毎年、何かと話題になる東京大学の学校推薦型選抜入試
募集枠は100名となっていますが、
これまで10年間10回の入試が行われてきましたが、
100名以上の合格を出たことは有りません。
学部学科別に見ると、募集枠を超えた合格者を出している年も有りますから、
推薦要件に適合した学生が出願したのならば、合格できる入試であると思われます。
そこで、募集要項に示した出願要件を、
全国の高校3年生(既卒1年目の受験生)が満たしていると仮定した場合、
最大でどれだけの出願可能性があるのかを出してみました。
データ元:
男女ともにいる学校に対象学生が4人以上、
男のみ、女のみの学校に対象学生が3人以上いた場合、
最大で18,674名出願が可能ということになります。
(対象学生:高校3年生又は既卒1年目の受験生)
前置きしたように、
募集要項にある出願要件を満たしていると仮定した場合の数字となります。
全国に、在籍者のいる学校は4,758校あるそうです。
在籍者の少ない学校程、校内選考での競争率は低くなります。
参考までに、過去10年間の出願者数ですが、
最小の年で173名、最高で267名の出願でした。
最小の173名という数字は推薦入試の募集が始まった年を含み、
高校からの推薦できる人数が、共学3名まで、別学1名だった5年間に3回ありました。
最高の267名の出願は、共学4名、別学3名までの出願が可能となった2021年となります。
しかし、翌年以降の出願数はこの数字以下となっています。
東京大学の推薦入試に、女子枠設置を希望している方もいるようですが、
現状を見ると、女子枠を設置したところで、女子を大幅に増やす効果を期待するのは難しそうですね。
学校辺りの出願できる人数を増やしたり、
学校推薦型だけでなく、総合型選抜を導入し、学校の枠を外した推薦入試が導入された場合、
巷で言われる格差問題の是正とは正反対の結果となる可能性の方が高い気がします。
あくまでも私の予測ですので、設置してみたら違った結果が出るかもしれません。
東京大学の大学案内2025を一部お借りしました。
女子の比率や女子学生向けの支援についての紹介があります。
引用元:
東京科学大学(旧東工大)の推薦入試が、
東工大らしさがあってなるほどと思うところがありましたので、
次回書きたいと思います。