こんばんは、団長タカッチ親方です!
本日はお休み。
そこで、大分県立図書館で開催の「社会教育関係職員等合同研修会」に参加いたしましたm(__)m
県内で社会教育に関わる行政職員や団体の皆様が集まる研修です。
私は大分県連合青年団団長として参加。
広報・情報発信に関する研修内容ということで楽しみでした♪
(大学では社会教育を専攻していた縁もあり☆)
以下、内容を簡単にご紹介いたしますm(__)m
▽動画→https://youtu.be/RE_Zv3k7rAw
(1)「マスメディアを活用した情報発信手法と広報の重要性」
・講師:(株)大分放送 経営企画室 工藤 洋史 氏
OBS(大分放送)の「かぼすタイム」などで司会をされていた工藤氏による、「そもそも情報とは何ぞや?」、「放送と通信の違いとは?」、「メディアの現場の声」などについて、実例を用いた楽しい講義でした♪
▽工藤氏の経歴。アナウンサーのイメージが強い私ですが、報道や編成歴も長いのですね!
[1.情報とは何ぞや?]
▽情報といっても、様々なものがある。
二項対比で情報の内容を整理・分類。
伝え手側と受け手側とでギャップが大きいことも多々あるので注意。
また、情報発信について大切なことは2つ!
(1)「伝えようとしないことは伝わらない→伝える努力をしよう(目的と手段を明確に)」
Ex1:「クリスマス用のトレーナーを100着売りたい。そのために、君にはディスプレイ展示をお願いする」
→(A)「クリスマスって感じがするね~♪」とディスプレイは褒めてもらえたが、トレーナーは10着しか売れなかった。
(B)「何、このディスプレイ?何を伝えたいの?トレーナーをPR??」と疑問を持たれるも、トレーナーは90着売れた。
⇒目的を何にするのかで、(A)と(B)どちらが高評価になるのかが異なる(今回は「100着売る」という目的のため、結果は(B)の方がよいはずだ。)
Ex2:新人アナウンサーは、交通事故に関する50秒ニュースを練習する。
→交通死亡事故は必ず報道されるため、交通事故については5W1Hの情報は必ず織り込まれるため。
(2)「情報の価値は絶対的なものではない→自分の価値観だけで情報選別はやめよう」
Ex1:行政取材で多いのが、行政「うちにはたいした情報はないので…」という反応
→どうでもよいと思っていた情報も、実は価値があるものかもしれない。
⇒ひとまず、一度情報を提出し、取捨選択を受け手に任せるのも一手。
Ex2:トヨタのピンククラウン発売の情報あり→ニュースになるかどうか編成部で揉めた→結局全局がニュースにした。
⇒どんな情報が話題・ニュースになるのか分からないので、一様に切り捨てないこと。
[2.放送と通信の違いとは]
・放送(テレビ・ラジオ・新聞など)=老若男女向けで普遍的なニュースを、編成会議を経て提供→信頼性が必要。
↑
↓
・通信(SNS、動画サイトなど)=自分の興味がある内容を選んで楽しめる
(課題)求められるメディアリテラシー(受け取る側が情報をしっかりと選ばないと大きな問題も発生)
→Ex:フェイクニュース(ウソのニュース)、フィルターバブル(各ユーザーがみたい情報ばかり集まる&見たくない情報は遮断→情報が偏る)、エコーチェンバー現象(閉鎖集団内でコミュニケーションを繰り返しながら特定の思想・価値観が増幅される)
⇒近年、家にテレビや新聞がない大学生・新社会人が意外と多い→自分が興味のある内容しか見ない危惧。
[3.メディアの現場の声]
・もっと気軽にテレビ・ラジオを広報ツールとして活用してください
→メディアは実はネタ探しをたくさん行っており、みなさまからの情報が欲しい。
→OBS代表メールや友人などのつてを頼ってご相談もOK!
