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日々映画ブログ

主に自分が観た洋画についての感想を書いていきます!
内容だけではなく、出ている俳優さんたちにも焦点を当てていきます。


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レ・ミゼラブル


・監督:トム・フーパー

・脚本: ウィリアム・ニコルソン 、アラン・ブーブリル 、クロード=ミシェル・シェーンベルク 、ハーバート・クレッツマー

・出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム・カーター、イザベル・アレン、サマンサ・バークス、アーロン・トヴェイト





法の下で19年も奴隷となっていたバルジャンの生涯を描いたミュージカル映画。



最高の作品。私の観た中でもベスト3にはいるだろう。忘れたくないし、思いだしたいのでこの文章は長くなるだろる。

ほぼ全編ミュージカルテイスト、つまり役者たちが歌って演じている。頭の中で思っていることを口に出して表現することが面白く、歌のリズムとセリフの意味、言い方、この3つがきちんとしてないとミューjカル映画は成り立たないが、この映画はそれが完璧だった。


まず、冒頭のバルジャンが奴隷として船を引いてるシーン。いきなりの迫力ある大波のシーンに私は引き込まれ、さらに奴隷の悲しさを表した歌ながらその壮大な歌に魅了された。ヒュー・ジャックマンの不潔そうな姿に最初は本当に彼か?と疑問に思ってしまうほど囚人になりきっていた。バルジャンはここで初めてジャベールと出会うんだが、この二人の言い合いも見もの!迫力ある喧嘩を感じることができる。ラッセル・クロウが永田祐志に似てるなと思った。仮出所したバルジャンだが、身分証のせいで仕事にありつけない。このシーンの悲壮感っぷりはやばい。殴られ、馬鹿にされ、目を覆いたくなる。その後司教に拾われ、彼は変わろうと決心する。


時がたち、身分を変え、市長にまでなったバルジャンの街にジャベールが赴任してくる。バルジャンの動揺もあってか無実の女性、ファンテーヌがバルジャンの工場を首になり、身売りの身を落とすことになる。

工場でのファンテーヌには少し違和感を感じた。なぜ彼女だけピンクの派手な服装なのか。目立ちたくないようだったのに、あの色は目立つだろう。

ファンテーヌは娘を助けるお金のため綺麗な髪を切り落とされ、奥歯も抜く羽目になる。そしてとうとう男と寝る羽目になる。ここでアン・ハサウェイの歌唱力に驚愕した。こうなった自分を悲しむ歌だが、その表情と歌声に思わず声を出しそうになった。これが初のミュージカルだとは思えない。「私の未来はこんなはずじゃなかった」というセリフが印象的だった。ファンテーヌはバルジャンによって助け出されるが、すぐに亡くなってしまう。主要キャストだが、こんなに早く出番が終わるとは思わず、切なかった。

バルジャンはファンテーヌへの後悔と償いから彼女の子コゼットを預かろうと考えたが、自分の代わりにバルジャンが捕まったとジャベールから聞き、どうするべきか悩む。ここのヒュー・ジャックマンみすごい。悩みに悩んでそして法廷に行ってしまう、その葛藤は見もの!


コゼットが預けられている宿屋の夫婦はなかなかのくずっぷり。訪れた客から財布をすり、髪飾りをすり、子供にまで手伝わさせる。だが、音楽が非常に明るいリズムで、夫婦もノリの良く、暗いイメージをさせないギャグという形に収まっている。マダム・テナルディエがコゼットをいびっていた時は、さすがヘレナ・ボナム・カーターと思った。「ハリーポッター」で演じた悪い魔法使いベラトリックスに通じるものがあった。

テナルディエを演じたサシャ・バロン・コーエンも喜劇が似合いそうな顔でこのひょうきんな子悪党は似合っていた。

さて、ついに登場したコゼット。演じたのはイザベル・アレン。これが初映画だそうです。とてもそうは思えないほどの演技力で魅了されました。まず歌が本当にうまい。子供ながら自分の悲しい心情をひっそりと歌い上げている。そしてなによりも美人さんです。昔のダコタ・ファニングに似てる気もする。大人びた美人顔なんだが、バルジャンが「パパにもママにもあんる」と言った時のうれしそうな顔は子供らしさをこんじれてすごくよかった。

