平成26年度司法試験短答式試験(民法)分析(第21問~第37問) | 司法試験ブログ・予備試験ブログ|工藤北斗の業務日誌

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資格試験予備校アガルートアカデミーで司法試験・予備試験の講師をしている工藤北斗のブログです。司法試験・予備試験・法科大学院入試に関する情報を発信しています。時々弁理士試験・行政書士試験についても書いています。

◎ 入門講座レベルの知識や簡単な現場思考で正解できる優しい問題
○ 入門講座レベルの知識と短答頻出の知識,及び現場思考で正解できる比較的優しい問題 
△ 比較的細かい知識や判断に迷う肢が含まれている正解しにくい問題 
× 細かすぎる知識や判断不能の肢が含まれている正解できなくても良い問題 

※ 「入門レベルの知識」とは,リニューアルする新入門講座(仮称)及び新3倍速インプット講座(仮称)を基準としています
※ 「短答頻出の知識」とは,新規開講の短答インプット完成講座(仮称)で扱っている知識を基準としています

第21問 ◎ 肢エを除き,すべて入門レベルの知識。肢エは短答用の知識としては知っておきたい。
第22問 ○ 肢1,2,4は入門レベルの知識。肢3,5は本試験特有の考えさせる肢だが,そこまで高度な思考力が求められているわけではない。
第23問 ○ 肢イ,エは入門レベルの知識。肢ア,ウは短答用の知識としては知っておきたい。肢オは論理的に考えれば分かる肢。なお,本問では,肢イ,ウが「正」で肢1か2に正解が絞られるところ,肢エが「誤」であることから,正解を2と確定させることができる。
第24問 ◎ 肢イを除き,すべて入門レベルの知識。肢イは短答用としてもやや細かい知識。
第25問 ○ 肢2,3は入門レベルの知識。肢4,5は短答用の知識としては知っておきたい。肢1は考えれば分かるが,短答用の知識としてもやや細かい。
第26問 ◎ すべて入門レベルの知識。
第27問 ◎ 肢オで若干の条文操作が要求されるが,すべて入門レベルの知識。
第28問 ◎ 肢ウ以外はすべて入門レベルの知識。
第29問 ◎ すべて入門レベルの知識。
第30問 △ 肢1,2,4は短答用の知識としては知っておきたいところだが,氏に関する知識は短答用の知識としてもやや細かい部類に属する。
第31問 ○ 肢ウは細かいが,それ以外の肢は短答用の知識としては知っておきたい。
第32問 ○ 若干の条文操作は要求されるが,知識としてはどれも短答用として知っておきたいものばかり(肢エ,オは入門レベル)
第33問 ◎ 肢ア,ウ,オは入門レベルの知識。肢ウ,オがそれぞれ「正」であることから直接正解が導ける。肢エは短答用の判例としてはメジャーなもの。肢イはいかにも,というひっかけの肢。過料の規定(1005)を知っていれば引っかからないのでは。
第34問 ○ 肢ウ,オは入門レベルの知識。そして,肢ウ,オが「正」であることから直接正解を導ける。肢アは短答用の判例としてはメジャーなもの。肢エは短答用の知識としてもやや細かい。肢イは知識として知らなくても,898条の「共有」が249条以下の「共有」と同義であるという知識から推論することはできる。
第35問 ○ どの肢も短答用の知識としては知っておきたいものばかり。肢エはやや複雑な計算が要求されるが,肢エを飛ばしても十分正解は導ける。
第36問 ◎ 肢オ以外はすべて入門レベルの知識。肢オは短答用の知識としても細かい。
第37問 ◎ 肢ア,イ,エは入門レベルの知識。肢ア,エが「正」であることが分かれば,それだけで正解が導ける。肢ウ,オは短答用の知識としても知らなくてよい。