警官たちも脱出し、市民軍と戦闘する。一方、ウェインも奈落を脱出し、バットマンとして街に戻った。キャットウーマン(セリーナ)やブレイクに街から市民を逃がすよう指示し、ベインを追い詰めるバットマンだが、ウェイン社のミランダこそラーズ・アル・グールの後継者であり、ベインは彼女を支える存在だった。核爆弾のリミットが迫る中、バットマンはバット(空を飛ぶ乗り物)に乗り込み、核爆弾を沖へと持ち出し、爆発させる。

ウェインは亡くなり、お墓も建てられるが、フォックスはバットの自動操縦機能が完成していたことを知る。また、ブレイクは警察を辞め、ウェインの遺産の一部を受け取るが、彼の本名がロビンであることが明らかになる。アルフレッドとあるレストランに行き、ふと前を見て大きくうなずく。視線の先にはウェインとセリーナが幸せそうに座っていた。



バットマンシリーズの第三部作であり、最終章でもある。バットマンに復活とゴッサムシティ最大のピンチに軸を置いた作品。

前作よりもバットマンの存在感が薄く、今回は主人のほかにも様々な人物が活躍していた。ゴッサムシティがピンチの時、バットマンは奈落、活躍したのはゴードン、ブレイク、フォックスである。このように主人公がいなくても物語がきちんと進み、かえってドラマ性を見てとれる。

空飛ぶ乗り物の登場や奈落、砂漠、地下基地といった壮大な映像は前作んは見られず、迫力の面では今作帆方が上だ。しかし、ジョーカーの印象が強いため、ベインの存在感がそこまで強くないのがもったいない。マスクは不気味だ。

富裕層への反乱、大量の死傷者、核爆弾など現実にはあまり考えられないシチュエーションだが、そこをリアルに感じ取れる警察官の引きこもりや裁判といった演出はうまい。

新しいキャストが増えたことがこの映画の魅力でもあり、キャットウーマンはその動きのしなやかさ、セクシーさなど独特な存在感を出していた。逆にスケアクロウ(クレイン)は全作に出てるが、徐々に影が薄くなり、扱いが雑になっていった。

ブレイクの本名のロビンというのは原作ではバットマンの相棒のこととのこと。この映画では後継者といったところだろう。

アルフレッドの夢が現実になったラストシーンも感慨深く、良いラストだと思う。




クリスチャン・ベイル。引きこもっていた時の表情とバットマンに戻ってからの表情の違いが明確で、バットマンへのやりがいを感じ取れる。だんだん肉体美も素晴らしくなってきた。


アン・ハサウェイ。色気のある口調、軽やかな動き、見た目のセクシーさ、全てにおいて適役で、彼女の魅力を最大限出していた。レミゼを観た直後だったので、その差にもやられた。


トム・ハーディ。マスクをかぶっていたので目だけの演技だが、終盤、ミランダとの関係が発覚した時のどこか儚げな目が印象的だ。


マリオン・コティヤール。「ミッドナイトインパリ」の時のような妖艶さはなかったが、仕事ができる女性、そして終盤の父の遺志を継ぐと言った時のまなざしあんど彼女の別の一面が見れた。


ジョセフ・ゴードン=レヴィット。どこか優しげな顔つきで、誠実な刑事を好演。俳優の井浦新にどこかにてる印象。暗い役から誠実な役までこなせそうでこれからも期待している。