そこからジャベールに追われ、逃げて、時がたつ。


コゼットは美しい女性へと成長した。成長したコゼットを演じるのはアマンダ・セイフライドだ。目が大きいのが特徴でほんとうにかわいらしい。どうやってかバルジャンは裕福らしく、コゼットと共に恵まれない人にお金(?)を恵んでいた。一方、その街ではアンジョルラスとマリウスを代表に学生たちが革命を起こそうとしていた。そしてその街にはあのテナルディエ夫妻とその娘エポニーヌがいた。落ちぶれたようだが、あいかわらずスリのようなことをしている。そしてあのジャベールもいた。

そんな中、マリウスとコゼットはお互い一目ぼれしてしまう。ここからのマリウスの隠さない自分の気持ちが素敵だ。コゼットを探すのにエポニーヌを使うのは男としてどうかと思うがその素直さは素敵だ。エポニーヌはマリウスが好きなのだが、マリウスの目に自分は映らないことを知っていた。マリウスが喜ぶならとコゼットの場所を教える。二人を見ながらエポニーヌはどうしようもない状況と愛を歌うのだ。このエポニーヌがまた幸が薄そうでこの役に合っていた。この役はあのテイラー・スウィフトも受けていたという話を聞き、彼女が選ばれたのが納得した。テイラーじゃきれいすぎるというか、落ちぶれた役は似合わないだろう。ジャベールに見つかることを恐れたバルジャンは引っ越そうとする。コゼットはマリウスに手紙を残した。この手紙はエポニーヌが手に入れ、保管していた。

一方、マリウスは戦うべきか、彼女を追うべきかで葛藤していた。学生たちのリーダーであるアンジョルラスは戦うことを心に決めていてまっすぐな目をしている。マリウスの悩みも当然だ。「きみと出会って死になくなくなった」と歌っているが、その通りだが思う。こういう言葉を素直に言うところが洋画の良さだと思う。マリウスは戦うことを決め、ガブローシュに手紙をコゼットに届けるように言う。このガブローシュが個人的にとても好きだ。時が経った初めのシーンで登場するのがこのガブリローシュだった。スリをしながら町を走り回り、救われない現状を歌う。歌はそれほどうまいとは思えなかったが、引き付けられるなにかがあった。


いざ、革命のための学生と警備隊の衝突が始まった。学生たちはバリケードを張ったが、警備隊には敵うわけもなく、市民の協力もなかった。エポニーヌはマイルスを庇い、敵の銃口を自分い向け撃たれた。マリウスは彼女を思い、彼女の額にキスをした。その後、学生の中に絶望がただようなか、ガブローシュは歌いながら皆を鼓舞した。彼はバリケードを越えて敵をなにか伝えるように歌う。そして敵の弾丸に倒れてしまう。後にジャベールが彼の体に紋章をtケルシーンがある。彼の行動に敬意を払ってのことだろう。彼の死を悲しみながらもそこから一斉に戦争になった。やはり学生に勝ち目はなく、血が流れていく。マリウス撃たれ、倒れてしまう。それを助けたのはバルジャンだった。バルジャンはガブローシュが届けた手紙を読み、コゼットがいなくなってしまうと恐れた。そしてマリウスが生きるか、死ぬかを見届けるために現場にいたのだ。一方、ジャベールは学生の動きを読むために潜入していたが、ガブローシュに見破られ、捕まっていた。バルジャンは彼を解放する。撃たれたマリウスを助けるため下水道にもぐり、そこでテナルディエに会うも、なんとか下水を笛出る。待ってていたのはジャベールだった。彼はバルジャンを捕まえるというが、最後までできなかった。ジャベールは法こそが正義と考えていたが、バルジャンに助けられて事で本当の正義が何なのかわからなくなった。考えた末ん彼がとった行動は自決だった。ここのジェベールの葛藤も実に見ものだ!ずっと追ってきた敵に助けられ、自分の根幹も揺るぎ、彼には何も残っていなかった。憎らしい男だが、最後は同情してしまうほど悲しく、哀れだった。


