以下、アメンバー限定にしてましたが、やっぱり公開します(笑)
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ある日、女性から父に気になるメールが届いていました。
「これから◯◯◯◯で買い物して帰ります」
この「◯◯◯◯」というスーパーらしきお店の名前が、◯◯▲▲という実家の近所のスーパーの名前に酷似していました。
「もしかしてこれ、◯◯▲▲の打ち間違えじゃない? 県内に、◯◯◯◯なんてスーパー、ネットでは出てこないよ」
私はすぐに調べ、母にそう伝えました。
となると、母の敵は、すぐそばにいる可能性がある。
わざとこちらの陣地に出向いてきて揺さぶりをかけているのか、本当に近所に住んでいるのかはわからない。
でも、妙な勘が働きました。
「絶対、近所に住んでると思う。もしかしたら、会社の人じゃないかもよ」
その推理は見事に的中しました。
実は、その少し前に、
「仕事が終わりました。お弁当箱は置いて帰りますね」
と、父が女性宛に送ったメールを発見していました。
で、
<怒り①>あいつ、他の女の弁当食っとるやんけ!![]()
<怒り②>こりゃあ絶対職場の若い女や!そうに決まっとる!![]()
てなことになってたんです。
でも、なんとなく、「これはもっと近く(物理的にも精神的にも)にいる人じゃないか」という、嫌な予感がしました。
次の日の夜、母が父の財布から期限切れの女性の免許証を発見しました。
最悪な相手でした。
「昭和34年●月××日生」
ん? 59歳?
女性はなんと、両親と同じ小中学校を出た1つ年上の先輩で(両親は小中学校の同級生)、昔、仕事の関係でうちの実家にも出入りしていたことがある人でした。
今はうちの家族がお世話になっているクリニックで事務員をしていて、職場も家も、実家からは目と鼻の先。
母の親友が女性と同級生で、町内ではある“噂”で有名な人でした。
「不倫の常習犯」
それが、狭い田舎町で与えられていた彼女の称号。
過去には職場の妻子持ちの男性と関係を持って仕事を失い、前の夫ととも彼女の浮気が原因で離婚。
さらに、いくつかの既婚男性との噂も出回っていました。
しかも! 最悪だったのは、何より彼女の子どもたちが、私の弟や妹と同級生だったということ。妹たちからしたら、「友だちのお母さん」だったし、すでに孫のいる「おばあちゃん」だということもはっきりしました。
「前に、『駐在所の裏の駐車場で待ってる』ってメールがあったけど、あれ、すぐそこの駐在所のことだったんだよ…バカにされてる!」
2人が逢引の場として使っていた駐車場は、実家のすぐ裏、母や姪っ子たちの散歩コースになっている場所でした。
そんな近くで密会する……つまりバレてもいいと思っていたのかもしれません。
もしかしたら、知らなかったのは母だけで、近所の人たちの間ではとっくに噂になっていたのかもしれない。
そんな思いが、母の怒りのボルテージを上げました(実際、のちに弟が3年近く前には不倫現場を目撃していたことが明らかになるのだが、その話はまた改めて)。
それより何より、私はこの時、「あいつ、本気じゃん」という怒りでいっぱいになっていました。
両親の年齢にもなれば、あとは老後をどう2人で幸せに生きるかを考え始めていたはず。
同時にそれは、どちらかがいなくなったら…という不安も隣り合わせなはずです。
そんな時に、興奮できる対象を“性欲のはけ口”として選んだわけではなく、ほぼ同級生の初老の女性を相手に、毎日「10分でも20分でもいいから会いたい」と、仕事帰りにただ逢瀬を繰り返す。
もしただ性欲を充したいだけだったなら、還暦を前にしたジジイが、わざわざ同年代の女性にいくでしょうか?
「セックスしたかっただけ」
この時ばかりは、そう言われるほうが100倍マシでした。
父の不倫は、浮気ではなく、本気だったのです。
正体が発覚したこの夜、母はただ、お風呂で泣き続けていました。
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