憧れていた生活とは大きくかけ離れて
どんどん苦しくなっていきました。
これから語ることは過去の私がなかなか表に出してこなかった
自分の闇の部分です。
2014年に初めてこの記事を書いた当初は
かなり勇気のいるカミングアウトでしたが
今の私にとってはありのままの大切な過去であり勲章です。
第六話
『魔の食欲との闘い』
上京してアルバイトばかりの毎日が続き
心がすり減っていくと同時に、自分で食べることのコントロールができなくなっていきました。
お腹がいっぱいになっても苦しくなるまで食べなければ気が済まないほどに。
上京して、夢いっぱいに過ごしていた日々から
一気にどんよりとした毎日になっていきました。
東京に来たからには
楽しい毎日にしなくてはいけない
たった2分の距離でさえ待てない、
異常な精神状態。
ひたすら食べ物を口の中に詰め込んで
買ってきたものを全部食べ終わるまでその行為は終わらない。
自分の意志で止められない。
苦しくなったら吐けるかもしれない。
そしたら止められるかもしれない。
でも、怖くて吐けなくて
吐けなくて苦しくなると横になって・・・
そのまま眠ってしまっていました。
当時の感覚を言葉で表現すると
正常な自分の後ろに悪魔の自分が二人羽織になって
無理やり自分に食べ物を食べさせるイメージ。
食べちゃえ、食べちゃえ。
だってうまくいかなくてツラいじゃん
バイトばっかでつまらないじゃん
いいよいいよ、こんなに頑張ってるんだから
食べることくらいさ、好きにしたらいいよ
食べちゃえ、食べちゃえ
食べろ
食べろ!
悪魔の自分がそう言いながら食べ物を口に運び続ける感覚でした。
ダンサーとして上京した私。
太ることが仕事に影響しない訳がないと明らかにわかっていたし
プロとして失格だって自覚していました。
所属事務所のダンサーが全員出演する
事務所主催のパーティーでも
衣装を渡されるのが恐怖で・・・
オーディションではマネージャーに怒られるに違いないっておどおどしていました。
食べることさえもコントロールできない自分は価値がない。
本気でそう思っていました。
ダンサーとしても女性としても人間としても失格だと思っていました。
人としての当たり前のはずの”食べること”をコントロールできないなんてと嘆きながら。
※実際は食欲のコントロールは当たり前にできないケースがありますので
現在そのような状況の方は自分を責めないでくださいね。
食欲をコントロールできないこと=意志が弱い
そうとしか思えませんでした。
本当は、それさえ出来ないほど精神的に限界だったのに・・・
心の声をかき消してひたすら自分を責める毎日。
お相撲さんくらいに体格のいい人を見つけると
「あぁ、このままでは私もあれくらい大きくなるんだな。」
と真剣に思っていました。
ダンスがしたくて東京まできたのに
せっかく手に入れたダンサーとして輝ける権利を
自ら手放そうとしていました。
太ることはダンサーを目指してきた私にとって悪でした。
太る=ダンサーはできない
太ってしまった。
このままじゃダンスはできない・・・
じゃあ、何のために
生きているんだろう?
本気でそう思っていました。
そこまでしても食べたいというのではなく
食べることがどうしてもコントロールできなくて
本当にどうにもならなかったんです。
※今となっては当時は相当な栄養不足だったと思われます。
どうしたらいいのか考えても答えが出ず
部屋の片隅で携帯電話で漫画を読みました。
現実逃避しかできない自分。
落ち着かなくなってくると食べ物を探して外に出て
苦しくなるまで食べて、食べて・・・
食べた自分を責めながら、苦しみながら眠る。
完全に摂食障害でした。
そんな生活を繰り返していたら
とうとうアルバイトにも行けなくなり
自分で自分が恥ずかしくて
醜い自分で人に会いたくなくて
部屋から出ることさえできなくなってしまいました。
もう、限界でした・・・
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