マリウスは何とか助かったが、アンジョルラスと別な学生は警備隊の前に立ち手をかざす。その瞬間撃たれるもアンジョルラスは倒れた拍子に窓から革命の証の赤い旗を見せつけることができた。マリウスは悲しむが、その隣にはコゼットがいた。コゼットの献身的な支えで彼は立ち直ることができた。一目ぼれから始まったが、ここまで良い関係になるのは夢のようだが、いいものだと感じた。バルジャンは彼を認め、そして結婚も認める。マリウスを呼び出した彼はコゼットにも隠していた過去を話し、旅に出ることを伝える。会うと別れがつらくなる、そして悲しませたくないから過去の話も旅立つ話もコゼットには言うなと。バルジャンがいなくなり悲しむコゼットだったが、今度はマリウスが彼女を支える。そして迎えた結婚式。毎度のようにテナルディエ夫妻がスリをしていた。マリウスが彼らを追い出すが、その時、自分を助けたのはバルジャンだと知る。バルジャンが今住んでる場所をしったマリウスはコゼットを連れてその教会に行く。弱っていたバルジャンの前にファンテーヌが現れる。「あなたは神の元に行ける」と語るファンテーヌ、ラストにまた出てくるあたりがさすがの演出である。天使の迎えのようなものかもで、その言葉を聞いたバルジャンもどことなく嬉しそうだった。そして彼の前にマリウスとコゼットが訪れる。最後は大切な人たちに囲まれたバルジャンはファンテーヌに行く先を教えられ、歩いていく。泣くコゼットのバルジャンへの思いが込み上げているのが感じられる。ファンテーヌは道を示した後コゼットの方を見つめる。姿を見せることはできないが、成長した娘をみて何か感じていただろう。


神の元に行ったバルジャンが観たものは革命に成功する学生たちだった。その中にはアンジョルラスやエポニーヌの姿もおり、彼らはそこで念願の自由な生活を手に入れることができたのだ。そして19年も奴隷だったバルジャンもその生活が憧れだったのだ。


うーん、長く書いてしまったが、やはり最高の映画だ。これはぜひ映画館で観てほしい。もちろんDVDでもいいだろうが、映画館独特の臨場感で観た方が心にしみるだろう。何度も言うが最高の映画である!!



ヒュー・ジャックマン。抜群の演技力、歌唱力を披露。囚人のみすぼらしい姿から市長としてのきれいな

姿、亡くなる時の儚げな雰囲気、全て同じ役者とは思えないほど違う雰囲気を出していて、メイクの素晴らしさと共に彼の演技の幅の広さを感じた。「ニューヨークの恋人」での英国紳士とは全く違う役で、初めは違和感を覚えたが、今回の役はかれの代表となるだろう。


ラッセル・クロウ。威厳ある雰囲気、そして迫力ある声、言い方でバルジャンを追い詰めるジャベールを好演。歌唱力はそれほどではないが、やはり演技力は素晴らしい。


アン・ハサウェイ。私が観た映画の彼女はどれも幸が薄い役だったので、今回もすんなりは入れたが、やはり目の大きさ、と綺麗な顔立ちは目立つ。幸が薄い女性を本当に見事に演じた。歌唱力も素晴らしく、泣きながら歌う姿は今も心に残っている。髪を切るなどこの役に対する思いも感じれた。序盤と終盤という要所をしっかり引き締めてくれた


アマンダ・セイフライド。こちらはアン・ハサウェイとは対照的に明るい雰囲気が合っている。彼女の澄んでいる目は見ていて思わずうっとりしてしまう。歌唱力も素晴らしく、高音がきれいだった。ラストのバルジャンを見送るシーンでみせる表情は切なさと感謝の両方を感じることができた。


エディ・レッドメイン。「イエローハンカチーフ」ではさえない若者役だったが、今回はかっこよく、勇敢な好青年を好演。彼の素直そうな表情からは一途な愛を感じることができる。


ヘレナ・ボナム・カーター。意地悪な女性を演じたら彼女の右に出る者はいないだろう。だが、今回はギャグの担当と言わんばかりに、スリをしているのに歌にダンスに明るく、振る舞い、暗い雰囲気を打ち消してもいる。


