支離鬱々日記36 | 渡る世間にノリツッコミ リターンズ(兼 続日々是鬱々)

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フリーライター江良与一のブログです。主にニュースへの突っ込み、取材のこぼれ話、ラグビー、日常の愚痴を気の向くまま、筆の向くまま書き殴ります。

新型コロナウイルスが猛威を振るっている。感染者数もさることながら、社会全体に与える影響が猛威だ。

 

マスク、アルコール除菌製品の類が全く手に入らない。自作用のマスクキットが売れたり、アルコール度数の高いスピリッツが売れるなどの「副作用」までが拡大してきた。さらにいうと、余計なデマのおかげで、生活に必要な紙の類、すなわちティッシュやトイレットペーパー、キッチンペーパーまでが店頭から消える始末。

当家は昨日必要に迫られて、ドラッグストアに行ってみたが、1軒目は見事に欲しいものが全くない状態。別の用事でたまたま通りかかった別のドラッグストアから紙類をぶら下げた人が出てくるのをみて、そこに入って、ようやく紙はゲット。その店でもそれこそ飛ぶように売れているという形容がふさわしいモノの減りようだった。ついでに言うと、米の棚がすっからかんだった。

ウイルスの感染ももちろん怖いのだが、こういうパニックが実は一番始末に悪い。不要不急の買い占めによって、本当に必要な人の手に渡らないという状況は、社会的な恐怖の一つだ。変なデマを流す人間は重罰に処して欲しいと思う。ま、肝心のウイルス対策も二転三転している状態では、デマを打ち消すための方策なんか浮かびようもないだろうな。安易に政府のせいにはしたくはないが、今回の件は全てが後手後手なのは間違いない。親安倍で知られる百田尚樹氏ですら、総理の対応を批判していた。

 

それにしても、百田氏と、ワイドショーでよくみる大谷医師ってそっくりだ。あれ、百田氏って医学の専門家でもあるんだっけ?って勘違いするくらいに(笑)

 

 

ウイルスの影響ということでいうと、私が奉職する企業も、当面の間、原則在宅勤務ということに相成った。

 

個人的には大歓迎だ。往復で二時間ほどの時間が節約でき、自分の好きなことに回せる。通勤に伴う肉体的疲労も皆無。電車でウイルスに冒されたり、バカな乗客と関わりにあうストレスもない。むしろ通常体制下よりも業務の効率は上がるのではないか?私に限ったことではなく、全社的に。

 

どうせ、国の方針で会社にはいけないのだから、この際、壮大な社会的実験の機会と捉え、平常時と生産性の多寡を比較してみれば良いのだ。在宅勤務時の方が生産性が上がるのであれば、特にデスクワークであれば、会社という「場」をしつらえることの根本的な意味を考え直すことにもつながる。せめてこのくらいのしたたかさを持って欲しいものだが、どうせ現場の対応で手一杯なんだろうな。