今年の勉強してきた事 その3 屋上庭園 多数派 犠牲の話 | 一級建築士いつ合格するの?今年でしょ!→合格できたので独立建築事務所立ち上げ、フリーランス、個人事業主による仕事、生活、趣味日記

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今回は試験内容の屋上庭園についてですが、ユープラの図面を眺めていきますと俗にいう多数派は北側に屋上庭園を配置をしたとういうプランでしょうか。

のちのち話する予定ですが、多数派が必ずしも良いとは私は思っておりません。「この形にすれば多数派になるだろう」って考えてプランするのではなく、要求に素直に答えるとこの形、逆にここを妥協して進めていくと結果多数派になったという流れが大事で根拠もなくただ多数派を目指すのであれば少数派でも自分の意思が感じられるプラン、作図が大事だと思います。そういった意味で計画の要点の採点割合が高いと言われる要因の一つだと思います。


屋上庭園の配置場所として私個人の見解としては
1.西側(東側)に配置
開口3mになりますが住戸もI型で全て南側に設ける事ができ、屋上庭園も南側からの日照も得られる。
2.東西どちらかに開口された形での北側に配置
3.東西どちらかに開口されていない形での北側に配置
日照の問題はあるかもしれませんが、私は3,4,5階の住戸を優先したいのでI型を崩すぐらいなら3階の屋上庭園を北側に追いやるという考えです。
4.住戸L型にしての計画
5.南側に住戸前に屋上庭園を配置

くどいですがあくまで私の見解の順位です。
試験としては4番までの住戸L型にしての計画であれば正直どれでもいいじゃないのかなと思います。ただし条件としては4,5階の計画が基準階平面図を見てイメージしやすいって事は私個人としては大事かなと思います。ちょっと伝わりにくいかもしれませんが、採点者が4,5階はどうなるの?どう計画するの?って感じてしまう基準階の計画、作図は良くないのかなと思ってしまいます。

なんであれ2ちゃんでも屋上庭園はこの位置が良い悪いの話も出ますが、5の南側に住戸前に屋上庭園を配置は良くない計画だと思いますが、それ以外の計画であればこれじゃないと合格できないというものはないと思います。
西側、北側配置、住戸L型はそれぞれメリットもあればどの計画もデメリットもあります。
この計画にすれば完璧だっていう計画、配置は最初からなかった課題なんだと思います。
庭園西側配置もいいけど住戸開口3mで使いにくくないの?北側に庭園を計画すれば住戸3.5m確保できるけどやっぱり日照の問題はいいの?庭園を配慮して住戸L型にするよりか住戸優先で考えればI型で計画したほうがいいじゃないの?って感じですべてデメリットは存在すると思います。

開口3mで7スパンでやればこの形できるなんて試験中まったく思いつかなかったわとか、TACなんかは住戸3.5mは最低必要だって言ってますし、総合、日建は7スパンで模範解答例出してますし、試験が終わった今でもこの計画が絶対正しいというのは見つからないです。逆に言えば5.南側に住戸前に屋上庭園を配置以外であれば基準階の計画としての優劣の差は少ないと思います。重要な事で2度言いますが基準階の計画としてだけの優劣の差は少ないと思います。

今回の記事の本題ですが、基準階の屋上庭園や商店街との連続性で厨房への搬入経路をウラ動線を確保するのか外部から直接出入りできる形で計画など、受験者を迷わすポイントって多かったと思います。
正直そのポイントについてはどの計画でもいいと思うのです。重要なのはその悩ませるポイントによって建物全体の計画が崩されていないか、駐車場計画も含めアプローチ計画明快にできているか、無茶苦茶な動線計画になってないか、コア、避難計画に問題ないかって事だと最重要だと思うのです。ユープラでも同じ北側に屋上庭園計画した人でも全体の計画が良い人と悪い人っていると思います。
またみなさまも勉強してきてL型で計画するよりI型で計画したほうがコアの計画がしやすいというものはわかってもらえると思います。住戸を全て南側に向けたいという理由もありますが、もう一つはI型のほうがコアの配置がしやすいく建物全体の難易度が低くなる、また図面としてシンプルで明快な図面になりやすいという理由があると思います。

ただ、考え方、し易さは人それぞれ違うと思います。だからL型でも全体の計画が良くできていれば問題ないと思います。最初に書いた多数派というのはこのように計画したほうが、計画しやすいから自然とそういった計画が多くなるという事だと思います。前回の記事でも似たような事書きましたが、リスクヘッジといいますか、特に今回の試験は矛盾点が発生する、完璧な計画ができない内容だったと思います。矛盾点を最小減に食い止め建物全体としての計画が良くなるかを計画、表現するかが問われた試験内容であり、今後もそのような傾向は強まると思います。
割り切りなんて言葉ありますが受験者として自己都合に解釈してしまう場合って多々あると思うです。学校とかのグループミーティングでも都合よく割り切ってプランしたという説明する方もいますが、その割り切りで全体が良くできているならいいですが、根本が間違っていたり、後づけでとって付けたような計画だと採点する側だと伝わってきますし、それは割り切りではなく言い訳、自己主張に過ぎないと思います。
合格していない私が偉そうに言える事ではありませんが、割り切り、出題者の意図、深読みなどなど資格学校や講習会でお話があるかもしれませんが、もう1度自分でその意味を考えて自分なりの定義を定める事も必要だと思います。
学校や講習会で話されている方が間違っているのではありません、ついつい自分よがりに解釈してしまう事が危険という事を今回の記事でわかっていただければ幸いです。

今年は勉強してきたベース、気持ちとしてこの考え方ありました。
8月終わりに記事にしたこともあり、結果はどうであれ考え方は間違っていなかったのかなと思っております。
是非もしよかったらあらためて読んでみてください
無題 8/31記事

次回の予告としましては「無題」の記事の後半書いていますが、インプットよりアウトプットって製図勉強では大切だと思います。また課題発表後、勉強中って宿題とかで想像してる以上に時間的、肉体的余裕ないと思います。3年受けてきましたのでそのあたりのお話もできればと考えています。