人質全員解放、即、停戦 |   荒野に呼ばわる声

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      耳を澄ませば聞こえてくる
                 
                   南山 遥

 人質全員解放、即、停戦

 

 ガザ紛争について、殆んどの報道局が、「ラマダン」を「聖なるもの」として伝え、その間も攻撃しようとするイスラエルを非難している。もっとものことだ。

 

 しかし、考えてもみてほしい。報道に論理の不公平がある。

 最初に、テロリストのハマスがイスラエルに突如侵略し、残虐な方法で殺戮した。(あまりにもむごい方法なので、ここには書かない。国連もすでに発表している)。そして人質253名を拉致した。その日は、聖書を読むユダヤ人にとって、旧約聖書を読み終えて神に感謝する最大の聖なる日、歓喜の日であった。

 

 「ラマダン」は昼間の食事を断ち祈る、素晴らしいイスラムの儀式だ。そして、夜には食事し、また次の昼間は断食する。それを繰り返し、アラーの神の憐み、慈悲を覚える日である。

 

 コーランが大いに拠り所にしている旧約聖書は、今も人類に語り掛けている。

「わたし(神)が選ぶところの断食は、

 悪のなわをほどき、くびきのひもを解き、

 しえたげられる者を放ち去らせ、

 すべてのくびきを折るなどの事ではないか。」

               イザヤ書58章6節

 

 テロリストのハマスはラマダンをしないのだろうか。彼らがが、人質を全員解放すれば、即、停戦となるであろう。真のラマダンとなるであろう。一般市民を人間の盾として戦うゲリラ戦をやめることだ。報道機関も、偏った報道をやめることだ。

                   南山 遥