前回長野県小布施(おぶせ)の美しい図書館の、町立図書館「まちとしょテラソ」旅行記を書いたのですが(こちら)、ちょっとまがあいてしまいましたが、今回は小布施のおいしいものや見どころをご紹介します。
栗と北斎とまちとしょテラソと近隣の温泉で、旅のコースをつくってみられるといいかなと思いました
8月末、信州とはいえ、小布施もまだ34℃くらいの暑さでした。
でも、都会の暑さとちがって、陽ざしがやわらかい感じです。
小布施は栗の名産地で、町のそこここの栗の木の栗も緑になっていました。
新栗がとれるのももうすぐでしょう。
歩く道のはしばしに落ちている栗の実もありました。
小布施駅から5分ほど歩くと、栗の名店やミュージアムの集まる美観地区が現れます。
ここは、歩道も栗の木でできているんです。
小布施には小布施堂、竹風堂、桜井甘精堂の栗の三大名店があります。
そしてモンブランを喫茶で食べるなら、小布施堂へ。
小布施堂のとなりにある門をくぐった日本庭園ふうの中庭に「カフェえんとつ」が現れます。
桝一市村酒造場の精米蔵を改装したというカフェの中もおしゃれです。
こちらは、「朱雀」という大きいモンブランとドリンクを供するだけのお店です。
それが超有名とも知らず、モンブランが食べたいというだけで夫と入ったら、朱雀1種類しかない?
しかも2000円!?
とびっくりしました。
大きさを店員さんに尋ねると、男性のてのひらくらいのサイズということ。
シニア夫婦ゆえ、そんな大きいスイーツは食べる自信がないので「シェアできますか?」
と聞いたら、できるとのこと。
で、せっかくだからいただくことにしました。
ででん!
ふつうのモンブランの2倍くらいのが来ました(何か比べるものと写真撮ればよかった)
まわりを見ると、シニア層のお客様はたいてい一つをシェアしてみえました
さっそくいただくと・・・
お、おいしいー!
ふんわりたっぷりかかった栗あんは、栗を蒸して裏ごししたもの100%で、砂糖も入れていないそう。
栗の味そのものです!
それが二種のクリームと栗鹿ノ子にかかり、中にはひんやり冷たいものが。
セミフレッドアイスとうものだそうです。
実はそんな名店と知らず、私たちが入った時はすっと入れたのですが、出るときはみなさん待機の席にすわって並んでおられました。タイミングよかったです。
一方で竹風堂で有名なのが、栗おこわ定食です。
昔夫のお友だちに連れてきてもらったときは、ちょっと昼食には足りないなと思っていたのですが、今ではごはん「小盛り」でちょうどよくなりました
小鉢のむかご(長いもの子)のクルミゴマ和えもおいしかったです。
さて、小布施が観光客をひきつけるもう一つのものが葛飾北斎です。
天保13年、北斎は83才の年に、小布施の豪商髙井鴻山の招きで小布施に来て、逗留して画業を続けます。
髙井鴻山記念館や、北斎の天井絵で有名な岩松院、そして地元の人々のもつ北斎関係のものを散逸しないように集めた北斎館などは、実は以前夫のお友だち家族に車で連れてきてもらって訪ねたことがあるのですが、北斎館は展示が変わるので行ってみました。
今回は、北斎の描いた海の生き物たちの絵を中心にした展示でした。
これがもう図鑑のように細密で、びっくり。
あの朝ドラ「らんまん」の万太郎さんの図鑑の絵の魚版です
海外のお客様たちも熱心にごらんになっていました
小布施でもう1点立ち寄ったのが、ふらっと目についた手作りジャムの店マロナップルです。
ずらっ!写真撮影とSNS掲載はお店の許可をいただいています。
うちは朝はパン食で、いろいろなジャムを楽しんでいるので、栗ジャムとこけももジャムを買いました。
さて、小布施の栗の名店もう1軒の桜井甘精堂、こちらでは栗かのこをおみやげに買いました。
あんも100%栗のおいしいきんとんです。
どのお店にも売っていますが、なぜかこちらのを買ってしまいます。
缶なので日持ちが長いのもいいところです。
そして最後のおみやげは・・・
実家に行って夫はお友だちと温泉に行ったりするので、私が先に帰ったのですが、私の帰宅した翌日持って帰ってきたのが、お義姉さん手作りの庭のブラックベリーのジャムです!
うらごししてていねいに作ってあって、毎夏送ってくださるのですが、これがとってもおいしいのです。
毎年たくさん作るのに、今年は酷暑で実つきが悪く、3びんしか作れなかったとのこと。
貴重なジャムをいただきました。
マロナップルで買った栗ジャムとともに。
ということで、小さい町ですが、たっぷり楽しめる小布施と長野旅行。
みなさまもぜひいやされに行かれてはいかがでしょうか