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春らしい陽気に誘われたのか、アナグマさんが道路をポテポテ歩いていた。
10メートルほど距離があったのだが、アナグマさんはわたしに全く気付いていない。
近い距離で急にわたしに気づいて驚かせたら気の毒なので、静かに立ち止まったのち道路の対岸に移動した。
ゆっくり走り始めてから振り返ってみると、すでに姿はなかった。
「あ」ぐらいは思ったかもしれないが、パニックになるほどではなかったことを願っている。
ジョギングの準備をしようとパソコンを閉じたら、イナちゃん（白黒猫♂１歳）が机の上に乗ってアピールしてきた。
わたしの手をなめなめして甘えモードだ。
そのうちにガブガブが始まる。
さらに加減がうまくなってきたし、舐めるだけで終わることも多くなってきた。
帰宅後は膝の上でお昼寝。
しばらくは動けない。
父を迎えたら食事とトイレの世話や掃除・洗濯など、家事全般が少し増える。
なのでなるべく効率よく回すように計画を練っている。
時間の余裕は心の余裕と強い相関関係にあるので、時間がなくなると一緒に暮らす動物や人間に悪影響が出やすくなる。
余裕があるゆったりとした暮らしであれば、動物たちともゆっくり触れ合えるし目も届く。
介護が必要な人がいる場合もそうだろう。
仕事を持っている場合は、時間の制約に加えて仕事上のストレスも抱えることになるので大変だ。
そんなときに手っ取り早く時間を作るには、家事を省力化することだ。
日本では家事育児の分担割合が、女性に大きく偏っている。
2020年のデータでは女性84.6%、男性15.4%となっており、スウェーデンの女性56.3%、男性43.7%とは比べものにならないほど女性が過重負担している。
PONOPONOの相談者さんたちからは、仕事と家事とでいっぱいいっぱいという話を聞くことも多い。
夫の教育が第一選択肢だが、長労働時間のもとではなかなか実現が難しいことも往々にしてある。
男女ともに可能であれば仕事をセーブするのがいいが、残念ながらできないことがほとんどだ。
そこで現実的には、家事の省力化によって家事に使う時間と精神的負担を短縮するようにお勧めしている。
男女平等が進んでいる先進国で行われているように、掃除や洗濯は週１回程度にするとか、普段の食事は基本的に簡単なものにして、休日のみ料理するなどだ。
わたしは時間はあるが、有効に使いたいので掃除も洗濯も最小限しかしない。
食事は基本的にワンプレートで、気が向いたときに凝ったものを作るぐらいだ。
妹がパートタイムの仕事から帰ってから食事を作るのが嫌だとよく言っているので、ワンプレートもしくは一汁一菜を勧めている。
わたしは昼はサラダ＋豆カレー、夜は野菜シチューと決めているが、和食が好きな人には向かない。
和食の場合は土井善晴さんの提唱する一汁一菜がいいと思う。
具だくさんの味噌汁に漬物か簡単な１品というものだ。
たとえばこちらのサイトを参照。
土井さんは毎日作ることを前提にしているようだが、わたしだったら味噌を入れる前の状態のものを作り置きしておいて、暖めてから味噌を入れる方式にするだろう。
具はブロッコリーやトマトなどの洋野菜もありで、野菜をたくさん入れるのでだしはなしでもいいというところがいい。
父の夕食も基本的に一汁一菜にしようと思っている。
母は料理が好きな人だったが、もし軽度認知障害になる前に一汁一菜に切り替えていたら、自分で作れていた期間がもっと長くなっただろう。
手の込んだごちそうはたまに食べればいいのだ。
掃除洗濯炊事は毎日するものと思っていたら、週に１度するものぐらいに切り替えてみよう。
できた時間で動物たちとのんびりしたり、自分のリラクゼーションに使ったりして、自分のQOLを高めたい。
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