「民主主義」へでなく「警察力」への挑戦 |   荒野に呼ばわる声

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      耳を澄ませば聞こえてくる
                 
                   南山 遥

「民主主義」への挑戦でなく「警察力」への挑戦

 

 安倍晋三元首相の殺害は、当初、どのコメンテータや政治家が口にした、「民主主義」への挑戦でなく、「警察力」への挑戦、冒瀆と見たほうが良い。

 自分の生命を盾にして、一刻一刻を神経尖らせて要人を守るSPや警察官には、ほんとうに頭が下がる。「お前が代わりにやってみろ」と言われても、小人にはできない。

 

 しかし、報道の映像を見ながら、これは明らかに警護班の大失敗であると素人目に分かる。現場に立った警護班だけでなく、その上の上司たちの判断、センスに疑問を感じる。

 民間の警備会社でも、このようなミスを犯すだろうか? 犯さないだろう。

 

 今後も偉大な日本の指導者であるはずの安倍元首相が、突然、いなくなった。ぽっかりと日本に大きな空洞ができてしまったことを感じ、悲しむのは私ばかりではないだろう。

 

 犯人の動機を正確に把握して、二度とこのような悲劇がないように関係者にお願いした。

 そして、「民主主義」への挑戦、冒瀆をする者は、他にいる。この点を、言論界も報道界、政治界も間違わないで、襟を正していってほしい。

                        南山 遥