映画鑑賞日記のつづきです。
【映画】『パーフェクトデイズ』
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえる が、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のた びに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が 好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っ ていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当 たっていく。
東京・渋谷区内17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に賛同したベンダースが、東京、渋谷の街、そして同プロジェクトで改修さ れた公共トイレを舞台に描いた。共演に新人・中野有紗のほか、田中泯、柄本時生、石川さゆり、三 浦友和ら。
公共トイレを日夜清掃する日常の中に自分なりの存在感を保ちつつ生活する男の生き様を見事に映 像化した作品で、ドイツの巨匠ビム・ベンダースが訴えることをいろいろ考えさせられました。