「奈落のマイホーム」を見ました。
キャストや予告を見た時点で
すでに感じ取れるのですが
パニックな中にも笑いのある映画でした。
マンション1棟(5階建)が
丸ごと500mも陥没するなんて
完全リアルには再現できないけど
シニカルな笑いで
クスっとさせられながらなので
大仰な演出があっても
見ている私の中に
うまいこと入ってきたかなと思います。
平凡な会社員ドンウォン(キム・ソンギュン)は
11年間の節約生活の末
ソウルのマンションを購入します。
部下たちもみんな
新居祝いに来てくれます。
そしたら
その新築マンションは
あっけなく
シンクホールの底へ…
一緒に落ちたのは
ドンウォンの会社のキム代理(イ・グァンス)と
インターンのウンジュ(キム・ヘジュン)、
そして
迷惑隣人マンス(チャ・スンウォン)と
その息子(ナム・ダルム)。
マンションごと陥没していくのを見ながら
私は
マンスの落ち方と
キム代理の落ち方は
どっちが恐怖だろう~…とか
つい考えてしまった。
でも比べるまでもなく
どっちもすごくコワイんですが
近くの空間にいたこの5人は
しばらくの間
一緒に耐え抜きます。
地上では
救出作戦が始まるけど
うまくいかなくて
イマイチな結果ばかり。
救援物資は落としてくれるけど
かっこいいレスキュー隊は出てきません。
なので
主人公たちは自力でがんばるしかない。
ドンウォンは
地上の妻との連絡で
息子もマンションにいたと知り
必死で救出に向かいます。
冴えないお父さんでも
息子を守りたいため必死!
ここは力出る!
中盤すぎてもしばらくは
死者とか重傷者とかは
露骨には出てこないので
主人公たちが真っ青になっていても
災害に遭っているという
そこまでの緊迫感はない。
ただ
そんな簡単に死なないだろうなと
気楽に見られるとはいえ
個人的には
土に埋まるシーンが恐ろしくて
あまり見たくなかったかな。
でも
ドンウォンの大切な椅子が
薪にされるとか
コミカルなところは笑わせてもらって
そして
ちょっとハラハラしながら
後半になって気付くと
ガンバレガンバレって
すごく応援してた私がいる。
ドンウォンとマンス
それに
キム代理とウンジュの
人間関係の変化も楽しみながら
主人公たちは
どうやって上がってくるんだろう~
と期待して見ました。
特に
最後のマンスの活躍ぶりには
気持ちがあっち行ったり
こっち行ったりさせられて
オイーーっ!それか!って
突っ込まずにはいられなかった
でもこの映画
おもしろおかしいところだけじゃなくて
涙も誘ってきます。
ドンウォンは
息子を助けるのが精一杯で
他の人を助けられない…とか。
小学生くらいの男の子と
二人で暮らしていた働きづめの母は
いつも留守番させていたのを後悔しながら
地上で待っていて…とか。
このお母さんの最後の泣き顔は
音も無く映すだけの演出になっているけど
それでも
すごく頭に残ります。
あとは
”念願のマイホームを持つことの意味”
も少し考えさせられる。
手に入れても
それで終わりではない。
”奈落に陥没”とかは究極すぎるけど
実際に住んでみて
その先に何が起こるかはわからない。
普通にローンだってあるし。
いろんな角度から
自分に必要な住みかを見つめ直して
自分に合った(見合った)ホームとは何か
今一度、考えてみましょうという
メッセージも投げられたような
気がしないでも…?
映画では最後に
こんなステキなマイホームを
手に入れた人も
家ってほんと大事です
いまいち人には伝わりにくい作品評価
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