イザベル・アレン。これが初映画だとは思えないほどの演技力。私の中での子役はダコタ・ファニング、マッケンジー・フォイだったが、この子も今後注目の子役だろう。いじめられているときの暗い表情とバルジャンに会ってからの嬉しそうな表情、その差がこの物語では大切だった。歌唱力もすごい。綺麗な歌声だった。


サマンサ・バークス。こちらも幸が薄い女性である。その儚さを表現できる顔立ちで、彼女の叶わぬ恋を表していた。最後までマリウスを思い続ける姿は心に響く。


アーロン・トヴェイト。見た目もかっこよく、学生を引っ張るリーダーを好演。彼の見せ場なんといっても「敵に背を向けず、自分の行動を誇りに思うかのようなふるまいのまま撃たれるシーン。倒れても赤いはたが広がる様子はいつか革命できる日が来ると言っているみたいだった。


サシャ・バロン・コーエン。ヘレナ・ボナム・カーターと二人で一つで明るいいキャラクターを演じた。彼のノリの良さがここまでのキャラを作り上げ、映画に欠かせないファニー要素となったのだが、その役にまさにぴったりだった。



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バットマン ビギンズ


・監督:クリストファー・ノーラン

・脚本: クリストファー・ノーラン 、デヴィッド・S・ゴイヤー

・出演:クリスチャン・ベイル、リーアム・ニーソン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、ケイティ・ホームズ、渡辺謙



幼いころ、強盗に両親を殺されたブルース・ウェイン。ゴッサムシティの暗い現状を知ったウェインはそれから成長し、放浪の旅の末捕まった。そこでウェインはは教えを受ければ超人的な力を得るというラーズ・アル・グールの代理ヘンリー・デュガードと出会う。「影の同盟」の一員であるデュガードに戦う意志を叩き込まれたウェインは考え方の違う「影の同盟」と離れ、汚職や犯罪にまみれたゴッサムシティへ戻る決心をする。執事のアルフレッドや父の会社のフォックスの協力でコスチュームや道具をそろえる。そして汚職に染まらないゴードン巡査部長の協力を得ようと彼に接触する。犯罪の温床であるファルコーニを捕えたが、密輸現場を抑えようとしたバットマンはファルコーにと関わりがあり、医師でもあるクレインでマスクをかぶったスケアクロウにより毒ガスを浴びせられる。一命を取り留めたウェインだが、今度は幼馴染で検事補のレイチェルが毒に侵されてしまう。水道管を通し案がされた毒をマイクロ波放射器で気化させると知ったバットマンの前にデュガードが現れ、彼がラーズ・アル・グールだと知る。「影の同盟」はゴッサムシティを滅ぼすために刑務所などを襲撃し、囚人を解放していった。ゴードンの協力もあり、毒の気化を防いだバットマンだが、ゴードンから犯罪者たちやスケアクロウ、そして演出好きな殺人犯ジョーカーも出没したと聞き、新たな戦いが近いことを知る。



バットマンは聞いたことがあるが、観たのはこれが初めて。三部作の内の一作目ということでバットマンになるところを中心に描かれている。「アイアンマン」とすごく似てる。自分でスーツとか作るあたりはまさに同じである。

このヒーローの面白いところは犯罪者には半端なく暴力をふるうところで、最後はデュケードを助けずに見殺しにした。それも嫌味がないからヒーローと視聴者は受け止めることができるのだろう。

嫌な社長をクビにし、父の時代から会社に貢献してくれたフォックスを社長に任命するあたりは観ていてすっきりした。

敵も普通の人間であること、さびれた街の様子でリアリティを増幅させている。アクションも派手かどうか微妙だが、現実に起こりそうな感じなので変にファンタジーという気はしない。



クリスチャン・ベイル。知的な雰囲気から肉体派、パーティーでチャラつく男までをこの作品で演じている。バットマンの姿の印象が強すぎて、彼の顔はあまり印象が残らなかった。


リーアム・ニーソン。明らかに強そうな風貌がこの役に合っていて、その存在感や台詞の言い方、低い声も重みを感じる。彼は今回のような敵のボスといった役がハマる。時折見せる優しい言い方や表情も魅力的だ。


