どうやら、2人が揉めているようなやり取りをしている時は決まって、優子の同窓会の幹事会がある前後だったということがわかりました。

 

最初に不倫に気づいた温泉旅行の時も、クソジジイが「二度とないチャンスなんだから!」と何度も懇願していたのは、この日に幹事会があり、優子は「会えない」と断っていたからだったようです。

 

ややこしい話ですが、母の親友・初美さんと優子は小中学校の同級生で、来年共に還暦を迎えます。

(そのおかげで「不倫の常習犯」と呼ばれていることがわかりました)

 

その記念すべき年に同窓会をする計画が持ち上がっていて、月に1、2回のペースで幹事会が開かれていたんです。

そして、その幹事会のあとは、毎回数名で飲みに出かけるのだとか。

飲み会にまで参加するのは大抵男性ばかり。

でも優子は必ず、その飲み会にもついて行っていたそうです。

 

「ねえねえ、聞いた? 優子ちゃん、この前の飲み会の途中、●●といなくなったらしいよ

え? 前回は▲▲とじゃなかった?

 

幹事会のあとは、メンバーの中でこんな話が出回るのもお決まりになっていると、初美さんが教えてくれました。

 

いやー、優子はマジでやり手だった。

 

 

もちろん、初美さんもその後の現場を目撃したわけではなく、優子が同級生の男(みんなほぼ還暦)を次々と食い物にしていたかどうかは定かではありません。

 

でも少なくとも、クソジジイはそんな優子に翻弄されていたのでしょう。

幹事会や飲み会、もしかしたらその後の2ショットタイムの話なんかも悪びれずに話をし、ヤキモチを焼かせ、キレさせる。

その後、それはあなたの勘違いで私はあなたのモノよ! とかなんとか言って優子が逆ギレ。

結果、クソジジイが「捨てられる」とビビって、忠誠メールを送る、と。

 

還暦になっても、男女関係ってこんなもんなんでしょうか……。

(そもそもこんな駆け引き? みたいなやり取り、自分が体験した恋愛の中でなかった)

私はもっと穏やかな60歳を迎えたいなあ……。

 

ちなみにこの父の何百回目かの入信日は、妹の娘(私の姪っ子)の誕生日でした。

 

父「なんで今日、お赤飯なの?」

母「今日、誕生日の子がいたからお義母さんが持ってきたの」

父「ああ、アキ(弟の娘)だっけ?」

母「……」

 

父は前に自分の車を買い換えた際、ちょうど生まれたばかりの妹の娘の誕生日を車のナンバーにしていたんです。

孫の誕生日なんてすっかり頭にもなく、信仰活動に必死だったクソ。

 

そして再び、淫魔・ガガによる囲い込みの日がやってきました。