割って入ったら吠えずにいられたよ! | ドッグウォーカー博士のスローライフ

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犬のしつけは百害あって一利なし!
しつけないといけないという気持ちを捨てると、犬は自分で成長をはじめます。
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昨夜は従姉の家に泊まらせてもらい、朝までぐっすり寝て疲れを取ることができた。


エアコンを切って寝たら朝寒くなって目が覚めたが、それが7時で実際厳しい冷え込みだった。


あいにくの寒さだったが、近くでお散歩レッスンの予定が入っていた。


カイロをお腹と腰に貼って出かけたが、たいして温かく感じなかった。


ニット帽も持ってきていなかったので、耳がちぎれそうだ。


お散歩にお付き合いさせてもらうのは1歳のマルチーズさんだ。


家で待っていると、わたしの姿を見つけるなり警戒吠えをした。


不審者なので当然だ。


カーミングシグナルを出しつつ距離をとって姿を隠してみたりしていると、興奮しながらではあったが、何度か匂いを嗅ぎにきてくれた。


散歩の出だしに興奮させてしまい気の毒だったが、地面の匂いをせっせと嗅いで少しずつ落ち着いていった。


こうやって自分で立ち直ることができるというのは十分立派なことだ。


興奮状態のまま走ってしまうとさらに興奮するが、匂いを嗅いでいれば落ち着く方向に行くことができる。


散歩コースをおまかせしていたら、家の前の匂いポイントをそれぞれじっくりチェックして終わった。


枯れ草をガジガジしたり、緑の草を少し食べてみたりと楽しそうだ。

 




「いいの見つけたよ」


ときどきこんな感じで得意そうに見上げてくるところがかわいい。


まったりぶらぶらしていると、荷物を積んだバイクが大きな音を立てながらやってきた。


マルチーズさんは吠えてしまったが、こういうバイクが来たら冷えて当然だ。


せっかくののんびり気分が台無しになったが、そろそろ引き上げどきだと感じたので、わたしがリードを持って戻る方向に行くよう、さりげなく提案しながら散歩を続けた。


マルチーズの人はわたしの様子を動画撮影し始めたが、ちょうどそのタイミングでさっきのうるさいバイクがやってきた。


もちろんすぐにわたしがバイクとマルチーズさんの間に割って入ったのだが、すると吠えずにやり過ごすことができたのだ。


その時の様子を撮影できたのもラッキーだった。


タイミングが難しいのでうまくできるようになるには練習が必要だが、割って入る方式の威力を実感できたことと思う。


その方はおやつを使った方式で改善しなかったので相談してくださったのだが、犬が警戒したり不安になったりしないように、安心してリラックスしていられるように気を配ることで、たいていの「問題行動」は解決する。


マルチーズさんは近所の匂い嗅ぎで満足したようだったので、時間が長すぎて興奮し始める前に家に戻ったが、そのタイミングもよかったようで、家でも落ち着いていたそうだ。


そろそろ帰ろうかという提案を、押し付けがましくなくさりげなくやるのはこれもまた練習がいるが、犬とボディランゲージで会話しながら試行錯誤していると、そのうちにできるようになるだろう。


犬に聞いて犬と話し合うのがすべてだとわたしは思っている。


 

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