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風力発電機コンクリート塔の工法は日本で言うところの圧着工法で、地上でプレキャスト製品の接合面に薄く高強度モルタルを塗ってボルト締めして円錐形にし、それを重ねていってコンクリート塔を作る。

今回のプレキャスト製品は半円形で今までの1/4円の2倍の大きさなのだが、基本的に型枠の作り方は同じだ。

何でおいらが駆り出されたのかというと、この圧着面の平面度が悪く合わせ面の隙間の要求公差3mmを超えているので型枠の修正が必要になったからだ。

ただ今まで言われていたのはコンクリート圧着面の平滑度だけで、1.5mm以内に抑えなければならにという事だけだ。

合わせ面の隙間については一度も指摘されたことは無い。

おいらが型枠メーカーに要求している公差は1mm、なのでこの要求を満たしていれば合格という判断をしている。

実際こっちに来てから検査した結果不合格の型枠も有ったので自主検査が甘かったのは確かだが、1mm以内で合格している型枠で作ったプレキャスト製品でも圧着面の隙間が4.5mm有って不合格なのだ。

これなあ、垂直方向で1mm、水平方向で1mm誤差が有ればそれが同じ位置なら2mm、同じ型枠で作ったプレキャスト製品を合わせるわけだから誤差は2倍になって4mm、それに加えて接合面全面の傾き(面全体が傾いてもその面の平滑度は1mm以内という意味)も有るので4~5mmの隙間ができる可能性は確かにある。

ただそうなってくると隙間3mm以内を実現するには型枠の要求公差を0.5mm、つまり水平0.5+垂直0.5+傾き0.5=1.5mm、×2で3mm、これでやっと実現できるという事になる。

現在の1mmだってレーザー切断機が有って初めて実現できる要求で、もしも0.5mmとなればトンネル用のセグメント型枠と同じように最初から大きく作ってマシニングセンタで削って精度を出さなければ無理だと思う。

でもそれでは型枠の値段が相当跳ね上がるはずだ、おいらは中国のマシニングセンタの加工費の相場を知らないのではっきりとは分からないが、風力発電機コンクリート塔のプレキャスト製品はトンネル用セグメントよりはるかに大型なので、当然相当大型のマシニングセンタが必要になるので、価格は軽く2倍を超えるのではないかと思う。

とりあえず今回は薄い鉄板を貼ったりして応急的な処置をしてコンクリートを製作するしか無いと思うが、次に同じところから風力発電機の仕事を受けるときはしっかり議論してからでないと受けられないと思うわ。

 

仮組して隙間の検査をする

 

左右の半円形を合わせて円錐形にする、真ん中の縦線が繋ぎ面、個々の隙間の要求が3mm以内

 

7.2500RMB=1$=158.416円

 

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