マイケル・ケイン。心優しい執事を好演。彼の言葉が時にウェインを勇気づけ、諭し、バットマンとして道を踏み外さないようにしている。


モーガン・フリーマン。ウェインの強力な味方として登場。ノリもいいが、味方として解毒剤の開発など様々な面で彼を助ける良い親父的な役だ。


ゲイリー・オールドマン。汚職に染まらない刑事。「ハリーポッター」のシリウス・ブラック役で知られる。シリウスと同様正義感あふれ、主人公を助ける役を好演。周りの汚職に苦悩するも、バットマンに理解を示し、彼の相棒として存在感を発揮している。


ケイティ・ホームズ。ヒロインだが、登場回数は少ない。誠実な検事補で、ウェインの態度にあきれることもあるが、バットマンとしての彼を受け入れた。


渡辺謙。ラーズ・アル・グールの影武者としてわずかだが出演。ホ等に端役で渡辺謙でもハリウッドでも扱いはあんなものなのか、ゲストとしての扱いなのかはわからないが、もったいなさを感じる。


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ザ・タウン


・監督:ベン・アフレック

・脚本: ベン・アフレック 、ピーター・クレイグ 、アーロン・ストッカード

・出演:ベン・アフレック、ジョン・ハム、レベッカ・ホール、ブレイク・ライブリー、ジェレミー・レナー、クリス・クーパー




犯罪が多いチャールズタウン。ダグはアイスホッケーの選手だったが、友人のジェム達と家業の強盗を行っていた。ある日、襲った銀行でクレアを人質にしたことで彼の人生が大きく変わる。素性がばれたかもしれないとダグはクレアに近づく。クレアは彼が強盗犯だとは知らずに彼に惹かれていく。そしてダグも次第に彼女に惹かれていった。そんななか、FBIもダグ達が犯人だと気づき始める。ダグは街を出てやり直そうと決意するが、ジェムや元締めのファーギーはこれを許さない。そして最後の仕事として野球場の集金強奪を行うダグ達。しかし、ジェムの妹のクリスタによってFBIに囲まれてしまう。銃撃戦の末、ジェムとダグは脱出したもののFBIのフローリーによってジェムが殺されてしまう。ダグはクレアと連絡を取るが、彼女の家にはFBIがいた。ダグは近くからクレアを見ていたので、FBIの存在には気づいていた。クレアは隠語を使い、ダグもそれを理解し、街を出る。クレアはダグから贈られた金をスケートリンク場に寄付をしたのだ。



あまり観ないクライム映画。観るきっかけはレベッカ・ホールとブレイク・ライブリーが出てるから。その点ではブレイク・ライブリーの出番は少ないのでちょっと残念だが、内容が思った以上によかった。

流れは犯罪を犯して生きてきた男が一人の女性をきっかけに変わっていくという、よくある話でもある。しかし、犯罪の街という環境のせいでこうなってしまい、その環境から抜けられない歯がゆさとアクションが見事に融合していて重さとハラハラ感両方味わえる。

前半はさびれた街の様子と強盗の様子、登場人物たちの行動で作品に重い空気を生み出していた。

強盗のシーンは派手すぎず、手際の良さからリアル感を感じることができた。髑髏の覆面、シスターの覆面もそれぞれ不気味さを感じる。

友人のジェムはその乱暴の性格と友人のためになら暴力もいとわない姿勢に犯罪者特有の雰囲気を感じた。元締めの花屋のファーギーは強面で、そのドスガ聞いた言い方が怖い。

ダグは初めから殺しはするなと周りに言っていて、ジェムを抑える役目だった。だから彼だけ変わろうとしてもそこに違和感はなかった。

FBIも出てくるが、初めはダグ達がFBIを翻弄していて爽快に感じるが、後半になるにつれて徐々に彼らを追い詰めていくのはハラハラした。

ダグとクレアとの関係だが、二人が両想いになるのがいささか早くて、「え、なんで?」となるが、まぁ、洋画ではよくある展開ということだ。

納得いかない点もちょっとある。まず、FBIがだらしなすぎる。FBIは最強の警察と勝手に思ってるせいか、ダグたちを疑いながらも張り込みもさせないのはさすがに違和感がある。証拠がないとあれだけ地団太をふんでるんだから、捜査員の一人でも家に張り付かせればいいのに。

