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昨日の大移動で家族全員疲れた。
92歳の父は今朝は起きられないかと思ったが、予想外にいつも通り起きてきて、脚の動きも大阪のホテル滞在時よりいい。
環境変化のストレスでせん妄が出たり、不安になったりするかと思っていたが、そんな兆候は今のところない。
もう帰ると言い出すのを最も恐れていたのだがそれもない。
妹が朝帰っていくときにも、ホームにいたときには今度いつ来るんだとか送っていくとか言っていたのに、うちでは「あ、じゃまた」ぐらいな雰囲気で窓から手を振っていた。
「じいじ、寝たの？」
父曰く「お前もうちの一員なんだから、大きな顔しとけよ」と話しかけている。
そして「よく懐いてくれたなぁ、あれからずっとだもんなぁ」と。
完全に設定が不明だが、自分も前からここに住んでいると思っている節がある。
知らんところに連れてこられたというよりはよほどいい。
イナちゃんのことも気に入ったようで、イナちゃんも父によく甘えており、今のところ順調だ。
齧りん坊なので甘噛みして嫌がられたらどうしようと心配していたが、イナちゃんは心得ているようで、とてもいい子にしている。
社交的なので、わたし以外に誰かがいた方がいいのかもしれない。
みんなで落ち着いてまったりしている時間は、わたしにとっても心地よい。
父はみんなに感謝するタイプだし、こうしようねと言ったことはやってくれるので、その点は非常に助かっている。
ただし、月曜日にリハビリに行くよと言ってパンフを見せたら、「これはしんどいなぁ、やめますって言ってくれんかなぁ」と弱気発言をしていた（笑）。
リハビリしてもう少し歩けるようになったら自分でも楽だろうし、通い始めればそのまま続けてくれそうな気もする。
気に入らなければ別の施設もある。
なにより、ホームにいたときよりもずっと精神的に安定しており、元気そうにしているし、イナちゃんとも心が通じ合ったようなので、まずは一安心というところだ。
明日は天気が良くないので父もイナちゃんも寝ているかもしれないが、そういう日にゆっくり休養するのもいいだろうと思っている。
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