1994年タイ良書賞 6-11才部門と美しい本部門 | タイの子どもの本日記

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タイの絵本や子どもの本、タイの文化などについてぽちぽちと書いていきます。もと日本人会バンコク子ども図書館ボランティア。ご質問などはメッセージにお寄せください。

 

タイで年に1回、一般の本から子どもの本まで部門別に与えられる良書賞のうち、子どもの本関係を追っています。

これまでのものは、カテゴリー「タイ良書賞」でごらんになってくださいね。

 

さてしばらく今年の良書賞について書いていましたので、まがあいてしまいました。

1994年にもどります。3-5才部門はこちらに書いています(クリックください)

 

その前に、1994年は一般小説部門で注目すべき作品が最優秀賞を受賞していますので、少しご紹介しておきます。

 

チャート・コッププチッティというタイの小説家の作品『時』で、1994年に東南アジア文学賞も受賞しています。

 

 

この作家は、1984年『裁き』という作品でも東南アジア文学賞を受賞しています。

タイから帰国後、もっとしっかりとタイ文学について学ぼうと、東京外大の宇戸誠治先生の「タイ文学」を課目履修したり、ほかの東南アジアやインド関係の講義も市民聴講したのですが、宇戸先生が『裁き』はとてもいい作品だけれど、出家した主人公が風評被害の中に苦しい立場に置かれていくバッドエンドで、読むのは苦しい、でも読むべき作品と強調されていました。

『裁き』は翻訳出版されているのですが、読むのが苦しいというお話だったので、まだ手が出ていません・・・ガーン

『時』も図書館配布用ですが翻訳出版されているそうです。

 

では、6-11才 物語部門から、

 

最優秀賞は、

 

『咲こうとしない蓮の花』

 

 

このお話は全ページ読めるところが見つかりました。

 

ある池に、蓮が茎をのばして、晴れた陽ざしの中、花のつぼみをつけました。

ところが、そのあと、雲が空をおおって暗くなってしまいました。

鳥が飛んできてハスのつぼみを見つけ、

「今までで1番きれいなハス。早く咲いてね」と言いますが、蓮はいっこうに咲きません。

アソークの木(無憂樹)から、チョウチョを連れてきて、ゴムの木からハチたちを連れてきましたが、咲きません。

カチョンの木は、さやを開いてタネを蓮のそばに流して応援しましたし、カエルも集まって歌いましたがやっぱり咲きません。

こまった鳥はかしこいフクロウにたずねると、日の光が必要だと教えてくれました。

そこで鳥は飛びあがって、雲をはばたいて散らしました。

すると日の光がさして、蓮は開いて美しい花を咲かせました。というお話です。

 

奨励賞3作、まず

『ヒマワリと金のふくろ』

 

続いて

『しろいサギ』

この二つはお話の内容はさがし出せませんでした。

 

そして『สัดว์ในกะลา  ヤシの殻の中の動物』

これは表紙画像などさがし出せませんでした。

画像検索すると、ヤシの殻とそこに住みつく小さいカニとかの写真ばかり出てくるんですよね。

 

そして、6-11才ノンフィクション部門は、

最優秀賞が、『みずべであそぼう』

 

 

これは、たびたびご紹介し、カテゴリーもつくっているタイの代表的絵本作家のおひとりプリーダー・パンヤーチャン先生の初期ながら、作風が確立した絵本です。

プラータピアン(バナナの葉っぱを編んでつくった魚のつるしおもちゃで赤ちゃんのゆりかごの上などにつるします)社という今は無い出版社から出しています。

水辺の伝統遊びを描いていて、あとがきには「最近はゲームに夢中な子どもが多いので、伝統遊びについて描いた」というようなことが書いてあります。

この時代のゲームというとゲームボーイとかファミコンでしょうか。

大人の文学とはまた異なった子ども世界の問題が動機となったんですね。

 

奨励賞2作は、表紙画像が探し出せませんでした。

『แตน เพื่อนที่แสนดีของเกษตรกร スズメバチ 農家の良きともだち』

『ผีเสื็อหนอนแก้วส้ม オレンジ色の毛虫』

こういう題名だと、作者や出版社の名まえを入れて画像検索しても、スズメバチや毛虫の写真がえんえんと出てくるばかりです・・・

 

子どものための美しい本部門

 

最優秀賞は、

『ひろばであそぼう』

 

 

先ほどのプリーダー先生のシリーズ本のほかの1冊です。

これは実は3冊シリーズで、

『森であそぼう』という絵本もあります。

 

 

これは3冊とも持っていて、とても美しい絵本です。

後にプリーダー先生は同じような内容を、プレーオプアンデック社から改訂して出版されましたが、こちらのほうも色あざやかだし、凧あそびのように改訂版には掲載されていないものもありますので、とても良いと思っています。

 

奨励賞3冊は、画像がさがせませんでした。

 

『ประดิมากรรทสังกระดาษ  紙粘土工作』

 

これは、この本ではないと思いますが、新しい本で、同じ題名の表紙画像があったので、このような内容の本と思います。

 

そして、またまた、こういう題名だと実物の写真しか出てこないもの二作。

『ปลาคลายงู ヘビのような魚』

 

『หนอนอ้วน ふとったいもむし』

 

苦手な長ものだの、いもむしの写真ばっかり出て来て閉口しました・・・滝汗

 

というわけで、次回は1995年を調べます。