絵本『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』 | タイの子どもの本日記

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タイの絵本や子どもの本、タイの文化などについてぽちぽちと書いていきます。もと日本人会バンコク子ども図書館ボランティア。ご質問などはメッセージにお寄せください。

 

この6月に、福音館書店の「たくさんのふしぎ」から、うれしい2冊の絵本がハードカバーになって出版されましたラブ

 

1冊は、トルコに住んで村でじゅうたん織りを習われて以来、トルコなどを舞台にしたとてもおもしろい児童文学作品を続々と著されている新藤悦子さん。

昨年は『いのちの木のあるところ』というすばらしい作品を出版され、私もブログでご紹介しました。こちらです。

その新藤さんの作品、

 

『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』

 

です。

 

そしてもう1冊は、ラオスの村で、一から麻布にぎっしりとししゅうをほどこした伝統文化のスカートづくりをはじめて習う女の子のお話、

 

『わたしのスカート』

 

 

文は安井清子さん

私がバンコク在住時で、バンコク子ども図書館ボランティアをしていた時、タイのモン族の難民キャンプでの図書館活動をされていて、いろいろと資料を送ってくださってから細々と交流が続いています。

 

2冊とも購入して、すぐご紹介しようと思っていましたが、遅くなってしまってごめんなさいお願い

(初動がだいじなのに・・・あせる

 

今回は、まず

 

『トルコのゼーラおばあさん、メッカに行く』

 

からご紹介します。

 

というのも、絵を描かれた牡丹靖佳さんの複製原画展が、27日、今週いっぱいまでだからです!

 

実は私も行こうと思って、行ってからブログを書こうと思っていたのですが、なんと東京は35℃以上の猛暑日がずっと続いています。

日中表に出ると頭が熱くなってきて、かかりつけ医から、

「熱中症になるから気をつけて」

と言われてしまい、気温がせめて30℃になるまでと待っていたのに、いっこうに下がらず、帰省の日も近いので、とうとうあきらめざるをえませんでしたショボーン汗

 

原画展の詳細はこちらです。

 

会場は、日本最大のモスクである「東京ジャーミィ」のとなり、ユヌス・エムレ インスティトゥート東京(トルコ文化センター)にて開催するということで、この機会に東京ジャーミィを見てみたかったのです。

おいしいトルコのお菓子や家庭料理が食べられるカフェもあるそうですラブラブ

 

さて、絵本の内容ですが、新藤さんはトルコのヤヌック村というところを定期的に訪問していました。

そこで1997年にゼーラさんという方と知り合い、友だちになりました。

ところが、1999年にトルコで、1万7千人を超える死者が出た大地震が起きました。

 

さいわいヤヌック村は被害がなかったのですが、新藤さんが地震の翌年訪ねてみると、ゼーラさんのもとには、3人の息子家族がつぎつぎと引っ越してきて大家族になっていました。

 

「もしまた地震がくるとしたら、みんないっしょにいたほうが安心でしょ」

 

ということで。

この考えは、いいなあと思いました。

 

そして、2005年。

 

村を訪ねた新藤さんは、驚きました。

 

64才になったゼーラさんは、メッカへの巡礼の旅に出たとか!

 

メッカはサウジアラビアにあります。

もちろん飛行機で行かなければなりませんが・・・

メッカ巡礼はイスラム教徒ならできればやりとげたいことだそう。

 

帰ってきたゼーラさんにどのような旅だったか新藤さんに語ってくれた話は、主婦がメッカに行くとどのような感じなのか、ということを教えてくれます。

 

ゼーラさん、友人となんと1か月もメッカに滞在していたとか!

その間何をしていたのか?

食事はどうしていたのか?

おみやげは?

 

などなど、興味しんしんなことがらがたくさん描かれています照れ

 

しかも、その絵もすばらしいんです。

聖モスクをとり囲む巡礼者たちの絵はもう圧巻!

 

原画展、見る価値ありですニコニコ

 

ということで暑さにも対抗できるみなさまは、もしお時間があれば私のかわりに?お立ち寄りしてくださいね~笑い泣き

 

ご紹介した本についての、詳細はこちらです。

 

 

 

 

 

 

などなど・・・