同じ穴のムジナなのか! |   荒野に呼ばわる声

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      耳を澄ませば聞こえてくる
                 
                   南山 遥

 同じ穴のムジナなのか?

 

 大国(大きさと軍事力でのこと。その精神性は?)ロシアがウクライナを侵略しているのには、胸が強く痛む。

 あの地域の複雑な民族と歴史の攻防は、島国の我々には図りしれない。せいぜい元寇の時と、幕末と、大東亜戦争(第二次大戦、太平洋戦争とも呼ぶ)の大危機しか思い浮かばないだろう。

 

 いずれにしても、孤立無援の中で、さずがに勇猛コサックの血を継いだウクライナ人は簡単には引き下がらないだろう。命を賭けて徹底抗戦するだろう。

 

 このような危機の時に、日本人が信頼し、大好きな国際連合も手が出ない。出せない。国連憲章も役立たない。

 片や、これから平和の祭典・パラリンピックという平和の競技を開催するお隣の大国(上記に同じ)がやることがふるっている。ロシア侵攻を、せめて開催期間中はやめてくれ、と言うかと思っていたが、ロシア侵略の支持を早くも表明をしている。

 

 同じ穴のムジナ同士とは、このことなのか?

 

 なぜ21世紀に、このような矛盾、不条理が起きるのか?

 人類の精神は決して進化、進歩していない面を語っている。

 大国が必ずしも大国ではない。大国の振る舞い、などとは古語に等しい。この事実に、日本人が目を覚ます時でもある。

 わが国は「経済大国」などと自称していても、なんのツッパリにもならない時が来るだろう。その時、ウクライナ人のように徹底抗戦するサムライが何人いるだろうか? 

 しかし、私はまだまだ日本は捨てたものではないと思っている一人である。サッカー選手や野球選手だけが「サムライ」ではないと、本当に思っている。                南山 遥