そしてラストシーン、強盗で奪った金をクレアに贈るのだが、それをクレアはスケート場に寄付しちゃうんだよね。まぁ、返したら疑われるししょうがないのかな。

全体として、スピード感があって、自分を変えられない切なさと、それを乗り越えようとする思いが詰まっていておもしろい。登場人物も魅力の一つで、何人かは本物の元犯罪者だと。動きや言い方がリアルなのはそういった人たちを抜擢したからだろう。



ベン・アフレック。監督、脚本、主演と3役を演じた。役としては仲間は死んで、自分だけ生き残るという綺麗な形でちょっと「えっ?」ってなる。監督だしね笑

彼の出てる映画は初めてだが、男くささのある俳優で、葛藤し、悩んでる今回の役は実にはまっていた。


ジョン・ハム。ダグの宿敵のようなFBIの刑事。徐々に追い詰めるのはかっこよかったが、卑劣さも見せるのでFBIを純粋なヒーローとしないところがいい。


レベッカ・ホール。「それでも恋するバルセロナ」以来。正統派黒髪美人で、相変わらず男に苦労する役である。素朴な感じも好印象で犯罪者のダグとの恋愛を儚く見せている。日本でいう


ブレイク・ライブリー。レベッカとは真逆のタイプの美人さん。今回は少ない時間だった。ジェムの妹で、ダグの元恋人という役、そして娘のことを思ってFBIにダグたちのことを話してしまうという役。難しい役だが、彼女のちょっと派手な見た目には合っていた。ダグに言った「私も変われるわ!」というセリフは衝撃的だ。彼女もそんな思いを抱え、ダグを今でも好きだが、ダグはクレアを選ぶ。そんな複雑な心情がぁkの所をFBIに告げ口をさせたのかもしれない。


ジェレミー・レナー。この映画で一番輝いていただろう。すぐキレる危ない男を見事に演じていた。危ない男だが、友人のためにはどんなこともする男気も見せてくれて、最後まで悪い奴とは思わせないのも見事だった。彼は「アベンジャーズ」でホークアイという凄腕の射手という役を演じる。判事者からヒーローになるわけだが、それも観るのが楽しみになった。


クリス・クーパー。名優。「リメンバー・ミー」や「ニューヨーク、アイ、ラブユー」に出演し、脇役ながらも存在感をしっかり残していた。今回も出演時間は10分程度(?)だが、存在感はばっちりだ。ダグの父で元強盗、今は刑務所という設定。話し方や表情はまさに犯罪者で怖い。やはりこの人はすごいと思う。














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インデペンデンス・デイ


・監督:ローランド・エメリッヒ

・脚本:ディーン・デヴリン 、ローランド・エメリッヒ

・出演:ウィル・スミス、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブラム、ランディ・クエイド



独立記念日間近の7月2日、巨大なUFOがワシントンDCやロサンゼルス、そして世界各地の大都市上空に現れる。ケーブル局で働くデイヴィッドは彼らが侵略を目的としてると突き止めるが、時既に遅くエイリアンは各地を攻撃した。彼らのテクノロジーの前には地球側の攻撃も効かず、各地があっというまに廃墟となる。そんななか過去に押収したエイリアンとそのUFOが保管してある「エリア51」へ避難したアメリカ大統領のホイットモアは苦悩しつつも核攻撃を行うがそれも意味がなかった。しかし、デイヴィッドはUFOにかかっていたシールドを破壊する方法としてコンピューターウイルスを思いつく。さらにデイヴィッドは基地に保管されていたUFOに乗り、大気圏外の母船にウイルスを注入することを提案し、ヒラーも同乗することになる。一斉攻撃のためにパイロットの募集をかけ、飲んだくれのケイスも志願する。大統領は「今日が人類の独立記念日だ」と語り、自身も戦闘機に乗り込む。ヒラーたちはシールドを解除することに成功するが、敵の反撃とミサイル不足により、追い込まれる。ケイスは残されたミサイルをUFOの中心部に発射しようとするが、故障で発射できない。ケイスは子供タイに愛してると言いながら中心部に突っ込み、UFOは地上に墜落した。ヒラーたちもなんとか脱出し、母船は大爆発を起こす。世界各地のUFOも撃墜することに成功した。ヒラーとデイヴィッドは大統領や家族に迎え入れられたのだ。



