*授業の進め方につきまして* | パラグアイ伝統レース刺しゅう教室 ñanduti academy kerana 『色』いろ日記*

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”日本から1番遠い国” 南米・パラグアイ。

太陽みたいにあかるくて

見てるだけでわくわく

触れるとどきどき

それを知ってしまうと

もう、知らなかったころには戻れない

ココロもカラダも元気にする

イロトリドリノセカイ。

みなさんこんにちは。


今日は北風がビュービュー・・・

寒いにもほどがあるくらい寒いですね。

だけど今突然おまんじゅうが食べたくなったので、

近くの丹波屋へ行きました。


食欲は何物にも勝りますね!!!




。。。。。





さて、何のブログが分からなくなる前に

今日の主旨をお伝えしたいと思います。



ニャンドゥティ講座の授業の進め方について。

書きたいと思います。





今日は、堺教室の開講日でした。

そこで、生徒さんから頂いたご意見。



「人によって作り方の説明が異なるのは何故ですか?」



人によって、意識して変えているのは、

言葉の選び方であって、内容を変えているわけではありません。




例えば、このような雰囲気のドイリーを編む場合。




大切なのは、

「ドイリーを完成させること」

です。


その過程で、



デザインを考える。

モチーフを考える。

色使いを考える。

下絵を書く。

ニャンドゥティを編み始める。



などの工程が考えられますが、

ワタクシは、どの過程から進めても良い

と考えています。

ニャンドゥティを編み始めてからモチーフを考えてもいいし、

中心部分を編み上げてから、まわりの花びらを

描いてもいい。

自分のやりたいように、進めたいようにすれば良いのです。


教室では、何度もお伝えしていますが、

ニャンドゥティは、自然が広がるのんびりした国民性の

パラグアイで生まれた工芸品です。

多少のルールはありますが、

絶対にこうしなければならない!などの

決まりが特にあるわけではありません。

(実際、パラグアイでも編む方によって、最終のモチーフデザインが一緒でも、

 針の出し入れが異なっている場合が多々あります。)

また、教室の状況によっては、説明が前後することや説明よりも

先に手を動かして頂こうという場合も十分に有り得ます。


大切なのは、

「ドイリーを完成させること」

です。





また、何故意識して言葉を変えているか。


ワタクシは機械ではないので、

同じ工程を説明するのに、まったく同じ言葉を

使用するのに抵抗があるからです。




以前、フランス料理店で修行していた頃のこと。

そこのオーナーが教えてくれたことがワタクシの中に残っています。


「Aの席で、”今日のお魚料理はスズキのムニエル、焦しバターのソースです。”って

説明してて、Bの席で”今日のお魚料理はスズキのムニエル、焦しバターのソースです。”って

説明してて、Cの席で、”今日のお魚料理はスズキのムニエル、焦しバターのソースです。”って

説明してたらキモイやろ?」


「そんな機械的な説明やと、お客さんにもただたんに機械的に動いてるように、

 気持ちが入ってないように伝わる。もっと感情をこめて,
 
 その方のこときちんと見て接客するんやで。」





その考え方は、ワタクシの中に深く根付いています。

なのでさっき説明してここは要らなかったかなと

思った部分は省くし、逆にこういった方が伝わりやすいかなと

思ったときは説明を増やすし、他の生徒さんを待たせている場合は

要点のみを説明することもあります。



例えば、ニャンを布から取り外す時。

パラグアイではキャッサバ芋のでんぷんを

煮溶かしたものを糊として使用しますが、

ワタクシは教室では洗濯糊で代用しています。


キャッサバ芋のでんぷんにしろ、洗濯糊にしろ

ボンドを薄めたものにしろ、


大事なのは、

「ニャンドゥティにしっかり糊付けをしないと

 布から外せない」

ということです。




時間がある時や、タイミングによっては、

「キャッサバ芋はさつまいもとじゃがいもを足して2で割ったような

味で、ほのかに甘くておいしいんですよ~」

とか、

「キャッサバ芋でつくる糊は濃度が難しくて膜ができちゃうこともあるんですよ~」

とか、少し雑談を入れることもありますが、


大事なのは、

「ニャンドゥティにしっかり糊付けをしないと

 布から外せない」

ということです。



その要点部分を外して、説明することはありません。



ですので、同じようなモチーフ・デザインを編まれていても、

前後左右の方と説明が違ってたり、進み方に多少の違いが

あるかもしれません。

ですが、最終目的地は一緒です。

その部分をご理解いただけたらなと思います。^^




今回は、もしかしたら他の教室でも同じことを

気にされてる方がいるかもしれないと思って、

長々ワタクシの気持ちも交えながら書かせていただきました!

何か、授業内容で気になることがあれば、

ブログのメッセージでもHPからのお問い合わせからでも、

どんどんご質問くださいね!


お読みいただき、ありがとうございました^^


パラグアイ伝統工芸品KERA