母「(クソジジイ)帰ってきたよ。今晩、めったに飲みに行かない佐藤さんに誘われたから飲みに行くんだってさ。しかも、▲▲まで迎えに行くそうです。1万円くれっていうからしぶったら、『じゃあ自分で下すからいいよ』ってキレた」
まさか、これから不倫相手とラブホテルに行くお金を母にもらおうとするなんて……
どんなけクソなんでしょうか。
もちろん、家計は基本母が握っているので、飲みに行く時はいつも、こうしてお金をもらっているんでしょう。
しかし、もはや良心が咎めるとかないんだな……。
母には6時に出るからと告げ、父はせっせと自分の車を洗い始めたそうです。
妹「写真撮ってくる!」
私「おお! 大丈夫?」
妹「大丈夫! まみ(妹のお友達)に車出してもらうから」
妹の友達のまみちゃんは近所の車屋さんの娘さんで、妹とは幼い頃からの仲良し。
母の車もまみちゃんのところにお願いしていました。
クソジジイの不倫についてはまみちゃんも知っていて、幼い子どもを抱えた妹の尾行を彼女が手伝ってくれることになったのです。
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妹「ナツ(妹の娘)を迎えに行った足でまずはガガの病院をまわってみるよ。車が置いてあったらガガの家から尾行する。なかったらクソジジイのほうを尾行するわ まみの運転で、私が写真撮る!」
なんとも頼もしい。
とはいえ、5歳児のナツはもうすでにある程度のことがわかる年齢です。
今思えば、何も言わずにYouTubeを観ながら乗っていたこの車の中で、違和感を感じていたのでしょう。
彼女にとっては大好きなおじいちゃん。
ナツには、私たちがその大好きなおじいちゃんを寄ってたかって“いじめている”という図に見えていたことを、のちに知ることになるのです。
5時45分。
妹「さっき病院の前を通ったらガガの車はまだあった。クソジジイの部屋の電気もついてるから、しばらく隠れて待機しておく」
私「おっけー。車で尾行しながら写真撮るのは大変だろうから、動画がいいよ」
妹「了解。動画ね」
母「無理しないでね」
こうして、妹親子とクソジジイ+ダダの尾行劇がスタートしました。
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