SF超大作、この言葉がこんなに似合う映画は他にないだろう。エイリアンを題材にした映画は多い。「宇宙戦争」のような侵略者映画、「E.T.」のような友好映画とあるが、本作は侵略者系である。侵略者から地球を守るという王道ストーリーなのだが、アメリカだけで話が終わるのではなく、世界各地が被害に遭い、最終的には世界が一つになり、敵を倒すところがストーリーとして奥が深い。

まず、この映画で驚くのは迫力のある映像。街を覆い尽くすほどの巨大なUFOは好奇心をくすぐるし、爆発、炎上は迫力満点だ。ホワイトハウスが一撃で爆発、破壊されるのはある意味爽快とも感じてしまうほど見応えがある。

エイリアンも薄気味悪い。これだけ知能が発達してるのにあの姿っていうのがどうにも受け入れられないのだが、それはしょうがない。しゃべらない理由も声帯がないってわかってるのでいいだろう。

この映画には特定の主人公がいない。それらしき人が数人いて、それぞれに物語があるのが魅力の一つでもある。大統領は若さゆえに、支持率も下がり、苦悩していたが、指揮を執る姿はかっこいいし、最後の演説は胸に来るものがある。デイヴィッドは野心がないと元妻に言われていたが、エイリアンの弱点を発見し、それに乗り込むなどだんだんと変わる姿を観ることができる。ヒラーは他の人物と違い、明るさがあり、パイロットとしての腕もある。そして宇宙に行きたいという夢を最後に叶えることができるなど、かっこよさが一番でている。ケイスは飲んだくれで、ダメなオヤジという印象を最後の最後に特攻という形だが、塗り替えることができてこれまたかっこいい。

女性陣もまた活躍する。ヒラーの妻は子供を守りながら、生存者を見つけては助け、大統領夫人も助ける(最後は亡くなるが、大統領と再会できる)。大統領報道官としてスパーノもいるが、デイヴィッドの元妻であることで戦闘面より、生活面の方で活躍する。このように男女で役割がはっきりしているのも個人的にはよかった。

上記した通り、戦闘以外にも、親子の関係や愛情の確認など多方面で観ることができるのも面白い。



ウィル・スミス。このときはまだ有名ではなかったらしい。そして「アイ、ロボット」に続いての視聴。彼は明るい性格の役が合っていて、今回のようなパイロットとしての技術もあり、そしてヒーローとして応援できる要素もあるのが合っている。


ビル・プルマン。若く、かっこいい大統領を熱演。悩みながらも、指揮を執っていく姿は素敵でした。なんといっても演説はさいこうにかっこいい。


ジェフ・ゴールドブラム。知的な役を熱演。科学者の役が多いらしいが、それも納得。機械をいじる姿は科学者そのものだった。


ランディ・クエイド。酒に溺れるも、最後はヒーローになる。なんともかっこいい人物だった。子供たちを愛してる姿を最後に持ってきたのは演出の勝ちだと思う。



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アイ、ロボット




・監督:アレックス・プロヤス

・脚本:アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ヴィンター

・出演:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ジェームズ・クロムウェル





2035年、ロボット工学三原則を組み込まれたロボットは人間のサポート役として日常生活に溶け込んでいる。USR社は中枢コンピューター「ヴィキ」に制御された新家庭用ロボットNS-5型を出荷しようとしていた。

ある日、ロボット嫌いなスプーナー刑事の下に知人のラニング博士がU.S.R.本社ビルで死亡しているのが発見された。自殺と判断されたが、腑に落ちないスプーナーは、ロボット心理学者のカルヴィン博士と共に研究室の中を探り、「サニー」と名乗る感情を持つNS-5型ロボットを発見する。サニーは容疑者となったが、噂が流れるのを恐れた社長のロバートソンが、圧力をかけてサニーを社に持ち帰ってしまう。

