予定より30分ほど遅れて出発した父はまず、優子の家へと向かいました。

優子の家は大きな道から一本入った、近辺の住民しか使わない細い通りの奥にある。

たまたま通ったとか、たまたま車を停めてたなんてことはあり得ません。

 

父はそんな場所に慣れた様子で入って行くと、家の前で優子を拾い、再び車を走らせました。

 

以前の投稿にも書いた通り、優子は高齢の両親と娘夫婦(?)と共に暮らしています。

しょっちゅう来ている父(というか父の車?)に家族の誰も気づいていないなんて考えにくい。

 

妹はこの日も「あいつ、通い慣れてる」という印象を持ったと言います。

 

そのまま車は、例の佐藤さんの家がある▲▲とは真逆の方向に向かって走り始めました。

 

妹「今、●●の交差点通過!」

 

そこには、父の車のすぐうしろについて、撮影した動画が送られてきていました。

まさか娘に、いや、孫たちにまで尾行されてるとは、思いもしなかったのでしょう。

そもそも人は、まさか自分がつけられてるなんてよっぽどのことがない限りは思わない。

妹の追跡にまったく気づかぬまま、車は目的地であるラブホテルに到着しました。

 

午後7時半。

妹「子ども2人連れだと限界があった。証拠少なくてごめん!」

 

そこには、ラブホテルの駐車場にしっかりとおさまった父の車がありました。

いやいや、これだけあれば十分。

クソジジイはこの写真を見せられて、何も反論などできないはずです。

 

補足ですが、慰謝料請求を行うための証拠として、不倫関係にある事実を証明する写真(例えば裸でベッドにいる写真やキス写真など)はかなり有効だということを、事前のリサーチでチェックしていました。

 

妹が撮影した写真は、2人が一緒にいる様子ではなかったけれど、でも、場所がラブホテルであることは確かだし、父の車のナンバーまでばっちり写していたため、「メールの文面もあるし、これは直接的な写真に匹敵する証拠になり得ますよ」と、のちに弁護士さんにも言われました。

 

やるべきことリストの④「できればもうひとつ大事な証拠として、決定的な写真がほしい」は、こうして達成できたのです。

 

午後11時半。

母「浮気男が帰ってきた! ■■で飲んできたんだって。佐藤さんはタクシーで帰って、自分は代行使って帰ってきたんだってさ。代行の車なんか入ってこなかったけど? って言ったら、家の裏まででいいってお願いしたからって」

 

伏字にするとわかりづらいのですが、■■とは、佐藤さんの住む▲▲の近くで、その日クソジジイが不倫していた場所からはやっぱり真逆の場所でした。

 

母「店の名前まで言ってきた。嘘つくときはやたら詳細

私「典型的な不倫男の手口だね」

妹「飲みに行ってきたんでしょ? 酔ってるの?(笑)」

母「酔ってるふりって感じ。飲んでる感は出してきたけど、あれは絶対酔ってない。しかも、1万円持って行って(結局母の財布からとった)、5000円返金してきたんだけど(苦笑)」

 

笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

■■から実家までは、距離にすると9kmちょっと(Google Map調べ)。

地元の代行会社を使えば4000円はかかる距離です。

友人と飲みに行って、1000円払ってあとはおごってもらうとか、ないでしょう(苦笑)。

バカにするにもほどがあります。

 

妹「今日のホテル、サービスタイムが22時まで使えて、3800円だったよ」

私「うわ、それ払って残りは返したってことね」

母「汚い! なんかそそくさと寝室に行ったわ。あーやだ」

 

翌日、父が捨てたコンビニのレシートを母が見つけました。

 

母「これだ。飲んできたんだよ、車の中で

 

そこに記されていたのは、アサヒスーパードライの缶ビール1本。

家について、中に入る前にカムフラージュとして飲んだのでしょう。

 

ここまでわかりやすい小細工でごまかせると思われていること自体が、屈辱的でした。

母の怒りのボルテージもようやく振り切ったのか、そのときがいよいよ近づいてきたのです。