実名告発者の勇気を誹謗しないで | なのはな22のふたり言

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お笑い芸人のⅯ・Hさんの話題が続いているが、フードコーディネーターのО・Rさん(37歳)が実名で18年前の体験を話した事は、勇気のある行為だと思う。

 

彼女が最初自身のⅩ(旧ツイッター)で少し発言した時もYouTubeで取り上げられて、その時既にコメント欄に誹謗中傷が見られたが、今回は週刊誌で当時のⅯ・Hさんの蛮行と後輩芸人らの迎合ぶりを話し、またユーチューバー達が詳しく伝えている。

О・Rさんは「売名」という誹謗に対しては、今の仕事には何のプラスにもならない事(もっともだろう)、「金目当て」という誹謗には「取材謝礼は受け取らなかった」事を言っている。

他の被害告発者が匿名であるせいで信憑性を疑う声があるために、О・Rさんは真実を周知させたくて実名顔出しで取材に応じたのだ。

 

こうした性被害の告発者に対して、Ⅿ・Hさん信者の反応は、ジャニー喜多川事件の時の喜多川信者と同じ。

匿名の訴えに対しては「嘘つき」「金目当て」、実名の証言者には「嘘つき」「金目当て」に加えて「売名」と誹謗中傷。

 

 

いつまでこうしたワンパターンの、浅薄な反発をする気なんだろう。

 

業界の立場の上位者から性交を強要された、という出来事がもたらす恐怖と屈辱を、自分の事として想像できないのだろうか?

あるいは、自分の家族や恋人がそういう目に遭ったら?

SNSで「売名」などと罵声を浴びせられたら?

 

 

もうひとつ。

 

元女優のW・Sさんが有名なミュージシャンのN・Tさん(と誰にでもわかるそうだ)に昔強姦されたという経緯を話した件。

W・Sさんは昔、2時間サスペンスドラマの脇役で何度か見た覚えがある。

N・Tさんの蛮行は、彼の若い頃を知っている人にはそれほど意外ではないだろう。ただ、W・Sさんへの暴行はあまりに酷い。けだもの、鬼畜の行為と言っていい。

 

アクション女優だったS・Eさんと結婚した後も、アイドル出身女優のK・Sさんと愛人関係だった事は、TVでK・Sさんが記者会見して認めたのをちょうど見てびっくりしたものだ。

 

当時、レポーターにこの事実を聞かれた妻のS・Eさんは

「私は彼の才能に惚れているんだから、他の事はどうでもいい」と言い、「肝の据わった良妻」という流れになった。

だが、今回のW・Sさんの告白内容は不倫レベルの話ではない。「他の事はどうでもいい」と言えるような事じゃないと思う。

 

尚、こうした告白をした人に対して、「奥さんや子供の気持ちを考えろ」と言って非難する人がいるが、それはおかしい。

最初から、鬼畜の行為をしなければいいのだ。

そして、結婚しなければいい。

家庭を持つ資格がないのだと思う。

 

 

心や身体を蹂躙されたおぞましい体験は、忘却の海に沈みはしない。

 

 

 

 

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。