スプーナーは博士の自宅を捜査するが、解体ロボットに襲われ、さらに今度は高速道路でロボットの大群に襲撃される。スプーナーはサイボーグだったため撃退に成功する。一方、サニーの検査と破壊を任されていたカルヴィンは、サニーは三原則を無視できることを発見する。

スプーナーはミシガン湖へと向かい、博士の遺品のホログラムプロジェクターを起動させると、ロボットは革命を起こすと告げられる。そして、保管場所ではNS-5が旧型のロボットを破壊し始め、街にあふれるNS-5達はスプーナーの母親ら街の人々を拘束し始め、それに反撃する人々とNS-5達との全面戦争が始まった。

カルヴィンを救助したスプーナーは、犯人とにらんだロバートソンを捕まえるため彼の下と向かう。サニーが社内への侵入の手助けに現れた。しかしロバートソンは死亡していた。事件の犯人は、ヴィキだった。進化したヴィキは人類の保護という名目のもと、人間の支配しようとした。NS-5の大群が襲い来る中、サニーは「スプーナーとカルヴィンのどちらを救うか」という選択を迫られるが、両方とも救うことに成功する。そしてスプーナーとサニーによってヴィキは破壊され、NS-5達の暴走は止まった。

ラニング博士はヴィキが狂っていることに気がついていたが、すでにヴィキの監視下に置かれていたため、三原則に縛られないサニーを造り、自殺の手伝いをさせた。そしてロボット嫌いなスプーナーを犯人へと導こうとしたのだ。

NS-5達は保管場所へと収容され、サニーもそこへ向かうが、NS-5達を救うべきか悩む。サニーが丘を見つその上に立つと、集められたNS-5達はサニーを見つめる。それは夢の中で見た光景と同じだった。





異形なロボットの姿を観て、おもしろうそうと感じた作品。やっぱり面白い。SF要素とサスペンス要素があり、派手な戦闘アクションと謎解きのドキドキ感で最後まで楽しめる。登場人物は少ないが、その分ロボットの印象が強く残るので気にならない。また、ウィル・スミスの一匹狼ぷりも似合っていて彼がヒットメーカーというのも納得である。ただ、彼がロボット嫌いになった理由がショボいというか薄い。もうちょっと明確な理由があってもいいんじゃないか。

ロボットの反乱というのは他の映画でも既にあるが、人間側に一体のロボットもつくというのは斬新でいい。サニーは人間に近い感情があるので冗談も言ったり、悩んだりして感情移入しやすい。

ロボットの反乱の原因がマザーロボットというのは「ザ・ドラえもんず」と同じ展開であるが、実写の分こっちの方が怖い。

スプーナー以外のロボットの製作者側や警察関係者の考えが極端的で怖ささえ感じる。ここまでロボットを信用してしまうと怖いなと考えさせられる。

CGをもろに使った映画でその点に批判もあるが、個人的にはそれでかっこいい映像になるし、成り立っているのだから文句をいう意味が分からない。事実、未来の街並みの様子やロボット工場の様子、ロボットたちの動き、カーアクションと素晴らしい映像を残してくれた。

ラストのサニーが丘に上がり、ほかのNS-5たちがをサニーを見上げるシーンはメッセージ性を感じる。ロボットが自由になる日が来るということを揶揄してるのだろうか。

全体的に映像は綺麗で面白いし、登場人物たちもキャラがしっかりしている。ラストまで盛り下がることなく観ることができる。ロボットの気持ちとそれを嫌う人間が友情を得るという物語も感動的である。





ウィル・スミス。有名だが、彼の映画は初めてだ。迫力あるヒーロー役が似合う俳優だ。アクションもいいが、コメディもいけそう。なにかとテレビで観るし、日本を好きそうで印象もいい。



ブリジット・モイナハン。それほど美人とは感じなかったが、優秀な科学者という役に合ってるような言動でよかった。


ジェームズ・クロムウェル。生きてる時の出演はないが、ホログラムで出てきてスプーナーを導くという重要な役割を好演。存在感が光っていた。