cf:一般的な傾向(取り扱い情報・ニュース)
・テレビ=報告型(終わっていない物事は紹介しない傾向)
・ラジオ=予告型(これから行われる物事も多く取り扱う傾向)
・自治体やメディアのホームページは見やすく、検索しやすい方がよい。
→目指すは「Yahoo!のトップページ」(文字数・テーマもシンプルで非常に見やすく、情報も充実)
→階層を少なくし、特定・専門ページを1つずつ作るのがおすすめ(OBSも、新番組のHPをOBSのHPから独立して制作する予定)
(2)「記者が教える”わかりやすく伝わる”広報作成物のポイント」
・大分合同新聞社 佐々木 稔 氏
青年団でも大変お世話になっておりますm(__)m
現在は、主幹編集員&整理・校閲部長。
記事内容のチェックや裏付けなどを行っていらっしゃいます。
今回は、記事作成にあたり必要な取り組みや記事の概要についてご講演いただきましたm(__)m
▽新聞ができるまで、大きく4つの部門・段階がございます。
▽新聞といっても、たくさんの種類があり。
大分合同新聞社の社是は「大分県を豊かに」、企業理念は「とことん地域密着」。
そのため、とにかく大分県各地を歩き、知り、それを記事にして伝えることが大切。
そのなかで現在行っている取り組みの一つが、「伝える戦争の記憶」。
戦後75年で、戦争体験者からの戦争体験の引継ぎが課題。
そこで、戦争を知らない若い記者が学びながら聞き取り。
しかし、知らないことを伝えるのは難しい。
自分の中でイメージができないと伝えられない。
また、伝える側の記憶違いもあるため、図書館などで確認・裏付けを行い、正しい記録を継承することに努めます。
(購読者から誤った情報に関するご指摘のお電話も結構多いそうです。)
その中、大分県を調査する取り組みも行われました。
熊本大学名誉教授の徳野氏のチームが中津市耶馬渓町樋山路地区で集落点検を実施。
集落内の家族構成を調べ、この地区がどのような状況にあるのか調査。
その結果、実は独居老人でも意外と身近に子どもがおり、定期的に連絡を取っているなど、広域で助け合いがなされているなどが判明。
このように、県内の各地域の調査や結果、話題の提供、そして地域の方との連携が地方紙には求められることを主張。
cf:徳野氏の研究については、個人ブログの過去記事をご参照願いますm(__)m
また、「おおいたミツバチプロジェクト」も実施。
大分合同新聞社で蜂を買い、ハチミツを採取したり、料理に活用したり、緑化計画も行ったり。
「ミツバチは自然の媒介者」と言われ、ミツバチがいないと人類は生きられなかったと言われるほど。
大分合同新聞社もこうした地域の媒介者でありたいと。
ただ取材するだけでなく、地域の方と一緒に協力・企画することが大切だと。
また、「テオ・ヤンセン展」も印象深い。
ビーチアニマルと呼ばれる自然に動く工作物が大分にやってきた!
大分七夕まつりに登場したり、地元高校生がビーチアニマルづくりに挑戦したり。
美術館内で完結せず、外にいる人と一緒にコラボすることは、大きな相乗効果を生む!
続いて、新聞記事の構成について学習。
▽まずは1つの記事内をミクロ目線で観察。
最初に目に飛び込む大きな文字が、「見出し」。
8~9文字で記事内容を紹介します!
次に、「リード」と呼ばれる記事の概要説明文。
結論から先に書く(逆三角形)ことが大事!
そして、5W1Hを入れて、記事内容の大事な要素を紹介。
今度はもっと広い視野、ページレベルで考察。
記事の配置について学習。
▽上から&重要な記事から順に、「アタマ」、「カタ」、「ハラ」と呼ぶ。
基本的には頭に行くほど文字数も多いが、緊急で重大のニュースが入った場合はこの限りではない。
▽まとめ。
…ということで、メディア・広報歴30年のベテランによる貴重な講義でした☆
「そもそも情報とは何ぞや」、「記事を作るうえで大切な姿勢」など、基本を学習いたしました。
現場での実例も多く、分かりやすくポイントも伝わりました。
ご多忙の折、ご講演ありがとうございましたm(__)m
これからも社会教育・生涯教育に励み、人生や地域を豊かにしていきましょう☆
以上です。最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m
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<大分県豊後大野市青年団なないろベース>
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